ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.1(2011/03/26) B
【ツアーコース U − 今日は続々とたくさんの方々が...】
ようやく入口急斜面を登り切り、青息吐息...
ウインターシーズンは何度もお見かけするこちらの方々...「ツアーコースにやってくるのはいつもリフト営業が実施されているウインターシーズンだけ。それ以降は全山歩かなければならないので...」と、おっしゃっています。そのため、「(リフト営業終了とは知らずに)今日は誤算だった...」と、ちょっと苦笑いです。
今日は休暇村ゲレンデのリフトが一本利用できましたが、来週からは全山歩かなければなりません。それでも、ノリクラが一番静かで位ヶ原や大雪渓のフィールドを独り占めする雰囲気は、この時期だけしか味わえないかもしれません。(また、ぜひお越しください!)
さて、そんな立ち話をしていると、急斜面を登り切った方々が続々とやってきます。こちらの方々も毎年この時期は欠かさずお越しになります。今回も位ヶ原山荘に一泊されるとのこと...「一緒に泊まりましょうよ!」と、お誘いを受けましたが、おそらく今回も山荘で楽しい一夜を過ごされることでしょう。
すでに速報でもお伝えしておりますが、位ヶ原山荘は4月5日(火)から4月22日(金)までの期間中は、金・土・日・月のみの営業となりますので、平日に現地にお越しになる方はご注意ください。(火・水・木は休みです)
そこにやってきたこちらの親子のお二人。毎年、春山バスが位ヶ原山荘から大雪渓駐車場(肩の小屋口バス停)に延長運行される頃には欠かさずやってくるお二人です。「いつかはツアーコースに挑戦したい!」と、おっしゃっていて、今日初めてツアーコースにお越しになりました。
ノリクラが大好きでWebSiteのチェックも欠かないとおっしゃってくださり、今回のツアーコース挑戦により、新たなノリクラを見つけて行かれることと思います。
今日、この場所でお会いすることを事前に示し合わせたわけではありませんが、色々な方にこのように再会できることは本当に楽しいことです。ツアーコースはまだ序盤...この先もツアーコースの様子をお伝えいたします。
【ツアーコース V】
登行のトレース以外は全く何もない真っ白なバーン。この付近の積雪は30センチほどで、登って行くにつれて徐々に積雪が増えて行きます。
こちらはツアーコース中間付近にある3番標識。左上は昨年同時期で右上が先週のものです。先週よりも30〜40センチ増えて、昨年よりとほぼ同じ状況です。3番標識付近の積雪量は、1〜2月までは昨年よりも少ない傾向を示していましたが、最近になってようやく昨年並みになってきました。
ツアーコースをさらに進むと、厳冬期と同じくらいの深雪が降り積もるようになってきます。
上から滑り降りてくる方が気持ちよさそうにターンを繰り返します...と、お伝えしたいところですが、「スキーが全然滑らない!」と、雪の中でもがきながら進んで行く様子がみられます。
ツアーコースは緩斜面が続いているところが何箇所かあり、雪質が少し重たくなると滑走しにくい場面もあります。特に滑走面の広いボードの場合、一旦停止すると動き出すことが難しい状況ですから、滑走面のメンテナンスは必須といえるでしょう。
こちらはツアーコース上部付近の5番標識。3番標識の画像と同様に、左上は昨年同時期で右上が先週のものです。先週より20センチ増加して、昨年より20センチ多い状況です。5番標識付近の積雪量は、2月中旬までは昨年よりも少ない状況でしたが、それ以降は昨年よりもやや多い推移を示しています。
天候は次第に悪化傾向を示し、午後になると上部エリアはほとんど見えなくなってきました。
5番標識を過ぎて6番標識付近に差し掛かると、ウェーブ状になった箇所があります。3月後半になるとその形状はほとんどわからないほど積雪量が増えますが、シーズン序盤の1月までは登るのにも苦労するほどの状況です。
先ほど、入口急斜面を登り切ったところでお会いしたお二人が滑り降りてきました。「どこまで行きましたか?」と、お聞きすると、「いや〜...この先の位ヶ原急斜面が見えたところで断念しました。とても、その先に進める状態ではありません...」とのこと。
天候はますますひどくなり、空気が一段と冷え込んできます...厳冬期であればこの程度の状況は普通とも言えますが、これまでぽかぽか陽気が続いていましたので、真冬の寒さと吹雪に体が順応できません。
そして、6番標識を過ぎれば、ツアーコース最後の位ヶ原急斜面へと向かいます。(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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