ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.1(2011/03/26) @
2010シーズンのノリクラ雪渓カレンダーを終了してから約5ヶ月が経過しますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか?
毎年、3月末からノリクラ雪渓カレンダー プレリリース版、そして、5月中旬からノリクラ雪渓カレンダー 正式版をお届けすることとなっておりますが、2011シーズンのプレリリース版の連載を今回より開始いたします。プレリリース版は春スキーシーズンのツアーコースの状況を中心に、3月末から5月上旬まで毎週連載する予定ですが、天候事情などにより取材ができない場合は中止させていただくこともありますので、ご了承くださいますようお願い致します。
さて、今回取材した3月26日は、完全に冬に逆戻りした様相を見せ、この時期とは思えないような冬の雪質ではありましたが、上部エリアはマイナス14℃の吹雪に見舞われ、耐えられる状況ではありませんでした。この時期は春と冬がせめぎ合う季節でもあり、厳冬期以上に天候には注意しなければならないとも言えます。
また、例年なら、3月末まで全リフトの営業が行われますが、3月11日(金)に発生した東北関東大震災への対応から、22日(火)以降は上部エリアのリフトで運休措置が取られており、ツアーコースのアクセスはウインターシーズン以上に時間のかかるものとなってしまいました。
それでは、真冬に逆戻りしたツアーコースの様子をお伝えします。なお、今回は上部エリアの天候悪化のため、大雪渓・位ヶ原の状況をお伝えすることができませんので、ご了承ください。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【観光センター前駐車場】
こちらは朝7時の観光センター前駐車場。
この数日間、冬に逆戻りしたような天候が続き、ご覧のように銀世界が一面に広がっています。昨晩の降雪は10センチほど。周辺では除雪車がうなりをあげながら作業を開始しています。
真冬の時期ならこの時間帯だとまだ薄暗い雰囲気ですが、4月が近くなると6時過ぎには明るくなり、今日も力強い太陽が周囲を照らし始めます。青空と曇り空が混在したような天候は、ちょっとはっきりとしない空模様。そして、西の空は雲にすっぽりと包まれていて、本来なら真っ白にそびえるノリクラの峰々は姿を隠しています。
この時期の観光センターはグリーンシーズンのような食堂や売店などの営業は実施されていません。営業が再開されるのは春山バスの運行が開始されるゴールデンウィークごろだと思います。
こちらは乗鞍高原温泉スキー場の第三駐車場。観光センター前駐車場から約1kmほど進んだところにあり、スキー場隣接の駐車場としてはもっとも大きい駐車場です。ウインターシーズンはここから出発し、リフトを乗り継いでツアーコース入口を目指します。
3月11日の東北関東大震災後は来場者数が激減し、電力供給対応のため、乗鞍高原温泉スキー場は22日からのリフト運行を一部休止しています。そのため、いつもの週末なら早朝から多くの車があるはずですが、ご覧のとおりほとんど車のない状態。
乗鞍高原周辺では東北関東大震災や長野北部で頻発している地震による直接的な影響はありませんが、観光産業のウエイトが大きいこの地域では、間接的な影響がこのような形で見られます。
ウインターシーズンの場合、第三駐車場からゲレンデに移動し、乗鞍第三ペアリフト → 国設第一クワッドリフト → 国設第三ペアリフトを乗り継いでツアーコース入口を目指します。しかし、今日は上部エリアの国設第一クワッドリフトと国設第三ペアリフトが運行していませんので、この先にある休暇村ゲレンデからスタートすることとなります。
【休暇村】
先ほどの乗鞍高原温泉スキー場第三駐車場から約500mほど進んだとこにある休暇村。ウインターシーズンは車の乗り入れはここまでです。
右の画像は休暇村ゲレンデの駐車場ですが、こちらも人影がまばら...
休暇村ゲレンデには第一トリプルリフトと第二ペアリフトがあり、第二ペアリフトを降りた先がスキー場最上部のかもしかゲレンデ(国設第三ペアリフト)となっています。そのため、休暇村ゲレンデからもツアーコースに向かうことは可能ですが、休暇村第二ペアリフト〜国設第三ペアリフト間は上り坂となっているため、スキーやボードの方は、前述の第三駐車場から出発したほうがよいでしょう。
また、それとは逆に滑走するための装備(スキー・ボード)を実装しない方は、第三駐車場から最初のリフト(乗鞍第三ペアリフト)の乗り場へはゲレンデ内を滑走する必要がありますので、むしろ休暇村ゲレンデからのアクセスがよいと考えられます。
休暇村ゲレンデの本日の営業は第一トリプルリフトのみ。上部の第二ペアリフトは運休です。営業開始の8時30分とともにこのリフトに乗車します。
休暇村ゲレンデはリフトが二本しかありませんが、ゲレンデコースは数多く分岐していて、コンパクトながらもコースレイアウトに工夫が見られます。
休暇村第一トリプルリフトのみですが、このリフトを利用すれば、国設第一クワッドリフトの中間地点付近くらいまで到達することができますので、ゲレンデ山麓から全山登ることを考えるとかなり時間短縮を図ることができます。
この先に第二ペアリフトへ進む通路へと続きますが、誤って第二ペアリフト方面に進まないようにロープが敷設されています。
通路を進むとすぐ先に第二ペアリフト乗り場がありますが、ご覧のように運休です。
運休している第二ペアリフト横のコースは、一般の方が滑走することはありませんので、圧雪処理が実施されていません。
そのため、上から滑り降りてくるのはパトロールの方...ゲレンデでのパトロール業務は明日で終了。今シーズンは昨年のような死亡事故はなく、無事に営業終了を迎えられそうです。(お疲れ様でした...)(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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