ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.14(2010/08/13〜15) E
【雪渓上部 V − モーグルコース】
![]() |
雪渓上部左側 |
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。
雪渓下部での滑走が困難になり、雪渓上部(左側・右側)がメインの滑走エリアとなって来ていますが、今後、さらに雪解けが進んで雪渓上部右側も滑走ができなくなる8月下旬以降は、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットというよりも大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況です。また、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。
したがって、今後は初心者、及び、初めてノリクラのお越しになる方は滑走できませんのでご注意ください。
雪渓上部左側の状況としてはほぼ昨年並みで、上端部分は昨年よりも一週間遅い雪解けを示しています。
![]() |
![]() |
雪渓上部左側下端部分 | コブラインは2本 |
先週までのラインに加え、新たに左側にもう一本ラインが作成されました。
![]() |
![]() |
右側のコブライン |
こちらは右側にあるこれまでのライン。
![]() |
![]() |
21コブ・86メートル |
長さは21コブ・86メートルです。
![]() |
![]() |
左側のコブライン |
新たに作られた左側のラインは、雪渓の上端から下端まで可能な滑走距離をフルに利用しています。
![]() |
![]() |
長さ125メートル、ピッチが細かい |
右側のラインに比べてコブのピッチが細かく、完走できるスキーヤーは多くありません。長さは125メートルです。
![]() |
![]() |
天候・気候によってアイスバーンに |
こちらは翌日の8月15日(土)の様子。これからの時期、天候・気温によってバーンコンディションは大きく変化します。
![]() |
![]() |
アイゼンがないと登ることができません |
天候の悪いときは訪れるスキーヤー・ボーダーの方々が少なくなるため、雪渓を登るスキーヤーの踏み跡で作られる階段もほとんど消滅してしまいます。そのため、雪渓上部左側の急斜面をソフトブーツで登ることは困難な状況となります。
アイゼンでないと登ることができないわけですが、アイゼンをはずす前に、立ち位置やボードを装着する場所を平坦に慣らしてからでないといけないほどです。
![]() |
一晩で荒れたバーンコンディションになるのも珍しくない |
昨日は比較的綺麗な表面だったのですが、一晩でコブライン上に氷の頭やスプーンカットができてしまいます。これからの時期は、雪というよりも氷に近いと考えたほうが良いでしょう。
![]() |
こちらは雪渓上端部分。
![]() |
![]() |
上端部分 − 昨年より一週間遅い雪解け |
先週から高さ70センチほどの雪解けで、先週は昨年よりやや遅い雪解けを示していましたが、今週はさらに遅くなり、昨年よりも一週間遅い状況となっています。
![]() |
上部岩盤からの落石 − 今後雪渓を滑落する懸念に注意 |
こちらは先週もお伝えした上部岩盤から落石した大岩。雪渓上端と岩盤の隙間に横倒しとなっていて、現段階では安定した状態となっていますが、今後、さらに雪解けが進むと、雪渓上を滑り落ちる危険性がありますので注意が必要な状況が続いています。
2004 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2004/09/11) B では、雪渓上部左側エリアで数人のスキーヤーが滑走している最中、雪渓上にあった高さ1.8m×横2.5mの大岩が滑り始めて、落石する様子をお伝えしております。雪渓上を滑り降りるスピードはかなりなもので、とても避けきれるものではありませんでした。
![]() |
上端から − 下端部分まで136メートル |
雪渓上部左側下端までの距離は先週の152メートルから136メートルです。先週の段階では昨年よりも一週間ほど遅い雪解け状態でしたが、今週はほぼ昨年並みとなっています。大半が昨年よりも多い積雪状況を示す中l、雪渓上部左側の雪渓の長さに関しては、昨年と変わらない状況です。(→ Next)
Copyright (C) 乗鞍香辛料監視委員会 |
|