ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.10(2014/07/11〜12) B

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(Update:2014/07/17)

 

【雪渓下部 T】

ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。

 

2012年の大雪渓入口
2012ノリクラ雪渓カレンダー Vol.10(2012/07/14〜15) A
2013年の大雪渓入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2013/07/13〜14) B
今週のの大雪渓入口

左上の2012年の画像では、雪渓の一部に岩場が見られます。下の今年の画像と右上の昨年の画像には、岩場がまだ見られません。昨年の画像だけと比較すると、これが例年並みとかん違いしてしまいますが、左上の2012年の状態のほうが例年多く見受けられます。

つまり、昨年も今年も例年よりも積雪量が多いといえます。

 

昨年の大雪渓入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2013/07/13〜14) B
先週の大雪渓入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2014/07/05〜06) B
今週の大雪渓入口
車道からの距離は7.5メートル − 昨年とほぼ同じ雪解け

こちらは大雪渓入口隣の車道と接する部分。車道からの距離は7.5メートルで、昨年の7メートルとほぼ同じです。また、2012年は13メートルと今年の倍近い雪解けとなっています。

 

スキーヤー専用道 ウラジロナナカマド芽吹き − 例年よりもかなり遅い

雪渓上部に向かうスキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド。昨年はすでにつぼみが見られましたが、今週のウラジロナナカマドにはまだその様子はありません。昨年も例年よりも遅い状態でしたが、今年はさらに遅くなっています。

 

昨年の登山道入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2013/07/13〜14) B
先週の登山道入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2014/07/05〜06) B
今週の登山道入口
例年よりも多い積雪量

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。大雪渓入口付近と同様に、昨年よりも積雪量の多い状態が見られます。また、例年と比べても、過去に例のないほど多い様子が見られます。

 

昨年の登山道入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2013/07/13〜14) B
今週の登山道入口 −隙間は2メートル
昨年・例年と比べて雪解けが遅い

車道との間の隙間は2メートルほど、昨年は5メートルほどあり、例年と比べても幅が狭い状態が見られ、積雪量が多いことがわかります。また、昨年同期の1週間前では2メートルでしたので、今年は昨年より1週間雪解けが遅いと言えるでしょう。

 

昨年の登山道入口
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2013/07/13〜14) B
今週の登山道入口
昨年より1メートルほど多い

この付近の積雪量は昨年より1メートル多い状態です。

 

【大雪渓から肩の小屋への登山道の積雪状況(7月12日現在)】


この先を
進むと

大雪渓〜肩の小屋登山道 この先も肩の小屋まで雪が続く

先週までは全く登山道が確認できませんでしたが、今週になって 登山道入口より数十メートルの区間だけ登山道が見える状態になりました(画像左)。また、この先も積雪は続き、肩の小屋近くで登山道が120メートルほど見える状態になっていますが、雪渓上のルートを離れてわざわざ使うほどの状況ではなく、実質的には肩の小屋まで、ほとんど雪の上を歩くことになります。

 

昨年のモーグルコースの岩
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2013/07/13〜14) B
先週のモーグルコースの岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2014/07/05〜06) B
今週のモーグルコースの岩
先週より70センチ減少、昨年並みの雪解け 

さて、大雪渓は厳冬期になると完全に雪に埋まってしまいますが、その中で最も早く頭を出すのがこちらのモーグルコースの岩。
モーグルコースの岩は、大雪渓の積雪量・雪解け状況を最も早く観測できるバロメーターとなります。7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。モーグルコースの岩は、例年3月ぐらいまではまだ姿が見られ、その後の降雪で完全に埋まります。そして、、再び姿が見られるのは5月中旬ごろです。しかし、今年は一度も埋まることがありませんでした。積雪量は先週と比べると70センチ程度減少しています。また、先週の段階では昨年よりやや早い雪解けでしたが、今週はほぼ昨年並みの雪解け状況です。

 

雪渓下端まで117メートル 昨年より短く例年並みの距離

モーグルコースの岩の下端から雪渓下端までの距離は117メートル。昨年は過去最長の123メートルでした。今週はほぼ例年並みの状況です。

 

昨年の石碑の岩
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2013/07/13〜14) B
先週の石碑の岩
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2014/07/05〜06) B
今週の石碑の岩
昨年とほぼ同じで、例年より遅い雪解け 

そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります。先週より70センチほど雪解けが進みました。先週の段階では、昨年より1〜2週間早い雪解けでしたが、今週はほぼ昨年と同じです。また、例年と比べると積雪量の多い状態が見られます。

 

石碑の岩のチングルマ − 芽吹きが始まる、昨年並み、例年より遅い

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。ようやく芽吹きが見られるようになって来ました。ほぼ昨年並みで、例年よりも遅い状態です。

 

昨年の石碑の岩の下部のバーン
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2013/07/13〜14) B
先週の石碑の岩の下部のバーン
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2014/07/05〜06) B
今週の石碑の岩の下部のバーン
例年より一週間遅い雪解け

石碑の岩の下部のバーンでは、ご覧のとおり中央部分の岩の周辺の雪解けが進んできました。例年よりも一週間ほど遅い雪解けです。

 

【雪渓下部 U、モーグルコース】

モーグルコース

それではここからは雪渓下部のモーグルコースについてお伝えします。先週までは2本のレーンがありましたが、今日は左側1本のみです。

 

85メートル×21コブ(ピッチ:4メートル) 何度も手直し

レーンの長さは、85メートル×21コブ(ピッチ:4メートル)。今回はコブの形がよくなかったようで、何度も手直しされていました。

 

ストックを持つ子供さん スキー板を持つお父さん

その脇を登ってくるのは、ストック担当の子供さんとスキー板担当のお父さん...2人で分担して担ぎ上げます。

 

ちょっと辛そう...

やはり小さなお子様の場合、この斜面を登るはちょっと辛そう...でも、この後、何本も登り返して滑っていらっしゃいました。

 

今日も果敢に攻める

昨日はそれほど冷え込んだわけではなかったものの、降雨で表面が洗われて硬い部分が出てしまい、容易に滑走できる状況ではなかったようですが、今日は適度にバーンが緩んで、果敢に攻めるモーグラーの様子が見られました。

 

雪渓下部のモーグルバーンは7月下旬から8月上旬まで

今後、梅雨明けすると日差しがさらに強くなり、バーンは緩んでグサグサとなって、あっという間にコブの形が変わってしまいます。何度も手直ししたり、デラ掛けする必要が多くなりますが、滑走者全員で協力しながらモーグルバーンを維持してください。

雪渓下部のモーグルバーンの滑走は、早ければ7月下旬まで、遅ければ8月上旬まで可能です。

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