ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.12(2014/07/26〜27) E

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(Update:2014/07/31)

 

【7月27日(日)、天候急変の一日】

晴天 − 山頂方面に雲、濃霧強風で乗鞍スカイラインは自転車通行止め

取材二日目の7月27日(日)。この日は天候の急変に翻弄されました。このコーナーでは一日の天候の移り変わりをご覧ください。
早朝5時の天候は雲量の多い晴天。気温は18℃と、昨日と1℃しか変わらないものの、圧倒的に今日のほうが涼しい状況です。山頂付近には雲の帯が横たわっていて、畳平では風速12メートルの強風と濃霧のため、自転車は通行できない状況です。

 

次第に雲に覆われる − ヒルクライムの準備

朝一番の晴天も、時間と共に次第に雲に覆われてくる状況。そんな中でも、観光センター前駐車場では、ヒルクライムへの準備風景が見られました。

 

三本滝ゲート付近 − 雲が厚くなって風が次第に強くなる

8時ごろの三本滝ゲートでは先ほどまでなかった怪しげな風の吹き方が感じられるようになり、上空は厚い雲に覆われるようになって来ました。

 

続々とヒルクライマーが訪れる。

天候の悪化が懸念されるものの、今日もたくさんのヒルクライマーが訪れました。午前中だけで174台の自転車が訪れ、現時点では今期一番の台数です。

 

最も急な26号カーブ(荒田沢橋〜冷泉小屋間)

荒田沢橋から冷泉小屋にかけては県道乗鞍岳線の中で最も急勾配なヘアピンカーブが連続し、ヘアピンカーブを何とかクリアしたかと思うと、すぐ次に同じような急勾配のカーブが現れて、慣れていないとすぐに足がパンパンになってしまうほど...

こちらはその中でも一番のヘアピンカーブ(26号カーブ)。カーブの上と下では目測で標高差が2メートル近くあるでしょうか?もし馬力が足らずに、このカーブで停車してしまった場合、間違ってもここで坂道発進しないことをオススメします。うまくクリートをキャッチできず落車する危険性があります。そのため、一旦下がるか、歩いて登って平坦なところからスタートしたほうが良いでしょう。

26号カーブの場所は、ノリクラガイドマップ 県道乗鞍岳線カーブ番号版 で確認してください。

 

スタンディングでクリア パンクに注意 − 修理セットは必須

それでも、多くの方が足を着くことなく、難なくクリアーして行きます。その傍らではパンク修理中...実は下山途中ですが県境から大雪渓付近の上部は濃霧がひどく、目の前のギャップが見えずに前輪がパンクしてしまったとのこと。何とかここまで下山したものの、持ちこたえられず、ここで修理開始となった次第。

県道乗鞍岳線は定期的に部分補修が行われていますが、小さなギャップでパンクしたり、過去には下山時にギャップに前輪を取られて後輪が浮き上がって前転してしまったケースも見られました。そのため、下山はスピードをおさえることはもちろんのこと、必ずパンク修理のセットを持参されるようお願いします。

 

位ヶ原山荘 ボトルを補充 − 山荘前には天然水が引かれる

観光センターを出発して15km先の位ヶ原山荘。山荘の隣では山奥から天然水が引かれていて、今日もボトルに補充するヒルクライマーがいらっしゃいました。今日は暑いという状況ではありませんでしたが、場合によっては、持参したボトルを空にしてしまうケースも見られます。県道乗鞍岳線では、三本滝を通過した後は、摩利支天バス停上の湧き水や前述の位ヶ原山荘の天然水がありますので、ボトルを空にする前に補充することをオススメします。(飲料可否などは自己判断で...)

 

全員揃って再出発!

位ヶ原山荘はちょうど森林限界直下にあって、ゴールの畳平まで4分の3の地点までやってきました。残りはあと5kmですが、森林限界を超えた先の5kmは、気象条件が一段と厳しさを増してきます。

 

森林限界を超えるといきなり濃霧に

位ヶ原山荘を過ぎると、周囲に濃霧が包まれるようになって来ます。位ヶ原山荘を出発して間もないものの、すでに森林限界の環境の厳しさが迫ってきました。

 

強烈な風雨、避難小屋に逃げ込む(大雪渓)

風雨はますます強くなり、こちらは位ヶ原山荘から3.5kmのところの大雪渓。10時過ぎから強烈な風雨で、大雪渓で夏スキーを楽しむスキーヤーも避難小屋へ逃げ込むほど...

 

その後は小雨と濃霧が続く

視界は30メートルを切るほどで、気温も10℃程度まで冷え込んで、バーンはかなり硬くなっています。強烈な雨は30分ほどで治まりますが、濃霧強風と小雨はこの後も続き、お昼を回る頃になってようやく雨が収まってきました。

 

いきなり綺麗な青空が

そして、14時過ぎになると、上空を覆っていた濃霧が一気に抜けて行き、ご覧のように綺麗な青空が...

 

天候の回復を待っていたスキーヤーが一斉にコース整備を

避難小屋で待機していた夏スキーヤーが一斉に大雪渓に戻って、バーン整備を開始します。ノリクラでは天候の急変は良く見られるものですが、今日のように一日のなかで、晴から濃霧・豪雨、そして、再び晴というサイクルを見せる程の激変はめったに見られないものです。

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