ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.8(2014/06/28〜29) A

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(Update:2014/07/03)

 

【春山バス、大雪渓に到着】

大雪渓・肩の小屋口バス停

春山バス始発便の到着した8時過ぎの大雪渓の気温は7℃。

 

気温7℃、必ずアウター・防寒着を持参して下さい(7月以降も同様です)

先週はバスを降りて肌寒さを感じた方も多く、アウターを着込む姿が見られました。しかし、気温は今日の方が低いんですが、寒さを感じる方はほとんどいらっしゃらなかったようです。ただし、乗鞍高原など山麓がどんなに暑くても、アウター・防寒着は必ず持参するようお願いいたします。これは7月以降の夏山シーズンでも同様です。

 

は曇と霧雨が周期的に − レインウェアの着用を迷う状況

天候は曇と霧雨が周期的に繰り返す状況。そのため、着用しているレインウェアをザックにしまおうかどうしようか迷う様子も...

 

春スキーヤーの面々 − 今シーズンのラストスキーを楽しむ

ほぼ、毎週のように通い続けた常連も、6月最後の週末で今シーズンのスキーライフを終了します。また、次のシーズンもよろしく願いいたします。冬・春の常連たちが過ぎ去ると、名実共に春スキーの季節が終了してしまいます。

 

【大雪渓下部 T、登山道の様子】

ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。

 

大雪渓入口 バーン表面 − 若干荒れ始めて来た

積雪量と共に気になるのが、バーン表面のコンディション。再氷結してできたたけのこ状の円錐も所々で見られるものの、バーンを整備しないと滑走できない状態ではありません。

 

昨年の大雪渓入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2013/06/29〜30) D
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2014/06/20〜21) D
今週の大雪渓入口
先週から1メートルの雪解け

こちらは大雪渓入口付近。「高山植物等の採取は禁止されています」のお願いの記載された看板の反対側からの撮影です。先週から高さ1メートル近く雪解けが進んでいます。昨年よりも積雪量は少ない状況です。

 

昨年の大雪渓入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2013/06/29〜30) D
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2014/06/20〜21) D
今週の大雪渓入口
先週から50センチの雪解け、昨年よりやや早い雪解け

先週からの雪解けは50センチ程度で、昨年よりもやや早い雪解けが見られます。

 

昨年の登山道入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2013/06/29〜30) D
先週の登山道入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2014/06/20〜21) D
今週の登山道入口
昨年よりやや多い積雪量

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。他のエリアでは昨年よりも積雪量が少ない状態でしたが、この場所だけは、昨年よりも積雪量の多い状態が見られます。

 

昨年の登山道入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.8(2013/06/29〜30) D
今週の登山道入口
隙間は60センチ − 昨年並み

車道との間の隙間は60センチほど。ほぼ昨年並みの状況です。

 

【大雪渓から肩の小屋への登山道の積雪状況(6月28・29日現在)】

2014/06/28
大雪渓→肩の小屋 登山道入口(全面積雪)
<7月中〜下旬まで積雪あり>
2014/06/29
大雪渓→肩の小屋 登山道(全面積雪)

さて、登山道入口から肩の小屋方面へ誘導ロープが敷設されています。誘導ロープ(赤線)に従って進んで下さい。大雪渓から肩の小屋までは約700メートルです。

トップページの速報でお伝えしましたが、ご覧の画像のとおり、大雪渓から肩の小屋への登山道は全面積雪があります。(例年7月中旬〜下旬まで積雪あり)

7月1日〜9日は、長野県側のシャトルバスは大雪渓までしか運行されませんので、乗鞍岳山頂(剣ヶ峰)に登山に向かわれる方は、こちらの登山口から肩の小屋へ雪の上を歩き、さらに肩の小屋から鞍岳山頂(剣ヶ峰)へ行くこととなります。

毎年、「こんなに雪が多いとは思わなかった!」とおっしゃる登山者が非常に多く、事故にはつながっていないものの、見ているほうがヒヤヒヤするような登山者の姿がたくさんあります。特に左の画像の入口周辺では例年7月下旬まで積雪がありますので、必ずアイゼンを携行してください。

 

大雪渓〜肩の小屋登山道 − 踏み跡はほとんどない

現在、稜線付近の朝日岳直下にも同じように積雪がありますが、そちらは往来する登山者が多く、踏み跡がしっかりできています。しかし、こちらの大雪渓〜肩の小屋間は、ほとんど踏み跡がありません。

 

踏み跡がないため、滑りやすい 今日は学校登山の下見で...

従って、気温が低くバーンが硬くなった場合は、アイゼンがないと登ることが困難な状況となります。

こちらは、今日は学校登山の下見にお越しになった先生方です。「7月下旬に予定してますが、消えてなくなるのでしょうか?おそらく、大雪渓〜肩の小屋の登山道上の大部分は積雪がなくなると考えられますが、大雪渓登山口から100メートルほど進んだところで若干残っていると予測されます。また、こちらの雪解けの遅い箇所は、勾配がややあって、もっとも滑りやすい場所でもあります。(下の右側画像が該当場所)

 

全景 誘導ロープに従って左に進む(この箇所がもっとも滑りやすい)

6月28日の速報でもお伝えしましたが、ちょうど奥に見えるモーグルコースの付近から岩場の左側進んでください。なお、稜線付近の登山道の様子は6ページ目の【山頂までの登山道 T(肩の小屋〜稜線手前)】をご覧ください。

 

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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