ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.15(2009/08/22〜23) @
【大雪渓】
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ようやく夏らしい雰囲気を見せてきたノリクラですが、やはり、お盆を過ぎると、秋の気配となるのが、例年のパターンで、今回は、まさにそのパターンに沿ったような週末となりました。
22日(土)は、早朝に雨に見舞われるものの、それも次第に止んで、曇り空の中に、青空が浮かぶようになります。さすがにお盆の翌週ということもあって、観光センターに訪れる方々は、やや少なく、静かな朝を迎えます。時間とともに、曇り空から、青空に鰯雲が広がる天候、そして、綺麗な青空へと変化し、終始、ひんやりとした空気に包まれた中、強い日差しに包まれていても、全く暑さを感じず、さわやかな一日となりました。ただ、この強い日差しで、バーンコンディションは、柔らかく緩んで滑走し易い条件となり、雪飛沫を上げながら滑走するシーンも見られました。
そして、23日(日)も、昨日同様に、時間の経過とともに徐々に天候が良くなる状況を見せ、午前中は、やや、どんよりとした雰囲気を漂わせているものの、遠景の山々は、水墨画のごとく、淡く折り重なり、昨日以上に澄んだ空気に包まれ、午後になって、綺麗に晴れ上がると、秋でも、なかなかお目にかかることのできないほどの、綺麗な晴天に包まれました。
あっという間に夏が終わり、秋へと突入しつつある、ノリクラの状況をお伝えします。
【8月22日(土)、観光センター】
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観光センター前駐車場 |
早朝6時30分の観光センター前駐車場。気温は18℃。気温そのものは、先週とさほど変わりませんが、早朝から感じた暑さは全くありません。
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雨が止んで青空が広がり始める |
先ほどまで降っていた雨が止んで、空には青空が広がります。観光センターでは、テラスのテーブルやデッキの水切りから今日一日が始まります。
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シャトルバス乗車券発売所 |
こちらはシャトルバス乗車券発売所。畳平の天候は濃霧・雨と記されています。気温は10℃とこれまでとそれほど変わらない状況です。ただ、今後は急激に気温が下がり始め、あと、一ヶ月もすれば、初霜や初氷が畳平付近で見られるようになります。
なお、昨年の肩の小屋付近の初氷は 9月27日(土) に確認され、初雪は 9月28日(日)、初冠雪は 9月29日(月)でした。
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駐車場は空きスペースが多い |
お盆の翌週ということもあって、観光センター前駐車場は、ご覧のようにまばらな状態。始発の6時便が発車する前まで、雨が降っていたこともあって、天候の回復した7時便は、まずまずの人出となっています。
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定刻近くになって、7時便の車両が到着すると...
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いつものように改札が行われ、バスに乗り込みます。いつもなら、車内は、若干蒸し暑さを感じる状況も、今日はその気配すら感じないほど。
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それでは、大雪渓に向けて出発です。
【車窓から】
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スポット的な紅葉が目立つ |
これまでにもお伝えしておりますが、県道乗鞍岳線の沿線に広がるナナカマドを中心に、点々と紅葉した木々を見つけることができるようになって来ました。この現象は7月ごろから見られ、それ自体は例年と変わらないものの、今年は、その分布がいつも以上に多く見受けられます。しかし、本格的な紅葉が始まったわけではありません。
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葉の緑が少しずつ変化 |
ただ、ダケカンバなども含めた広葉樹の葉の色合いが、少しずつ薄くなっている様子が見受けられ、少しずつ、季節が変化している様子が感じ取られます。
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この直後、落石 |
そして、いつものようにシャトルバス下り便とすれ違います。対向した直後、この場所で直径が50〜70センチほどの落石がありました。山岳路線では落石がつきもので、県道乗鞍岳線でも、これまでに落石でシャトルバスが運休したケースもありました。特に、大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)から県境にかけての区間では、頻繁に見られます。
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位ヶ原山荘 − 再び曇り空 |
先ほどまでの晴れ間は、位ヶ原山荘付近までやってくると、その姿を消して、再び曇り空へと変化します。
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上空の雲には、ほとんど動きがないものの、やや強めの風が吹きぬける中、山頂付近だけは激しく雲が流れる様子を見ながら、大雪渓駐車場に到着します。(→ Next)
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