ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.15(2015/08/13〜15) @

Top-page > Index > Page:   2  3  4  5  6  7

(Update:2015/08/20)

 

先週までの天気予報では、お盆休みの連休中は良い天気との発表がありましたが、台風13号から変わった熱帯低気圧が日本列島に近づき、13日(木)・14日(金)は、ぐずついた状況になりました。それでも15日(土)・16日(日)の連休後半は天候が回復し、まずまずのお盆休みだったのではないでしょうか?

8月13日(木)は、5時30分ごろから雨が降り始め、一時土砂降りに近い状態。普段の週末以下の人出で、シャトルバスは全便ほぼ1台運行。10時近くから小降りになるものの、完全に収まることはなく、それでも、40台ものヒルクライマーがお越しになっていて、皆さんびしょ濡れで登って行かれました。14時ごろに一旦青空がのぞく状況となったものの、その後は再び濃霧と雨に逆戻りしてしまいました。

8月14日(金)は、天気予報では曇のはずでしたが、5時に雷鳴とともに雨が降り始めます。6時には収まり、山頂方面も確認できるようになりますが、大雪渓付近は濃霧と霧雨...最終的には14時に完全に回復となり、きれいな青空にモクモクと雲が浮かぶ夏空らしい天候になりました。

8月15日(土)は、お盆休みで最も混雑した一日で、昨日・一昨日の状況を払拭するかのごとく、雲一つない快晴の朝を迎えました。気温は12℃と長袖でも寒さを感じるほど。そして、観光センター前駐車場は早朝5時には満車で、シャトルバスも9時便が8台も運行されるほどの賑わい。最終的に1601名と今季一番の乗客数となりました。もちろん、ヒルクライマーもかなり多く、296名とこちらは8月9日(日)に次いで過去二番目の状況。9時過ぎから快晴の空に夏雲が広がるものの、それ以上の天候変化はなく、お昼の大雪渓は16℃とひんやりとした空気に秋を感じさせる状況でした。

お盆最終日の8月16日(日)は、6時30分の時点で観光センター前駐車場は155台で、7時には満車となりました。筋状の高い雲がたなびく晴天から9時過ぎには雲量がかなり多くなります。大雪渓の気温は16℃、雪解けに伴い、スキーヤーの大半は雪渓上部に移動するようになって来ました。ヒルクライマーは138台と最終日にしてはまずまずの人出。ただ、この日は転倒事故、接触事故が2件発生していて、自転車の方々には下山走行における安全運転・防衛運転により一層心がけてもらいたいところです。
なお、自転車事故多発箇所について、2ページ目に【自転車事故多発地帯 − ここは気を付けて】    (Page-2)を掲載しましたので、ヒルクライマーの方はぜひともご覧ください。

大雪渓は、全体的には雪解けがさらに遅くなって、昨年よりも積雪が多い状況になってきました。
雪渓上部の上端では昨年より1〜2週間早い雪解けですが、雪渓上部の下端付近の雪解けが遅く、昨年よりも滑走距離が長く取れる状態。雪渓中段・下部も昨年並みかやや遅い状況です。また、雪渓中段は上半分がなくなり、上部から下部への下山滑走ができなくなりました。雪渓下部のモーグルバーンは、滑走距離が短くなってきたもののまだ滑走可能ですが、あと1週間程度が限界かと思われ、メインは雪渓上部左側のモーグルバーンとなりました。

それでは、13日(木)〜16日(日)までの4日間の様子をご覧ください。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【観光センター前駐車場】       【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景 T(乗鞍高原〜三本滝ゲート)】
Page-2 : 【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景 U(乗鞍高原〜三本滝ゲート)】
Page-3 : 【大雪渓に到着】       【雪渓下部 T】
Page-4 : 【雪渓下部 U、モーグルバーン】       【雪渓中段】
Page-5 : 【雪渓上部 T】       【雪渓上部 U、モーグルコース】
Page-6 : 【肩の小屋、畳平、お花畑】
Page-7 : 【ご来光バスに乗って】       【昨年の今ごろは?】       <編集後記>
  
(図) − 【自転車事故多発地帯 − ここは気を付けて】    (Page-2)
(文) − 【ご来光の持ち物】    (Page-7)
(表) − 【ご来光バス運行時刻と日の出時刻】】    (Page-7)
   
●参考資料●
(マイカー規制・シャトルバス・乗り換え駐車場) − 乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報     ノリクラガイドマップシャトルバス乗換駐車場
(周辺地図) −  ノリクラ ガイドマップ (春〜夏スキー 大雪渓・山頂版)     ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線版
(ヒルクライマー向け情報) − 【ヒルクライマーへのアドバイス・お願い】(レインウェアの持参、熱中症と水分補給可能場所、走行上の注意点)
(各種情報) − 2015シーズンの道路交通・各施設の営業再開予定と乗鞍岳春山アクセス方法

  

 

【観光センター前駐車場】

観光センター前駐車場(最もにぎわった8月15日(土))

お盆休みの中で最も賑わったのは8月15日(土)。天候が良くなかった前日・前々日から一変して雲一つない快晴の朝を迎えました。気温は12℃と昨日よりも5℃も低く、厚手のフリースがないと寒いほどの冷え込みです。朝晩に関しては夏は終わってすでに秋のコンディションです。

 

5時でほぼ満車 − 今シーズン最速の満車時刻

観光センター前駐車場は、5時時点で185台でほぼ満車。駐車場係の方も満車の標識を出すところから今日の業務が始まったほどです。

 

シャトルバス始発便 − 乗客誘導・案内に追われます

シャトルバス始発便にも朝早くからたくさんの方々がお越しになり、その対応に追われます。

忙しいときこそ笑顔を絶やさず

もちろん、シャトルバスも朝から賑わい、始発便にも長い列が...連日、お盆対応に翻弄される係の方も、忙しいときこそ笑顔を絶やさず、今日一日頑張ります!

 

15日(土)は前日までの雨が回復して人出が多くなった

お盆休みは早いところで先週の8月8日(土)から始まっていますが、12日(水)もしくは13日(木)からお盆休みというケースが一般的に多いようです。しかし、13日(木)・14日(金)は天候が芳しくなかったため、予定を15日(土)に変更される方も多く、連休後半にもかかわらず、多くの方がお越しになっています。

 

満車の観光センター前駐車場から周辺駐車場へ案内(旧シャレー跡地駐車場)

観光センター前駐車場は満車ですが、旧シャレー跡地駐車場や旧料金所前駐車場などの周辺駐車場は余裕があり、駐車場係の方がそちらへ誘導を行います。ただ、周辺駐車場も7時過ぎには満車になって、2km先のすずらん橋駐車場(収容台数400台)へ案内されていました。

 

最も混雑する9時便 − 宿からチェックアウトした方が集中

こちらはシャトルバス9時便が観光センターに入線するところ。シャトルバスはいつも9時便が最も混雑します。ちょうど、宿泊客が朝食を終えてチャックアウトしたタイミングに重なり合うことが主な要因かと思います。そのため、旅館施設が集中しているスキー場前停留所など、観光センター以外のバス停でも乗車されるケースが多くみられます。

 

長蛇の列 親子三人で剣ヶ峰登山へ

バスが入線しても、乗客の列はどんどん伸びる一方。こちらの親子の三人はこれから山頂登山。おそらく乗客のほとんどが剣ヶ峰登山に向かうのではないでしょうか?

 

途中停留所のどんどん乗客が増える 「え〜っと、次は○号車、お願いします」
次から次へと配車 −何台なのかかわからなくなるほど

観光センターでもどんどん乗客が増える状態ですから、すずらん橋駐車場や休暇村からも、どんどん乗客がお越しになっているとの連絡が入り、そちらにも空車のバスを送るなど同時にいくつもの対応をしなければなりません。いったい何台のバスが出たのかわからなくなるほど...

 

最終的に9時便は8台 − 今季一番

最終的には、9時便は8台運行され、今季一番の運行台数となりました。

 

自転車旅行3日目はノリクラ越え − 毎日片道40kmの通学で鍛える

さて、軽量至上主義のヒルクライマーとは対極といってよいのが、連泊の旅行を楽しむランドナー(旅行仕様の自転車)。重たい荷物を載せて走行するため、フレームからリム・スポーク、タイヤに至るまで耐久性重視。

今日は自転車旅行3日目、これから観光センターを出発して、畳平から乗鞍スカイラインを下り、高山から石川県方面へ向かうとのこと。ノリクラにはヒルクライムでお越しになった経験もあり、普段から通学で毎日片道40kmもの道のりを自転車で通っていらっしゃるとのこと...鍛え方がハンパじゃありません。

 

「早く来い」と山頂に誘われ、力強くペダルを踏み出す

雲間から青空がのぞき始め、早く山頂に来いとばかりに誘われているよう。力強くペダルを踏んで走り始めます。

 

【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景 T(乗鞍高原〜三本滝ゲート)】

それでは、ここからは大雪渓に向かう沿道の様子をご覧ください。8月13日(木)から15日(日)までの様子を織り交ぜながらお伝えいたします。こちらは8月14日(金)の様子。雲の流れがいつもと異なっていて、山麓には霧はなく、中腹だけ帯状に横たわる状況。山麓から中腹まで一様にかかることはあっても、これはちょっと珍しい現象です。

 

シラカバ すでに黄色く変化 − 紅葉への一歩

さて、そろそろ、山野草の季節もひと段落する頃ですが、こちらは若いシラカバの木。すでに葉が黄色く変化が始まっています。シラカバの紅葉(黄色)は、比較的早めに始まりますが、それでも9月に入ってからのこと...例年よりも早いですね。

 

第3駐車場の反対側(→) やまぼうしゲレンデは、見事なオニユリの群生

さらに進んで、今の時期は「すずらん橋駐車場」と呼ばれるMt乗鞍 第3駐車場。その駐車場から道路を挟んで反対側がゲレンデサイドとなりますが、こちらには見事なオニユリの群生。

 

自然に群生 − 天然のユリ園 ヤマハギも見頃 − 例年よりも1ヶ月近く早い

各地のスキー場には、ゲレンデを整備してゆり園を開催しているところがありますが、こちらは自然に自生したもの。そのため、密集して群生してはいないものの、なかなかの見応えのある状況です。また、ヤマハギもかなりたくさん花が咲いていて、両者を同時に楽しむことができます。

オニユリは例年とほぼ同じ時期の開花ですが、ヤマハギは例年よりも1ヶ月近く早いため、両者を同時に楽しむことはなかなかないことでしょう。

 

三本滝レストハウス前駐車場

観光センターから7km先にある三本滝レストハウス前駐車場。マイカーが通行できるのはここまでです。多くのヒルクライマーは観光センターから出発されますが、中には三本滝までマイカーでお越しになり、ここからヒルクライムに出発という方もいらっしゃいます。

 

三本滝ゲートを出発(8月13日(木)) − 大学の自転車サークルのメンバー

こちらは8月13日(木)の様子ですが、10時位になって雨の降り方が弱くなり、大学の自転車サークルの方々が出発しようとされています。年に一度はノリクラにヒルクライムにお越しになっているとのこと。もちろん初めてのメンバーもいらっしゃいましたが、自信のほどをお聞きすると「大丈夫です!」と、力強い返答がありました。

Next>>  Page2 【乗鞍高原から大雪渓へ、沿道の風景 U(三本滝ゲート〜大雪渓)】 ■

 

Copyright (C)   乗鞍大雪渓WebSite

Top ||   1  2  3  4  5  6  7  Next>>