ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版Vol.3(2010/04/10) @
【大雪渓】
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例年、3月に入ると春らしい週末に恵まれるようになりますが、今年は4月になってそんな穏やかな天候ににようやく巡り会えるようになりました。
乗鞍高原温泉スキー場の営業が先週末で終了し、県道乗鞍岳線の休暇村ゲート〜三本滝ゲート間の冬季閉鎖が解除されるまでの当分の間は、全山を歩いてアクセスすることとなります。しかし、今日はそんなことを苦とも思わせないような快晴無風の朝から始まります。
先週も快晴無風の朝から始まりましたが、お昼近くになると吹雪となって、位ヶ原付近は濃霧に見舞われ、身動きの取れないホワイトアウトが牙を向く状態でした。今回もそのような天候の推移を見せるのかと思いましたが、今日は全く天候が変化せず快晴無風が続いて、ぽかぽか陽気にツアーコースは完全に緩み、春本番を感じさせてくれました。
また、例年なら、リフト営業が終わって全山歩いてアクセスするこの時期になると、訪れる方がかなり少なくなりますが、今日はこの天候に誘われてか、比較的、多くの方がお越しになり、どの方も一様に「しずかなノリクラを楽しみに来た!」と、おっしゃるほどで、サイレントなノリクラの世界の良さをご存知のようでした。
それでは、冬の寒さ・厳しさに開放されて、春の暖かさを幸せに感じた4月10日(土)の様子をお伝えします。
【4月10日(土)、観光センター】
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観光センター前駐車場 |
4月10日(土)、朝7時の観光センター前駐車場。雲ひとつない快晴の朝を迎えています。
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すがすがしい朝と感じる感覚 − 次の季節へシフトする |
6時の気温は0℃。快晴の朝ですが寒さを全く感じさせない季節となって来たことを感じさせてくれます。「すがすがしい朝...」という感覚にさせてくれる所が、冬から次の季節にスイッチしていることに気付かせてくれます。
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表面が雪解けして斑模様に |
晴天の青空にノリクラの峰々が浮かびます。その山肌を良く見ると、これまでのように一様な銀色ではなく、斑模様になっていることがわかります。数週間前の黄砂に見舞われた後に新雪が降り積もりましたが、その表面の白い新雪が少し溶けて斑模様となっているのです。これも春の表情の一つと言えるでしょう。
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そして周辺の山肌にも目を向けてみると...
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山麓の山肌は残雪が少なくなる |
地肌の残雪もかなり少なくなって来ていることがわかります。赤茶けた山肌が目に優しい萌黄色に変化を始めるにはもう少し時間が必要です。
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残雪が少なくなるものの、雪解け水でスケートリンク状態 |
観光センター駐車場の積雪はご覧の通り日に日に小さくなって行きます。しかし、雪解け水は完全にスケートリンク状態となっていて、夜間の冷え込みはまだまだ続いています。
【休暇村】
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休暇村 |
こちらは観光センターより県道乗鞍岳線を1.5kmほど先に進んだ休暇村。
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休暇村ゲート − 冬季閉鎖解除は4月21日(水) | 休暇村ゲレンデ − 今日はここからスタート |
標高約1500mの乗鞍高原から自動車道日本最高標高地点の標高2702mの畳平までつながる県道乗鞍岳線は、昨年11月から休暇村より上部区間は積雪のため冬季閉鎖となっています。ウインターシーズン中はリフトを使ってスキー場最上部にあるツアーコース入口までアクセスできましたが、リフト営業は先週で終了したため、今週からは全山歩いてアクセスしなければなりません。
左の画像は県道乗鞍岳線の休暇村ゲート。スキー場の営業が終了して除雪が開始されています。
そして、今後、除雪が進んだ後、県道乗鞍岳線は下記のスケジュールで冬季閉鎖解除などが実施されます。
<県道乗鞍岳線 − 冬季閉鎖解除 バス運行スケジュール> |
@ 4月21日(水) | 休暇村ゲート〜三本滝ゲート間の冬季閉鎖解除。 |
A 5月1日(土)予定 | 乗鞍高原〜位ヶ原山荘間の春山バスの運行開始予定。 |
B 6月予定 | 春山バス運行が大雪渓(肩の小屋口バス停)まで延長予定。 |
C 7月1日(木) | 三本滝ゲート〜畳平間の冬季閉鎖解除で全線開通、シャトルバス運行開始。 |
なお、春山バスの運行については、お知らせ − 2010シーズン 乗鞍高原〜位ヶ原山荘行きの春山バス運行について(2010/04/05) をご覧ください。また、シャトルバスについては、乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報 をご覧ください。(今シーズンは一部ダイヤ変更がありますが、現段階のシャトルバス情報は2009シーズンの情報です。今後、改定する予定です。)
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出発の準備 |
休暇村ゲレンデの駐車場では、ツアーコースを目指すスキーヤーの方々が準備を始めています。山スキーを始めて今回で2回目。スノーシュー以外はすべてアルペンスキーの出で立ち(いでたち)です。スキー場の営業が終了すると、これから春スキーにシフトされる方が多くなる季節となり、ゲレンデスキーとは違った楽しみ方を味わいたいものですね。
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準備が整えば、休暇村ゲレンデへ...
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ゲレンデスキーでは使用することのない道具にちょっと手間取って |
スノーシューや山スキー用のビンディングなど、通常のゲレンデスキーでは使用することのない道具に少し手間取ることもあるでしょうが、繰り返し使用して行くうちにコツがつかめるようになります。さらに、シールにしてもスノーシューにしても歩くコツがありますので、その点も道具の調整方法と同様、使いこなして行くうちに自分のものになって行きます。
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ツアーコース目指して出発! |
「今日は良い天気が続きそうなので、できるだけ上部エリアを目指したいと思います。」と、おっしゃりながら休暇村ゲレンデを出発します。
この時点での時刻は7時40分。休暇村ゲレンデからかもしかゲレンデ最上部のツアーコース入口までは、1時間30分から2時間程度必要と考えられますので、できる限り早めに出発されることをお勧めします。(→ Next)
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