ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2010/10/16〜17) @
【大雪渓】
上部エリアの紅葉も終わり、10月中旬以降は晩秋の趣が一段と濃くなってくる季節を迎えます。
10月16日(土)は朝から綺麗な青空が広がります。このところ高めの気温が推移して、全く寒さを感じさせませんでしたが、今日は少しばかり冷え込みを感じさせました。ただ、これでも例年よりは暖かな状況で、本当に季節が移り変わって行くのかと心配してしまうものですが、空の青さはしっかりと秋を思わせてくれるもの。特に雲の様子はこの時期ならではの美しさがあります。
10月17日(日)は昨日よりも寒い朝を迎えています。夜明けと同時に青空が広がり始めますが、しっかりとした青空がではなく、次第に曇り空へとなり、終日にわたって低めの気温が続き、ようやく晩秋らしい気候となってきました。
今回も紅葉情報を掲載いたしますが、先週まで何とか見頃を保っていた大雪渓・位ヶ原の上部エリアは葉をつけているものを見つけるほうが大変なほどで、完全に紅葉は終了しています。また、中腹エリアの冷泉小屋から摩利支天でも、ほぼ、落葉が終わり、全山に渡って紅葉が終了したといっても良い状態です。また、山麓の乗鞍高原の紅葉がようやく始まったところですので、今週は紅葉の見頃といえるエリアがなく、紅葉の端境期となっています。
詳しくは4ページ目の 【紅葉情報】
をご覧ください。
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
【10月16日(土)、観光センター前駐車場】
こちらは早朝6時30分の観光センター前駐車場。
気温は4℃。久しぶりに冷え込んだ朝を迎えます。西のノリクラには絶えず雲が流れていますが、綺麗に晴れ上がっていて、上空にはうろこ雲が少しばかりたなびいた秋の空が広がります。
乗鞍高原にもようやく秋の気配を感じさせる光景となってきました。
こちらは自然保護センター前の桜の木。例年、ノリクラ雪渓カレンダー正式版の連載を開始するゴールデンウィークごろに花をつけます。平地よりも一ヶ月以上遅い開花で、北海道に桜前線が到着した頃に咲いています。
毎週、眺めている桜の木ですが、このように規則正しく、季節を表現してくれる様子が今年も見ることができ、そろそろ、ノリクラシーズンも終わりに近づいていることを教えてくれます。
そして、こちらはタクシー乗り場。今日も夜明け前から待機しています。
こちらは常連の運転手の方。「今年は綺麗な紅葉の写真が撮れたかい?」と、声をかけてくれます。
「手袋とか持っていったほうがいいのかなぁ〜」と、乗客の方が思案します。「なにさぁ〜。寒いにきまってるだよ!へぇ〜さ!手袋はもってかねぇと...」。ぶっきろぼうにも聞こえたり、親しみやすいようにも聞こえる運転手さんの会話が続きます。
この時期、シャトルバスの始発便よりも先に現地に到着したい方は、タクシーを利用されるケースが多く、今日も、朝早くから多くのタクシーが出発して行きます。
シャトルバス乗車券発売所 | 停留所には今日も長い列が... |
そして、こちらはシャトルバス停留所。今日も始発便の一時間近く前から乗車券発売所で発売開始時間を待つ方がいらっしゃり、停留所にはご覧のとおりの長い列ができます。
そして、いつものようにシャトルバス始発便が到着。
大半の方が、アウターを身にまとっての乗車。もちろん乗鞍高原で4℃の気温であれば、上部エリアでは氷点下に近い状態であることも普通で、この時期となれば、積雪凍結による通行止めも頻繁に見られるようになりますが、今年はまだ初雪すら観測されず、暖かい天候が続いています。
それではいつものように大雪渓に向けて出発です。
【車窓から】
先ほどまで山頂付近にかかっていた雲も抜けて、時間とともに青空がはっきりとしてきます。
先ほども申し上げましたが、乗鞍高原でも紅葉が始まり、少しずつではありますが、色合いがはっきりとしてきた箇所も見られるようになって来ました。
カラマツも色づく | 三本滝ゲート付近は見頃状態 |
休暇村から三本滝にかけてのカラマツも少し色づきがはっきりとしてきました。そして、右の三本滝ゲート付近はご覧のように見頃に近い状態です。
しかし、今週はその見頃のエリアは全くなく、三本滝ゲートを過ぎると、途端にご覧のような光景に...摩利支天より上部は完全に紅葉が終わってしまいました。
テレビなどで紅葉の様子が放映されますが、見頃は本当に短いものです。WebSiteでは紅葉が始まる前から状況をお伝えし、さらに昨年などと比較しながら、翌週(次週末)の予測状況をある程度お伝えしております。それを参考になさって、然るべきタイミングにお越しくだされば幸いです。
そして、森林限界の位ヶ原山荘を超えると...
ダイレクトに差し込む朝日がかなり強くなってきて、シャトルバスの車内が少し蒸し暑さを感じるほどの状況となります。
さらに空の青さは深くなり、この時期ならでは光景となってきます。
空の青さだけが冴え渡る大雪渓に到着です。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
Copyright (C) 乗鞍香辛料監視委員会 |
|