ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.19(2010/09/18〜19) F
【紅葉情報−位ヶ原山荘付近】
★まだ始まっていません★
森林限界付近の位ヶ原周辺でもご覧のようにほとんど変化がありません。
こちらは昨年同時期の画像。ご覧のように大きな差があります。
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昨年の位ヶ原山荘周辺 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2009/09/19〜20) F |
今週の位ヶ原山荘周辺 黄色部分が少ない |
全体を見渡すとその様子が少しわかりにくい状態ですが、昨年は黄色の箇所が圧倒的に多い状態です。
三本滝ゲートから畳平までの沿道には位ヶ原山荘以外に休憩施設はなく、今日もたくさんの方々がここを立ち寄る姿が絶えません。
登山に... | ヒルクライムに... |
ここで一休みして登山や周辺散策に向かう方、そして、ヒルクライムからの下山途中の自転車の方など、これから紅葉シーズンを迎えると忙しい日々が続きます。
毎年8月下旬に開催される全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が終わると、ヒルクライムに訪れる方が少なくなる傾向が見られますが、近年は紅葉シーズンまでヒルクライマーの姿を見かけない日はありません。7月〜8月はトレーニング目的で出場選手がたくさんお越しになりますが、紅葉シーズンに訪れるヒルクライマーの方々はその時期とあまり変わらないほどの勢いです。
現段階の位ヶ原山荘エリアは、例年よりも早めに紅葉が始まった2009年・2008年より一週間遅い状態で、2007年とほぼ同じ推移です。今週も際立った冷え込みが週末まで期待できませんので、さらに遅れることも念頭に入れておかなければなりません。
<参考>
● 昨年同時期 → 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2009/09/19〜20) F 【紅葉情報 − 位ヶ原山荘付近】 ★始まりだしました(昨年より一週間近く早い)★
● 昨年同時期の一週間後 → 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2009/09/26〜27) F 【紅葉情報 − 位ヶ原山荘付近】 ★ピークです(昨年より一週間早)★
【紅葉情報−冷泉小屋〜魔利支天付近】
★まだ始まっていません★
それでは中腹の冷泉小屋から摩利支天付近の様子をお伝えします。
上部エリアの大雪渓・位ヶ原でも紅葉が進んでいませんので、冷泉小屋付近も同様に色付きはありません。
冷泉小屋と魔利支天バス停の中間付近にあり荒田橋(あれたばし)を少し下ったあたりの28号カーブ付近。部分的な色づきが見られます。
この付近に限らず、上部の大雪渓・位ヶ原エリアでもウラジロナナカマドの葉がやや乾いた状態のものが見られ、綺麗な紅葉となるかどうか若干心配なところです。また、ミネカエデでも乾いた状態のものが多くみられます。
【昨年の今ごろは?】
今年は三連休でしたが、昨年は五連休の週末となりました。
19日(土)は、今回の18日(土)と同様に低い雲が垂れ込め、さらに三本滝より上部は雲海の上の快晴が広がります。その重厚な雲海もいつもなら時間とともに消えるものの、今日はほぼ終日にわたって広がり続けます。
そして、この日は畳平でクマ出没による被害が発生したことも記憶に新しいことと思います。
20日(日)は、朝から快晴。しかし、クマ出没・人的被害があったことから、安全確認のため、乗鞍スカイライン・県道乗鞍岳線は10時30分まで通行止めとなり、シャトルバスの運行は11時から開始されました。
ビビッドに冴え渡る青空に始まりだした紅葉が綺麗に浮かび上がり、秋への移ろいが一層感じさせられた週末でした。
<編集後記>
今週はもう少し紅葉が進むかと思いましたが、思ったほどの冷え込みがなく、先週からほとんど進展のない状態で、WebSiteをご覧になってお越しになった方々には申し訳なく感じております。
大雪渓・位ヶ原の上部エリアは冷え込めば一気に紅葉が進みますが、冷え込みすぎて霜が降りてしまうと、紅葉どころか大半の葉が枯れ落ちてしまいます。もちろん、そうなるとその年の紅葉はまったく見られないこととなります。そのため、紅葉が進んでからお越しになるよりも、ピークを迎える前あたりの時期に計画されたほうが安全ともいえます。また、このところ雨が少なく、気温の高い日が続いていたこともあって、葉の状態が芳しくないものもありますので、ピークを迎える頃に枯れてしまうものもあるのではと思います。
紅葉のピークにピタリと時期をあわせることはなかなか困難ですが、そんな一喜一憂を毎年楽しませてくれるのも、この時期ならではでしょうか?
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