ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2007/09/22〜23) D
【雪渓上部 T − モーグルコース@】
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雪渓上部全景 右側は完全に雪解け。上は1週間遅く、下は比較する週がありません |
雪渓上部の右側は先週まで積雪がありましたが、今週は完全に雪解けが完了しました。昨年とほぼ同じペースと考えても差し支えないと思いますが、昨年は下端部分に若干残っていて、その後、10月三連休の降雪で積雪量が増えてしまいましたので、正確に比較することができません。また、雪渓上部右側が10月最後まで積雪が残ったのもここ数年では昨年が初めてのことでした。
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今年もやってきました | 親子でスキー1セット |
「いや〜ノリクラは空気が薄いですね。」とおっしゃりながらやってきたのは、昨年も秋口になってからお越しになったこちらの親子。昨年10月最終週以来の再会です。昨年同様、今回も親子でスキー1セットです。
7月中は月山に出向き、誰もいないガタガタのスプーンカットでトレーニングを重ねていらっしゃったとのこと。二人だけですから一日滑ってもコブラインどころか、きれいなフラットにすらならないため、スプーンカットに叩かれながらのターンは常に加重を加えた滑りが必要で、帰る頃には足がパンパンになるとか...ですから、今日は久しぶりにコブが滑られると喜んでいらっしゃいます。
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雪渓上部左側 − 上は−2〜3週間遅く、下は比較する週がありません |
そのコブのラインのある雪渓上部左側は、先週と比較して、全体の面積はほとんど変わりありませんが、右下部分の雪解けが他の箇所よりも目立ちます。上端部分に関しては左寄り(南寄り)で、昨年よりも2週間ほど早い状態ですが、右寄り(北寄り)では3週間ほど遅い状態になっています。また、下端部分は昨年のシーズン終了時以上の雪解けとなっていて、比較することができません。
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雪渓北寄り下端より − 上端まで85メートル |
雪渓下端は落書きの岩より55メートル |
雪渓北寄り部分の下端から上端までの最長の距離は85メートルで、3週連続で同じ長さです。ただ、左の画像の通り、右半分の雪解けが進んでいることから、落書きの岩からの距離は先週の40メートルから55メートルに伸びています。
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下端部分は岩の頭が目立ちます |
上端から下端までの距離は先週と同じであっても、下端部分は岩の頭が目立つようになって来ました。
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下端部分は降りるにしても登るにしても引っかかりのないアイスバーン |
そして、先週と同様、下端部分は完全にアイスバーン。降りるにしても登るにしてもブーツの角がほとんど引っかからない状態です。
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滑落 − アイスバーンに突き出た岩を避けるだけの対応が必要 |
途中で転倒して下端付近のアイスバーンエリアの手前で止まれなければ、雪渓下の岩場まで一気に滑り落ちてしまいます。体勢を立て直すのは無理としても、ちゃんと下を見てアイスバーンから突き出た岩を避けるだけの咄嗟(とっさ)の判断と対処が必要です。
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こちらは先ほどの親子二人組。
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息子の滑りをしっかりチェックします |
我が子の滑りを見つめ、滑り降りてくれは必ず駆け寄ってレクチャーします。昨年よりも確実にレベルアップし親子の連携プレーを感じさせてくれます。カービングスキー全盛のこの時代では、「懐に力をためて滑る」という基本的な動作が途切れても、スキーが自動的に仕事をしてくれる場面があります。カービング以前の板をはいたとき、そんな基本的な部分を思い起させてくれるものです。
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次はお父さんが滑ります |
そして次はお父さんの番。昨年より身長が10センチくらい伸びても足のサイズはまだ今のところ一緒。でも、同じスキーが使えなくなる日が来るのもそんなに遠くはなさそうです。
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今日も最終便の時間まで何度も滑ります |
「若い人のような目覚しい技術向上はなかなかありませんが...」とおっしゃりながら、最終のシャトルバスまで何度も滑走を繰り返します。
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