ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.15(2014/08/13〜16) B

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(Update:2014/08/21)

 

【大雪渓〜肩の小屋登山道は、高山植物が見頃を迎える】

大雪渓〜肩の小屋 登山道入口

こちらは大雪渓から肩の小屋へ向かう登山道。肩の小屋まで約700メートルほどの短い登山道ですがオススメの登山道です。

 


50m右へ

大雪渓入口(大雪渓・肩の小屋口バス停) 大雪渓〜肩の小屋 登山道入口

シャトルバスを降りると大雪渓の入口がありますが、こちらが登山口ではありません(スキーヤー専用道)。この画像の右側50メートルほど車道を歩いたところに登山道入口があります。

あえてわざわざざこのように掲載するのは、多くの方が間違えるからです。
シャトルバスを下りると目の前に道(スキーヤー専用道)がありますから、自然とその方向へと進んでしまいます。また、登山道入口を示す看板が設置されていますが、スキーヤー専用道を登山道だと思い込んでしまえば、看板なんて見向きもしません。登山中の道迷いの多くがこのような思い込みから発生していることも多く、知らない場所を歩く際には、何度も地図をチェックして行動されるようお願いいたします。

 

登山道の間近に雪渓が...

登山道は雪渓のすぐ近くを歩きます。そこでは夏スキーを楽しむ光景にめぐり合えます。

 

数週間前まで登山道にも積雪が残っていた

間近に雪渓があるということは、数週間前まで、登山道にも残雪が残っていたということになります。

 

2週間前の登山道 − この週を最後に積雪がなくなった
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2014/08/02〜03) B
1ヶ月前の登山道 − 登山道は完全に雪の中
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2014/07/11〜12) B

左の画像は2週間前の登山道の様子。この週を最後に積雪がなくなりましたが、それでも20メートルほどの区間では雪の上を歩かなければなりませんでした。
また、さらに遡れば、もっと積雪が多いということが想像されます。右の画像は約1ヶ月前の様子。登山道そのものがなく、誘導ロープに沿ってアイゼン着用の上で登って行く必要がありました。

大雪渓〜肩の小屋の登山道は、山頂方面の登山道よりも残雪が長く残っていますので、7月中にお越しの方は、必ずアイゼンをご持参ください。

 

手に触れるほど間近に高山植物が観察できる

そんな大雪渓〜肩の小屋の登山道で一番のオススメが高山植物を間近で観察できること...ご覧のように手に触れることも出来るほどの距離にあります。ノリクラで高山植物を観察するときで最もポピュラーなところは畳平お花畑ですが、これほど間近に観測することは出来ません。

 

お盆のこの時期がちょうど見頃

他の登山道よりもたくさんの高山植物があり、また、畳平のお花畑は7月中旬頃に見頃のピークを迎えますが、こちらでは8月上旬からお盆の時期にちょうど見頃を迎えます。山頂へは畳平からのルートが一般的ですが、高山植物に興味がある方、大雪渓を間近に観察したい方は、ぜひとも、大雪渓〜肩の小屋登山道を歩いてみてください。(長野県側 乗鞍高原からのシャトルバスを「大雪渓・肩の小屋口バス停」下車です)

 

【雪渓下部 T】

ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。

 

昨年の大雪渓入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2013/08/14〜17) B
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2014/08/09〜10) B
今週の大雪渓入口

先週が濃霧だったため、どれ位の雪解けなのか判別できないところですが、昨年よりもかなり雪解けが進んでいることはわかります。

 

 

今週より1週間遅い昨年の様子
2013ノリクラ 雪渓カレンダーVol.16(2013/08/24〜25) B
今週より1週間早い一昨年の様子
2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2012/08/11〜12) B
=どちらも今週とほぼ同じ積雪量の時期をピックアップ=

こちらの2枚の画像はちょうど今週と同じ程度の雪解けが進んだ昨年と一昨年の画像です。左はは今週よりも1週間後の昨年の様子、右は今週よりも1週間早い一昨年の様子。なお、一昨年の雪解け状況はほぼ例年並でしたので、今週の状況は、昨年よりも1週間早い雪解けで、例年よりも1週間遅い雪解けということになります。

 

昨年の大雪渓入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2013/08/14〜17) B
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2014/08/09〜10) B
今週の大雪渓入口
車道からの距離は59メートル−昨年よりやや早い雪解け 

こちらは下端部分から車道方面を撮影したもの。車道までの距離は66メートルです。昨年同時期は59メートルで、その1週間後は75メートルでしたので、昨年と比べるとやや早い雪解けです。また、先週の段階では1週間程度早い雪解けでしたので、雪解けが少し遅くなる傾向が見られます。

 

スキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド−先週からの変化はほとんどない

大雪渓入口のスキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド。先週は花が終わった段階でした。今週はほとんど変化が見られません。また、この周辺のウラジロナナカマドだけの問題と思いますが、全体的に花の数が例年と比べて極端に少ない状況です。

 

登山道入口

このページの最初でも紹介したように、大雪渓入口から北へ50メートルほどのところにある登山道入口。ここから700メートルほど登ると肩の小屋に到着し、その先、剣ヶ峰山頂(乗鞍岳山頂)へと登山道が伸びています。

 

昨年の登山道入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2013/08/14〜17) B
先週の登山道入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2014/08/09〜10) B
今週の登山道入口
昨年並みの雪解けに

雪解けが進み、これまで昨年よりも遅い雪解けが見られたものの、ほとんど同じ程度になってきました。

 

昨年の登山道入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2013/08/14〜17) B
今週の登山道入口−隙間は22メートル
昨年よりやや遅い

車道と雪渓下端との距離は22メートル。これまでは昨年よりも1週間ほど遅い雪解けが推移し、先週はやや遅い程度となり、今週は昨年と同じレベルになりました。雪解けが進むにつれて、最終的には同じ雪解け推移となってきます。

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