ノリクラ 雪渓カレンダー<最終号>

Vol.25(2015/10/24〜25) C

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(Update:2015/10/29)

 

【雪渓下部】

大雪渓入口

ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。雪渓下部の積雪は4週間前なくなりました。

 

完全防寒の地元ヒルクライマー − 「寒すぎる!体が動かない!」

気温は6℃、日差しはあったかいんですが、風が冷たい...完全防寒でお越しの地元のヒルクライマーも「登っている最中でも全く体温が上がらず、今日は体が動きませんでした。」

 

今シーズンのヒルクライムは終了!

今日で今シーズンのヒルクライムは終了とのことですが、「一年を振り返って...大会は雨が降ったり良くなかったけど、それ以外はまあまあかな...」 終わりよければすべてよし。良くなかったことは忘れて、良い思い出だけを残す心構えが大事ですね。

 

雪もない・紅葉もない寂しい風景

さて、話を戻して、雪渓下部は雪もなく、紅葉もなく、本当に寂しい状況。

 

翌日は雪景色(10月25日(日))

しかし、翌日は夜半の降雪でご覧のように雪景色となりました。

 

石碑の岩

こちらは石碑の岩。雪解けが進んで、モーグルコースの岩に次いで大雪渓で2番目に姿を現す岩です。周辺の積雪がなくなってすでに2か月ほど経過します。

 

中日新聞社の取材機「若鷹号」墜落のレリーフ

その岩の頭にご覧のようにレリーフが埋め込まれ、「昭和31年3月23日南極観測隊耐寒訓練取材の中日機「若鷹」号乗員4名ここに霊をとどむ」と記されています。

 

当時の墜落現場画像
(昭和31年3月)
おそらく摩利支天岳の東斜面あたり

昨年の最終号でもお伝えしましたが、左は当時の昭和31年3月の墜落現場写真で、画像から摩利支天岳の東斜面あたりに墜落したのではないかと考えられます。

 

雪渓上部に向かうスキーヤー専用道 この先雪渓上部

石碑の南側には雪渓上部に向かうスキーヤー専用道があります。雪解けが進んですでにこの付近の積雪はありません。

 

先週の雪渓上部右側の下端部分
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.24(2015/10/17〜18) C
今週の雪渓上部右側の下端部分

もう少し進むと、雪渓上部右側の下端部分に到達できます。左の先週画像と右の今週画像では撮影位置が異なりますが、赤丸の岩を目印に確認していただくとお分かりのとおり、今週は下端部分が大きく雪解けしています。

 

昨年同時期の6週間前の雪渓上部右側の下端部分
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.19(2014/09/13〜14) B
先週の雪渓上部右側の下端部分
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.24(2015/10/17〜18) C
今週の雪渓上部右側の下端部分
昨年より6週間以上遅い雪解け

こちらは畳の岩の様子。下端より20メートルほど上にある岩です。右上は先週で下は今週のもの。先週はほとんど雪解けがありませんでしたが、今週は若干進んでいて、雪渓上部右側の実際の下端はこの付近になります。左上の昨年同時期の6週間前のものですが、それよりも雪解けが少なく、昨年より6週間以上遅い雪解けです。

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。

 

雪渓上部右側(上半分)

こちらは雪渓上部右側の上半分。4週間前の段階で積雪はなくなりました。

 

先週の雪渓上部右側(下半分)
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.24(2015/10/17〜18) C
今週の雪渓上部右側(下半分)

しかし、下半分はご覧のとおり積雪が残っています。先週よりも若干小さくなっている模様。

 

上下に二つ

下半分はさらに上下に二つに分かれています(先週から)。

 

先週の鉄塔土台 − 距離51メートル
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2015/10/17〜18) C
今週のの鉄塔土台 − 距離55メートル

鉄塔土台からの距離は先週より若干延びて55メートル。

 

上端から−雪渓下端まで37メートル、過去最長

上端から下端までの距離は37メートル。昨年は完全に終了し、2013年は10メートル、2012年は5週間前に消滅、2011年は6週間前に消滅、2010年は5週間前に消滅しました。過去最長の長さとなっています。

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