ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.19(2007/09/15〜16) E
【雪渓上部 U − モーグルコース@】
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雪渓上部左側 − 上は−2〜1週間遅く、下は比較する週がありません |
こちらは雪渓上部左側。全体の面積などでは、今週は先週と比較して変化が少ないようです。上の部分では先週は南寄り部分では1週間早く、北寄り部分では2週間遅い状況でしたが、今週は南寄り部分は2週間早く、北寄り部分は1週間遅い状況です。全体的な面積や下の部分の位置はすでに昨年の最小面積を上回る雪解けを見せ、比較することができません。
なお、滑走できるエリアが今週から、急斜面アイスバーンの雪渓上部左側だけになっています。これからノリクラデビューをお考えの方はご遠慮くださいますようお願いいたします。危険が伴いますのでお勧めしません。
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雪渓北寄り下端より − 上端まで85メートル | 雪渓下端は落書きの岩より40メートル |
雪渓北寄り部分の下端から上端までの最長の距離は先週と同じ85メートルですが、最長距離が取れる位置が先週よりも南に移動している関係から、落書きの岩からの距離は先週の15メートルから40メートルに伸びています。
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下端部分はスケートリンク状態のアイスバーン |
すでに先週の段階で下端部分のアイスバーンが目立つようになって来ましたが、今週はかなりひどくなり、ほとんどスケートリンクを斜めにしたような状態です。
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斜度を計測 |
雪渓上部左側はかなりの急斜面ですが、実際にどれくらいの斜度があるか、今回は計測してみます。
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斜度30度の急斜面 |
ご覧のとおり目盛りは30度を示しています。一般のゲレンデでもかなりの急斜面に相当します。
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スキーブーツでも先端が何とか引っかかるほどの固い状態 |
この急斜面で完全にアイスバーン状態ではスキーブーツでもかなり苦労します。右の画像のように、ブーツの先端がようやく引っかかる程度で、つま先部分が減ったブーツや、ハードブーツでもアルペンボードなど先端が丸いものはかなり難しい状況です。
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足場を確保するため、下端ギリギリのところでビンディングをはずす |
したがって、雪渓から岩場に降りる際には、足場が確保できるように雪渓下端ギリギリのところまで滑り降りてからビンディングをはずします。アイスバーン上では、スキーブーツですら一旦横向きになると、身動きができない状態になります。
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板をはずそうと不意にバランスを崩すと... |
もっともひどいアイスバーンは下端から15メートルほどで、それより上部ならやわらかい部分もありますが、板からブーツをリリースしようとして少しバランスを崩すと...
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滑落! |
ご覧のようにあっという間に滑落します。
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お怪我がなくて何より...(でもソフトブーツでは危険です) |
今回はお怪我もなく無事で何よりです。しかし、このアイスバーンでソフトブーツはかなり危険です。滑走技術や滑落した際の対応能力がいくら高くても、周囲の人を巻き込む恐れがありますので、アイゼンなど安全対策を実装しなければなりません。
夏のノリクラに慣れていても、秋のノリクラはまた別の側面が牙を向けます
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