ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2007/09/22〜23) @
【大雪渓】
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今週は日曜日に秋分の日を迎えたため先週に引き続き三連休となった方もいらっしゃったと思います。22日(土)の朝のみ青空が広がりましたが、その後はほぼ終日にわたって雲に覆われ、濃霧にも見舞われる時間帯も比較的多かった天候でした。全国的にまだ夏の太平洋高気圧の勢力が強く、日中は12〜14℃とほぼ昨年並みであるものの、朝夕の気温も日中とほとんど変わらず、例年のように一桁台まで冷え込むことはありません。したがって、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉に実感がわかないのも無理はありません。
この高い気温が続いているせいか紅葉はほとんど進まず、乗鞍高原から大雪渓に至る県道乗鞍岳線沿線は、先週とほとんど変わらない風景が続いています。(紅葉情報は最後のページにてご紹介いたします。)
先週、かろうじて残っていた雪渓上部右側の積雪も完全になくなり、大雪渓エリアで積雪があるのは雪渓上部左側のみとなりました。先週と比べて積雪量は減少しているものの、大きさはさほど変わっていません。雪解けのスピードに大きな変化はなく、雪解けが落ち着くのはもう少し先になりそうです。また、これまでにもお伝えしていますが雪渓上部左側はかなりの急斜面でアイスバーンとなっていて、滑落するスキーヤー・ボーダーがこれまで何人もいらっしゃいます。毎週通っているから大丈夫というお守りはありません。特にソフトブーツのボードはスキーブーツ以上に滑りやすく、これからのシーズンはアイスバーンがさらにひどくなり、ボード着脱時に滑落する危険性が高くなりますので、滑走されないようお願いいたします。
それでは9月22日(土)〜23日(日)の状況をお伝えいたします。
【9月22日(土)、観光センター】
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早朝の観光センター前駐車場 |
先週に引き続き三連休となった週末初日の観光センター前駐車場。6時の時点で65台ほどの車が止まっています。先週とほぼ同じ台数です。きれいに晴れ上がった空が広がっています。
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日が差し始めると同時に少しずつ雲が浮かび始めます。早朝はしっかり山並みを拝むことができたものの、時間とともに高天ヶ原や剣ヶ峰方面は少しずつ雲が掛かり始めます。
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先週もお伝えしたように三連休とあって観光センター売店は早朝から営業を行っています。外のテラスで山頂を眺めながらゆっくりと雲の動きを眺めるのも良いでしょう。
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半袖で出歩いていても全く寒さを感じません |
例年、9月も後半に入ると朝夕は冷え込みを感じる日が増えてきます。しかし、冒頭でも申し上げたように今年は気温の高い日が続き、ご覧のように半袖姿で出歩いている方もいらっしゃるほどの状態。
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6時の畳平は12℃ − この時期の気温としては高いほうです |
シャトルバスの券売所に掲示される6時の畳平の気温は12℃。昨年のホワイトボードには「畳平 5℃」と記載されていましたので、いかに気温が高いかお分かりになるかと思います。(昨年のホワイトボードは 2006ノリクラ雪渓カレンダーVol.20(2006/09/23)@ をご確認ください。)
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7時のシャトルバス |
7時のシャトルバスは1台。30名の方が乗車します。この時点での気温は18℃。これから山頂方面に向かう方の中にも半袖の姿があります。
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それではいつもと同様、大雪渓に向かって出発です。
【シャトルバス、大雪渓へ】
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観光センターを出発したシャトルバスは終点の畳平に向かうまでにいくつかのバス停があり、往復券を購入すれば三本滝〜畳平間は途中下車ができます。これからの紅葉シーズンは途中のバス停で降りて散策することももちろん可能です。
夏のハイシーズンの場合、乗客の乗降する停留所は、観光センター・三本滝・肩の小屋口・畳平といった施設や名勝がある箇所に限定され、乗客数をある程度把握できるため、配車台数の算出も比較的容易でしたが、紅葉シーズンになると沿線一帯で散策する方が増えて、乗降する停留所も分散することから、乗客数の把握が難しくなります。紅葉シーズンが始まった週末などは、午後便を中心に途中のバス停から下り便に乗車できないことも予測されますので、時間に余裕を持って行動してください。
紅葉散策して途中のバス停から乗車して下山される場合は、各バス停の到着時刻を事前に把握しておく必要があります。各バス停の到着時刻は、乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報 2007シーズン版 の
■長野県側(乗鞍高原〜畳平)のシャトルバス■
をご覧ください。(到着時刻は運行状況で前後します。)
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沿道の木々は少しずつ色づき始め、エリアによってはきれいになってきたものもありますが、全体的には紅葉はまだこれから。紅葉情報は最後のページでまとめてご紹介いたします、
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今日は位ヶ原山荘を過ぎても良い天候がつづきます。
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観光センターを出発した頃にかかっていた山頂付近の雲もすっかりなくなり、剣ヶ峰から朝日岳まではっきりとその姿を拝むことができます。
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雲ひとつない大雪渓に到着です。
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