ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.10(2012/07/14〜15) A

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(Update:2012/07/19)

 

【大雪渓に到着】

気温8℃、濃霧・強風

大雪渓に到着した9時の気温は8℃。視界100〜200メートルほどの霧に包まれています。

 

冷たい風、かなり寒い! − 背中を丸めて

西からの冷たい風にさらされて、かなりの寒さを感じる様子。時折、小雨が降るものの、雨具が必要なほどではありません。

 

三連休 − 帰りの渋滞も話題のひとつに

ノリクラの常連の方々も、三連休を目一杯使ってノリクラを楽しまれる方もいれば、渋滞を考慮して最終日は帰路に向かう移動日にする方もいらっしゃいます。遠方からお越しの方が多いノリクラでは、渋滞・高速代など車での移動に関する話題も絶えず耳にするものです。

 

早速雪渓へ 「もう帰ろうよう〜」と、弱音を...

準備を整えて足早に雪渓へと向かうスキーヤーもいらっしゃれば、強弱を繰り返す雨が続き、到着したばかりだというのに、「もう帰ろうよう〜」と、弱音を吐く常連の様子もあります。

早く梅雨が明けて、スカッと晴れ上がる中での夏スキーを楽しみたいものですね。

 

【雪渓下部 T】

ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。

 

先週の大雪渓入口
2012ノリクラ 雪渓カレンダー  Vol.9(2012/07/06〜07) A
今週の大雪渓入口
車道までの距離は13メートル − 昨年より一週間遅い雪解け

こちらは大雪渓入口隣の車道と接する部分。雪渓下端から車道までの距離は先週の7メートルから13メートルに増加しています。昨年同時期の一週間前が10メートルでしたから、昨年よりも一週間遅い状況です。

 

昨年の大雪渓入口
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2011/07/14〜15) A
今週の大雪渓入口
ほぼ昨年並み
昨年の大雪渓入口
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2011/07/14〜15) A
今週の大雪渓入口
ほぼ昨年並み

雪渓の下端部分はご覧のように岩の帯が出てきました。上段の二枚の画像では、岩から大雪渓入口までの距離は、昨年(左上)は45メートル、今週(右上)は44メートルと、ほぼ昨年並であることがわかります。

また、岩の帯の大きさを見ると、若干ではありますが、今年のほうが積雪量が多い様子が見られます。ただ、これまでの積雪量の多さから比べると、その差は微々たるものになってきました。

 

2010年の大雪渓入口
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2010/07/17〜18) A
2009年の大雪渓入口
2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2009/07/18〜19) B
2008年の大雪渓入口
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2008/07/19〜20) A
2007年の大雪渓入口
2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2007/07/14〜15) A
=今週は過去5年間で2007年に次いで多い積雪量=

2010年〜2007年までの状況と比較してみます。今週の雪解けが激しく、過去5年間と比べて、これまでのように圧倒的に積雪量が多いという状況はなくなりました。それでも2007年に次ぐ積雪量の多さが続いています。

 

スキーヤー専用道 ウラジロナナカマドは緑一色 − 昨年より一週間遅い

こちらは大雪渓入口から雪渓上部につながるスキーヤー専用道。ウラジロナナカマドの葉が完全に開き、緑一色に染まっています。つぼみは昨年よりも一週間早く見られましたが、葉の開花状況は昨年よりも一週間遅い状況です。

 

昨年の登山道入口
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2011/07/14〜15) A
先週の登山道入口
2012ノリクラ 雪渓カレンダー  Vol.9(2012/07/06〜07) A

今週の登山道入口 −この一週間は劇的に雪解け

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。大雪渓全エリアで今週の雪解けは、劇的に多い状況になっていますが、この箇所は如実にその様子がわかります。

 

昨年同時期の登山道入口付近
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2011/07/14〜15) A
昨年同時期の一週間前の登山道入口付近
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2011/07/07〜09) C

今週の登山道入口付近
昨年より一週間遅い状況

上段の二枚の画像は昨年同時期(左上)とその一週間前(右上)です。下段が今週の画像ですが、劇的に雪解けが進んでも、昨年より一週間遅い状況で、まだ積雪量の多い状況が続いています。

 

2010年の登山道入口付近
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2010/07/17〜18) A
2009年の登山道入口
2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.9(2009/07/11) A
2008年の登山道入口付近
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2008/07/19〜20) B
2007年の登山道入口付近
2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2007/07/14〜15) A
=過去5年間で、2007年とほぼ同じく積雪量が多い=

2010年〜2007年と比較してみます。これまで最も積雪量の多かった2007年とほぼ同じ状態で、過去5年間のなかで、2007年とほぼ同じく積雪量の多い状態であることがわかります。

今週は劇的に雪解けが進みましたが、それでも積雪量の多い状態が続いていて、スキーヤー・ボーダーの方々にとっては一安心といったところでしょうか?

 

昨年の登山道入口 − 隙間は6メートル
2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2011/07/14〜15) A
先週の登山道入口 − 隙間は40センチ
2012ノリクラ 雪渓カレンダー  Vol.9(2012/07/06〜07) A

今週の登山道入口 − 隙間は3.9メートル
ほぼ例年並み

登山道入口付近の車道と雪渓の間は3.9メートル。先週の40センチから10倍にも達しています。昨年同時期は6メートルで、その一週間前は4メートルでしたので、この付近でも昨年より一週間遅い雪解けと言えます。

また、2010年は6メートル、2009年は8メートル、2008年は4メートル、2007年は2メートルでしたので、この箇所においては例年並みといったところです。

 

登山道沿いの高山植物

雪解けがようやく進んで、登山道が見え始めると、日差しを受けて高山植物が一斉に芽吹きを始めます。

 

コバイケイソウ シナノキンバイ

コバイケイソウは昨年より一週間遅い芽吹きで、シナノキンバイは昨年より一週間以上遅い状況で、昨年の一週間前はすでにつぼみが見られたほどです。

 

ショウジョウバカマ − 雪解けからすぐ開花

同じ登山道上にあるショウジョウバカマですが、登山道より若干上部にあり、二週間前から雪解けが進んでいた箇所です。そのため、すでに開花している様子があります。それでも、雪解け後の二週間で開花までこぎつけるわけですから、その生命力は驚きです。 Next

 

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