ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2010/10/09〜10) @
【大雪渓】
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今年最後の三連休と紅葉の見頃が重なり、多くの人出が予測されたものの、初日は終日雨で出鼻をくじかれました。しかし、その反動もあって、連休最終日はこれまでにない人出となり、最終的にはまずまずの連休ではなかったかと思います。
10月9日(土)は、深夜から降り始めた雨が終日続く一日。上部エリアの大雪渓付近は視界100メートルを切る濃霧に絶えず覆われ、一時的に小降りになるときがあるものの、やんだ時間帯は全くありませんでした。久しぶりの雨の週末で、いつも以上に億劫な気分にさせられたものです。それでもいつものように大雪渓には常連のスキーヤーが起こしになっています。しかし、スキーブーツでは登ることができず、スキー板を履いたままエッジを効かせて上って行くしか方法はなく、バーンは雪ではなく、透明な氷の部分もあるほどです。
10月10日(日)は、昨晩には一旦やんだ雨が早朝に再び降り始め、今日も雨の一日かと思いましたが、次第に青空が広がり始め、まずまずの天候の一日が始まりました。ただ、岐阜県側の乗鞍スカイラインは連続雨量規制のため、通行止めの措置がとられ、乗鞍高原からのシャトルバスは肩の小屋口バス停での折返し運転となりました。山麓の乗鞍高原から見る山頂方面は雲に覆われ、その様子をうかがい知ることができませんが、上部エリアは綺麗に晴れていて、かかっている雲も次第に抜けて、綺麗な青空の下で紅葉を楽しむ方々が、車道を散策する様子がいつも以上に多く、三連休を思い思いに過ごされています。乗鞍スカイラインの通行止めは10時30分に解除され、11時便より通常運行となります。しかし、正午ごろから雲行きが怪しくなり、雨が降り始めると同時に気温が急激に下がって行きます。そのため、一斉に下山を開始した方々への対応にシャトルバスの運行が追いつかず、途中のバス停では乗車できない方々が続出する様子も見られたほどでした。
そして、連休最終日の10月11日(月)は、早朝から快晴となり、シャトルバス始発便の一時間前から長蛇の列ができ、観光センター前駐車場も7時ごろには満車となり、これまでにない賑わいとなりました。お昼ごろになると山頂付近に雲がかかるものの、暑すぎるくらいの天候となりました。
シャトルバスは始発便から7台も運行され、9時便にいたっては10台。そのため、この日の乗客数は2002名と今シーズン最高の乗客数を記録しました。
今回も紅葉情報を掲載いたしますが、10月6日(水)の速報でもお伝えしたように、大雪渓・位ヶ原の上部エリアではピークを迎えましたが、9日(土)の雨で、大半のものが落葉してしまい、見頃の時期が終わりつつあります。また、この落葉は全エリアで見られ、中腹エリアでも見頃となっていますが、少しばかりボリューム感がかけるものや完全に葉を落としたものもあり、この三連休で中腹エリア以上の箇所の紅葉はほぼ終了するものと思われます。
詳しくは5ページ目の 【紅葉情報】
をご覧ください。
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
【10月9日(土)、観光センター前駐車場】
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観光センター前駐車場 |
こちらは早朝6時30分の観光センター前駐車場。
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生憎の雨 − 三連休初日なのに閑散とした状況 |
深夜3時頃より降り始めた雨がまとまった雨脚となっています。三連休初日を迎えていますが、この天候ですから、駐車場は閑散とした状態。
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いつもならほとんど出払って待機車両のないタクシー乗り場もご覧の状況 |
10月になるとシャトルバスの始発便が一時間遅くなります。そのため、朝一番の晴天の下での紅葉の撮影をしたいカメラマンの方々など、いち早く出向きたい方がタクシーを利用するケースが10月からは多くなるため、いつもの週末ならタクシー乗り場に待機車両がほとんど見られない状態となります。
しかし、今日はそんな様子もなく、今日一日を思案する運転手の方の姿があります。
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観光センター売店 − 三連休にこの雨で店主の顔も曇り気味 |
こちらは観光センター売店。こちらでも「この三連休にわざわざ雨なんか降らなくても...」と、がっかりした様子。
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WebSiteのバックナンバーが閲覧できます |
ちなみに売店には毎週のWebSiteを印刷したものが閲覧できるようになっています。バックナンバーなどを現地でご覧になりたい方は、ぜひお立ち寄りください。
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シャトルバス停留所 |
それでも、シャトルバス始発便の時刻が近づくと、乗車しようとされる方が次第に集まってきます。
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シャトルバス始発便 − 大半の方が合羽を身にまとう |
もちろん雨に降られることは承知の上での乗車で、多くの方が合羽を身にまとっての乗車です。観光センターから乗車するときはまだ濡れていませんが、おそらく下山時はびしょぬれとなっているはずです。車内でもアナウンスがありますが、座席をぬらさないため、座る前に合羽を脱いでいただくこととなりますので、あらかじめご承知ください。
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それではいつものように大雪渓に向けて出発です。
【車窓から】
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乗鞍高原でも徐々に紅葉が始まる |
乗鞍高原でも色づきが見られますが、よく見ると大半がヤマウルシ。乗鞍高原で最も早く紅葉の始まる木で、本格的な紅葉までもうしばらく時間が必要です。
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三本滝ゲート | 紅葉は摩利支天から |
本格的な紅葉は三本滝ゲートを越えて、摩利支天付近からとなります。
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車窓は徐々に色濃くなる |
車窓は次第に色濃くなって変化して行く様子が続きます。
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紅葉の回廊 − 雨に濡れて色濃く映える |
摩利支天から冷泉小屋付近までは紅葉の回廊が続き、雨に濡れてさらに色合いが映えている様子が見られます。
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ピークを迎え、落葉が目立つ |
10月9日(土)の段階ではボリューム感もあってなかなかの見ごたえですが、ご覧のようにすでに落葉が見られます。特に9日(土)の夜には、ややまとまった雨脚となり、上部エリアでは強い風が吹き続けたこともあって、全エリアでかなりの落葉となり、ご覧の画像以上の葉が落ちてしまった箇所が続出した状況となってしまいました。
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そして、位ヶ原山荘付近の森林限界を超えると...
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濃霧 |
周辺はご覧のように濃霧に覆われます。
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この天候でカメラマンの三脚も皆無... |
そのため、沿道の紅葉は見られますが、周辺の状況は全くわからないほど。紅葉見物などとてもできる状態ではなく、いつもなら多くの三脚の立ち並ぶエリアも今日は人影は全くありません。
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そんな悪天候の中、大雪渓に到着です。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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