ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.2(2016/05/20〜22) A
【観光センターから大雪渓へ − 車窓の風景】
それでは大雪渓に向かう車窓の様子をご覧ください。
三本滝ゲート − この先冬季閉鎖(自転車も含め通行不可) | 三本滝レストハウス前駐車場 |
観光センターから約7km先の三本滝ゲート。この先冬季閉鎖中で、特別な許可がない限り通行はできません。冬季閉鎖は全車両が対象となっていて、自動車のみならず自転車も対象です。ゲートを超えてヒルクライムされることのないようお願いいたします。
三本滝停留所 − 春山バスを待つ |
マイカーはここまで通行可能で、三本滝から春山バスに乗車される方もいらっしゃいます。往復料金が観光センターと同じため、観光センターから乗車される方が圧倒的に多い状態です。ただ、例年5月中旬ごろまでは、ツアーコースを下山滑走して、隣のかもしかゲレンデまで滑り降りることができますので、それまでは、観光センターより三本滝のほうが圧倒的に多い状態でした。(今年は雪不足のため、ツアーコースでの下山滑走は4月下旬で終わりました。)
白い花(青丸部分) | ムシカリの花 − 5枚の花弁はすべて同じ大きさ |
乗鞍高原は新緑の季節を迎えていますが、三本滝ゲートを過ぎると、本格的な芽吹きはこれから...でも、よく見ると白い花が所々に咲いています。こちらはムシカリ(別名:オオカメノキ)の花。5枚ある花弁は花のように見えて雄しべ・雌しべのない装飾花。アジサイの花も装飾花であることはよく知らています。また、よく似た花でヤブデマリがあり、花期もほぼ同じですが、こちらの装飾花は、4枚(大きい花弁)+1枚(小さい花弁)で、ぱっと見たとき4枚に見えます。
少し赤っぽい部分が(青丸部分) | ヤマザクラ |
少し赤くなっている部分があるのがお判りでしょうか?ヤマザクラが咲き始めました。バスの中ではわかりませんが、甘い香りが漂っています。
位ヶ原山荘 | 雪景色が広がる |
そして、昨日まで終点だった位ヶ原山荘を通過すると、雪景色が広がります。
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先週の屋根板入口 ノリクラ 雪渓カレンダーVol.1(2016/05/14〜15) @ |
今回の屋根板入口 −
そろそろ滑走困難 =次週末は大雪渓から春山バス乗車をお勧めします= |
こちらは位ヶ原山荘から数百メートル先にある屋根板入口。先週まではこちらをスタートして大雪渓・山頂方面を目指しました。逆に大雪渓から位ヶ原山荘に下山滑走した場合のゴール地点にもなりますが、今週はすでに雪渓の下を沢が流れていて、踏み抜く危険性があります。また、この上部ではハイマツ帯が多くなってきているため、大雪渓から位ヶ原山荘への下山滑走は、そろそろ難しい状態になってきています。そのため、次週末は大雪渓から春山バス下り便で下山することをお勧めします。(※右の画像の注釈に記す「その他の画像」は、「5月22日速報のその他の画像」を差しています。 )
道路より上部には雪ある(画像左側) | 下部には雪はない |
左の画像の道路から山側(画像左部分)は、森林限界を超える部分で積雪が残っている一方、その下の右の画像ではほとんど積雪がない状態です。位ヶ原山荘から上に行かないと雪景色はないということがわかります。
位ヶ原でも雪解け進む(11号カーブ) |
森林限界を超えた位ヶ原でも雪解けが激しく進んでいて、ご覧のような雪景色も賞味期限が近づいていますので、早めのお越しになったほうがよいでしょう。
雪壁があらわれる |
そして、位ヶ原山荘から1.5km程度先にやってくると、ご覧のように道路際には雪の壁がみられるようになってきました。
別世界の風景 | 雪壁 |
これまではバックカントリースキーヤーのみが味わうことのできた別世界のような風景を、春山バスの車窓から体験できます。これも春山バスが大雪渓延長運行できたおかげといえるでしょう。
真っ白な雪、真っ青な空。これ以上にないハイコントラストな世界が、大雪渓で待っています。
【春山バス、大雪渓に到着】
大雪渓に到着 |
乗鞍岳春山バス始発便が到着した8時の気温は9℃、寒くもなく・暑くもなく程よい気候。そして、空の青さが平地と違う...吸い込まれそうな深い青空は標高の高さを物語っています。
トイレ利用可能 | 大雪渓から先は進入禁止 |
そして、本日の大雪渓運行開始に合わせて、大雪渓トイレと避難小屋も今日から利用できます。これで大雪渓付近の公衆トイレはすべて利用可能な状態となりました。(トイレの場所 : 畳平、肩の小屋先の宇宙線観測所前、位ヶ原山荘)
また、大雪渓から先の道路は、除雪作業が続けられていて、立ち入り禁止となっていますのでご注意ください。
日差しが強い | 日焼け止めだけでなくリップクリームも |
とにかく日差しが強い! 日焼け止めはもちろんのこと、唇もリップクリームなどを塗って乾燥を防いだほうがよいでしょう。
出発準備OK |
行く先はもちろん稜線・山頂方面...
稜線に向けて |
先週までの位ヶ原山荘スタート比べて、約1時間は早く行動できます。そのため、人によっては1日に2本も3本も稜線まで登り返す方もいらっしゃるほど...梅雨入り前のきれいなバーンコンディションを十二分に楽しめるだけの安定した天候が、「稜線に来い!山頂に来い!」と手招きしています。
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