ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.19(2010/09/18～19) ③
【高山植物】
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９月も後半を過ぎると高山植物の季節も終わりに近づきますが、それでもまだまだ見所はあります。
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| コウメバチソウ | 実の周囲の雄しべ・仮雄しべが はっきりとわかる |
まだがんばって花を咲かせているコウメバチソウ。右の画像は花が終わって実ができています。その実の周囲を見ると雄しべが残っている様子が見られます。いかにも雄しべと見える細いひげ状のものは仮雄しべで、実際の雄しべはそれよりも短く白く見られる方です。
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少しずつ紅葉が進むこちらの高山植物は．．．
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クロウスゴ － 実の先端が臼状 |
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ブルーベリーの仲間のクロウスゴ。ご覧のように実の先端が臼のように見えます。
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そして、こちらもよく似た高山植物です。
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クロマメノキ － 実の先端がへこんでません |
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ただ、よく見ると、実の先端がクロウスゴのようにへこんでいません。こちらもブルーベリーの仲間のクロマメノキ。この二つの高山植物は本当によく似ていて、花や実がなくなると判別が難しいものです。
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ミヤマダイコンソウ － 高山植物の紅葉 |
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これからの高山植物の楽しみ方ははやはり葉の色合いの変化。一般的な紅葉よりもビビッドな色合いが小さな世界に広がっていますので、よく観察するとその色彩に驚くことでしょう。
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ミヤマクロスゲの草原 |
あまりぱっとしませんが、草原が広がるこのエリア。この緑のミヤマクロスゲがしばらく日々が過ぎると、小麦色に輝く日にめぐり合えると思います。
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ミヤマゼンコ － 葉のグラデーションが見事 |
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そのミヤマクロスゲの傍らにミヤマゼンコがあります。よく見ると、その葉もご覧のようなグラデーションが見られ。紅葉とはいえないかもしれませんが、これもなかなか見ごたえのあるものです。
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ゴゼンタチバナ |
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大雪渓エリアよりも少し中腹の登山道には、ご覧のようにゴゼンタチバナの赤い実が目立っています。
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たわわに実る |
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ゴゼンタチバナは１０個程度の花をさかせます。左の画像のようにたわわに実をつけるものもあれば、右の画像のように一部しかつけないものもあります。
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ムシカリ（オオカメノキ） |
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そして、県道乗鞍岳線沿道で、赤い実をつけるこちらはムシカリ（オオカメノキ）。これから赤から暗紫色へと紅葉が進んで行きます。そして、実も赤から黒へと変化します。
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冬芽 －落葉すると目立つ存在 |
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赤い実が目立っていますが、紅葉が終わって落葉すると、今度は冬芽がユーモラスな形となって、人の目を引くこととなるでしょう。（→ Next）
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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