ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.10(2011/07/14〜15) C
【雪渓下部 W】
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昨年のモーグルコースの岩 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2010/07/17〜18) B |
今週のモーグルコースの岩 昨年より一週間早い雪解け |
こちらはモーグルコースの岩。大雪渓の中で最初に出現する岩で、7月になるとこの付近にモーグルコースが作成され、多くのスキーヤーが集まることから、モーグルコースの岩と呼称させていただいております。
先週からの雪解けは高さ50センチ程度で、先週と同様、昨年よりも一週間早い雪解け状況となっています。
そして、モーグルコースの岩を中心に雪解けとともに上下方向に岩が延びて行きます。こちらはモーグルコースの岩の下端部分。ここから雪渓下端までの距離は106m。先週と同様、昨年よりも一週間早い雪解け状況です。
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昨年の石碑の岩 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2010/07/17〜18) B |
今週の石碑の岩 昨年より一週間早い雪解け |
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昨年の石碑の岩の下部のバーン 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.10(2010/07/17〜18) B |
今週の石碑の岩の下部のバーン 昨年より一週間早い雪解け |
そして、モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります。こちらの石碑の岩は先週より50センチから1メートル近く雪解けして、先週と同様、昨年よりも一週間早い雪解け状況となっています。また、石碑の岩の下部のバーンも岩場の部分が大きく広がってきました。こちらも先週と同様、昨年より一週間早い雪解け状況です。
雪渓上部から雪渓下部へ滑り降りるエリアも雪解けが進み、滑走エリアが制限されるようになって来ました。
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昨年同時期より一週間遅い石碑の岩
東側 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2010/07/24〜25) B |
今週の石碑の岩 東側 昨年より一週間早い雪解け |
こちらがスキーヤー専用道の付近。石碑の岩の東側にあり、ご覧のように雪解けが進んできている様子がわかります。積雪状況は、昨年よりも一週間早い雪解けです。積雪はこの先の大雪渓入口へとつながっていますが、おそらく次週は滑走できない程度まで雪解けが進むと考えられます。
こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。先週からつぼみが見られるようになって来ました。ご覧のようにつぼみの先端が開き始めて来ました。昨年より早い推移を見せています。
周辺ではチングルマ以外の高山植物も見られるようになって来ました。こちらはミネズオウ(峰蘇芳)。葉がイチイの木に似ているところから、イチイの別名である蘇芳という名前がつけられています。
ミネズオウは、ハイマツも自生しない風当たりの強い場所に自生する高山植物で、風衝矮低木群とも呼ばれるものに分類されています。同じ高山植物でも、環境の厳しいこのような場所に自生するものもあれば、雪田のようにお花畑を形成するような場所を好むハクサンイチゲなどもあり、ひとくくりに「高山植物」といっても、その環境には大きな違いがあります。
【雪渓中段】
雪渓下部の北端のモーグルコースの岩と南端の石碑の岩の間を上がったエリアで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。
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昨年同時期より一週間遅い中央の岩 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.11(2010/07/24〜25) C |
今週の中央の岩 昨年より一週間早い雪解け |
中央に見えた大岩は高さが1.8メートルほどになっています。昨年より一週間以上早い雪解け状況を見せています。
こちらは雪渓中段北側にある肩の小屋への登山道付近。こちらも昨年よりも一週間ほど早い雪解け状況です。先週からの雪解けは高さ1メートルほどです。
雪渓中段全景 昨年より一週間以上早い雪解け状況 |
肩の小屋への登山道 昨年より一週間以上早い雪解け状況 |
雪渓中段は全体的には、昨年よりも一週間早い雪解けを示したとなっています。
静かな昼下がり...のんびりと自分たちの時間を過ごせる贅沢さがここにあります。
そんな静寂をかき消すように雪渓を怒涛のごとく下ってくるこちらのお二人。早朝の大雪渓の入口でお会いした方が戻っていらっしゃいましたよ。
今日は剣ヶ峰の山頂まで登り、さらにその先の千町尾根の避難小屋まで行った来られたとのこと。「藪漕ぎで擦り傷だらけ...」と、おっしゃっています。さらにこの先の乗鞍高原まで、歩くことを自らが許さない駆け下り続ける二人でした...(→ Next)
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