ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.14(2010/08/13〜15) D
【雪渓上部 T】
それでは雪渓上部の様子をお伝えします。雪渓上部は中央にある尾根部分の雪解けが目立つものの、全体的には大きな変化は見られず、先週と同様、昨年より一週間遅い雪解けを見せています。
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昨年の雪渓上部右側 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.14(2009/08/12〜15) D |
今回の雪渓上部右側 昨年より二週間程度遅い雪解け |
こちらは右側エリア。例年、ポールレッスンが盛んに行われています。画像の左上に伸び始めている岩の帯が雪渓上部エリアを左右に分離する尾根です。雪渓右端から尾根まで右側エリアとなりますが、その横幅は先週の117メートルから112メートルと微減です。そのため、先週の段階では昨年より一週間遅い雪解け状況でしたが、二週間程度の開きとなっています。
左の画像は雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。これまでリフト土台と呼んでいましたが、冬季にコロナ観測所に物資を運ぶ雪上車の走行ルートを示すために建てられた鉄塔の土台であることがわかりましたので名称を変更いたします。
今週あたりから鉄塔土台から雪渓が離れてき始め、その距離は20メートル。先週とほぼ同様に、昨年より一週間ほど遅い雪解けです。また、この付近から雪渓中段を経由して雪渓下部に滑り降りることができましたが、先週の段階で雪解けが完了し、雪渓上部と雪渓中段・雪渓下部とは分離してしまいました。
こちらは雪渓上部右側の上端部分。
こちらは雪渓上部右側上端。先週から高さ50センチから1メートルほどの雪解けで、先週よりもさらに雪解けが遅くなって、昨年よりも一週間遅い状態となりました。
上端から雪渓下端までの距離は先週から280メートルから276メートルと微減です。昨年よりも一週間遅い雪解けです。
【雪渓上部 U − ジュニアレーシング】
さて、こちらはいつものジュニアレーシング。
そして、いつものように練習メニューをこなしています。
今回はお盆休みを加えていつもよりも長期間の滞在。初日の大雨でも練習にお越しになりましたが、どのジュニアも嫌な顔一つせず、それどころか、いつも以上に真剣な表情で取り組んでいます。
今シーズンは初めてノリクラ入りしたこちらのジュニア。少しばかり登る足取りが重そうですが、他のメンバーの登るペースについ行くようにがんばります。
カメラに向かって思いっきり飛び込んでくる...そんな緊張も練習の一つ。大会ではいろんな人の眼差しが突き刺さる中を滑走するプレッシャーに負けてはなりません。のんびりしたノリクラの雰囲気の中でも、そんな緊張感を持ったシチュエーションを作り出す必要があるのかもしれません。
こちらは翌日の8月15日(土)。早朝から濃霧が続き、周期的に雨の降る生憎の状況。バーンも硬く、コース整備にスコップを振るう腕には、雪渓からの衝撃が絶えず走ります。
そして、お昼休み...ストーブに火をつけて、お湯を沸かして、ラーメンを作る...風雨の中でも、そうした一連の作業はお手のもの。
最年少は小学一年生。保護者の方のサポートを受けながらのキャンプ参加ですが、悪天候の中でも全く苦とも思っていないようです。そんな雰囲気作りをするのもキャンプ全体をまとめあげるための重要な要素なのです。
お盆を過ぎればもう季節は秋、気持ちを次のウインターシーズンにつなげて練習を続けます。(→ Next)
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