ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

Vol.6(2014/04/24〜27) A

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(Update:2014/05/01)

 

【乗鞍岳春山バス試運転】

観光センター前駐車場 − 今日は乗鞍岳春山バス試運転

さて、今日は乗鞍岳春山バス試運転が行われます。実際の運行で使用する車両にて試運転が実施され、道路の路面・除雪状況を確認したうえで、運行上の安全が確保できると判断したうえで、今シーズンの乗鞍岳春山バスの運行が正式に決定されます。

 

試運転バス到着 毎年、試運転担当のベテラン運転手さん

10時前に試運転バスが観光センターに到着して、降りてきた運転手さんは、毎年試運転を担当されているベテランの運転手さん!

 

従来より全長が長い新型車両 試運転バスに関係者が乗車

試運転に使用された車両は、一昨年から導入されている新型車両で、従来のものよりも全長が長くなっています。そのため、雪壁や枝など障害物が多い春山バスの時期には登場することはなかったかと思います。ちなみに新型車両も従来の車両と同様に環境に配慮したハイブリッド車です。

乗鞍岳春山バスは、松本市、アルピコ交通株式会社、のりくら観光協会、乗鞍温泉旅館組合、乗鞍温泉民宿組合が連携して実施するもので、運行期間は4月26日(土)〜6月30日(月)までで、運行開始前に試運転を実施することが決められています。

また、実施主体の関係機関のほか、環境省、林野庁森林管理署などの関連機関、除雪を担当した建設業者、報道機関も同乗します。

 

位ヶ原山荘に向けて出発

関係者・報道機関の方々を乗せ、春山バス終点の位ヶ原山荘に向けて出発です。なお、この春山バス試運転は一般の方々の乗車を目的としたものではありませんのでご了承ください。

 

【乗鞍岳春山バス試運転 − 観光センターを出発】

乗鞍岳春山バスの概要説明

試運転バスが発車すると同時に、松本市の担当者からの挨拶と、試運転の目的や乗鞍岳春山バスの説明がなされます。

「皆さんおはようございます。本日はご参加くださり有難うございます。この事業は松本市、アルピコ交通、地元の観光関係者の三者で共同で実施している事業でございますが、関係機関の協力をいただきながらやっています。歴史的には30年以上前から行われてます。その運行形態や位置づけなど整備をしながら現在に立っているところでございます。」

 

休暇村〜三本滝ゲート間

「ご存知の通り、この乗鞍岳春山バスは乗鞍高原の春の観光の柱になっていて、非常に魅力ある事業になっています。平成24年(2012年)が約5000人、平成25年(2013年)が6000人と年々増加しており、スキーヤーやボーダーのみならず、「雪見」の観光客の方が大変増えております。また、インバウンド(海外から)の方も多くなってきています。しかし、この事業は安全確保が重要で、あわせて環境対策の配慮を十分に行う必要がございますので、関係機関の皆様にはそのような視点で是非ご確認をいただきたいと思います。」

 

三本滝レストハウス前

観光センターを出発し、試運転バスは三本滝ゲートに到着します。

 

冬季閉鎖期間中のため、春山バス通過時のみゲートを開ける − 自転車などの通行はできません

この先は冬季閉鎖区間となっていて、通常はゲートが閉鎖されています。春山バスは冬季閉鎖期間中の通行に当たっての特別な許可を受けて実施しています。そのため、特別に許可を受けた車両以外の通行は認められず、軽車両(自転車)の通行も禁止されています。

 

三本滝ゲートから先が試運転の本番

それでは、三本滝ゲートを通過して位ヶ原山荘に向かいます。道路周辺の積雪量がさらに多くなりますから、試運転の本番はこれからといっても良いでしょう。

 

【乗鞍岳春山バス − 三本滝からが本番!】

この先、積雪量が徐々に増える

三本滝ゲートまでは目線よりも雪が高くなるところはほとんどありませんでしたが、この先は積雪量が増えて行く様子が一目でわかる状況です。

 

枝が道路に飛び出して道幅をさらに狭くする

道幅も狭くなると同時に、雪解けと共に起き上がってきた枝が道路に飛び出し、狭い道幅をさらに狭くしています。

 

バスを止めて車外から確認

「こりゃ〜だめだなぁ...」と、突然バスを止めて、運転手さんが車外に向かいます。

 

「後輪が巻き込んじゃうなぁ〜」 「前をもっと削らないとね」

「このままいくと、右後輪が巻き込んでしまうなぁ〜、だから、頭をもっと前に出すためにここを削らないとね!」と、修正箇所をマーキングします。

 

トランクからスコップを取り出して削り始める − バスにはいつもスコップ常備

するとトランクからスコップを取り出して、雪の壁を削り始めます。夏場になっても県道乗鞍岳線は大雨で土砂が道路上に流れ出したり、時には落石もあるため、積雪期以外でもスコップは必需品といえるでしょう。

 

それでは、さらにバスは進みます...

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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