ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2011/10/08〜09) E
【紅葉情報
− 摩利支天〜三本滝】
★見頃〜ピークです★
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摩利支天付近 |
標高約2000メートルの摩利支天付近。先週よりもさらにはっきりとした色合いになってきました。
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摩利支天付近 − ピークの色合い |
こちらも摩利支天付近の様子。ほぼ、ピークの色合いといってよいでしょう。
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摩利支天からかもしかゲレンデまでの沿道 |
摩利支天からかもしかゲレンデまでの沿道も、状態のよいものが多く見られます。
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三本滝ゲート上 | 三本滝上部 |
見頃のエリアは摩利支天から標高1800メートルの三本滝ゲートまでの区間です。ただ、こちらもピークを過ぎつつありますので、おそらく、次週末には、見頃の時期を過ぎる可能性があります。
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かもしかゲレンデ |
カラマツも黄色く色づく様子が見られます。状態としては、先週とほとんど変わりありません。カラマツの本格的な紅葉のピークは10月末で、シラカバ・ダケカンバ・ミズナラといった落葉樹の紅葉の終わる頃になって見頃を迎え、乗鞍一帯の紅葉を締めくくる存在です。
<参考 − 過去三年間の同時期の状況>
●2010年 − 2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2010/10/09〜10) F【紅葉情報 − 摩利支天〜三本滝】★ピークを迎えました(昨年より一週間遅い)★
●2009年 − 2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2009/10/10〜11) E【紅葉情報 − 魔利支天〜三本滝付近】★ほぼ終了(昨年より1週間早い)★
●2008年 − 2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2008/10/11〜12) F【紅葉情報 − 魔利支天〜三本滝付近】★ピークは過ぎました(昨年より1週間早い)★
【紅葉情報−乗鞍高原、一の瀬園地】
★見頃を迎え始めました★
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観光センター付近 |
標高1500メートル付近の乗鞍高原でも見頃の時期を迎え始めました。
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善五郎の滝 駐車場 |
こちらは善五郎の滝 駐車場。観光センターから県道乗鞍岳線を約1kmほど登ったところです。
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善五郎の滝 駐車場 − ミズナラ林 |
周辺一帯はミズナラ林が大半を占めています。まだ、緑の部分のほうが多い状態ですが、少しずつ変化を始めています。
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ミズナラが黄色へ、ヤマウルシが真っ赤に |
善五郎の滝 駐車場から、県道乗鞍岳線をさらに進むと、ミズナラが黄色に変化し始めた様子が見られ、この微妙な色調のトーンが青空に映えます。また、ヤマウルシが真っ赤に紅葉している様子も見られます。
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鈴蘭橋 | 紅葉のビューポイント |
こちらは鈴蘭橋。先ほどの善五郎の滝 駐車場からさらに1kmほど登ったところです。こちらも紅葉のビューポイントの一つです。色合いに変化が始まり、次週末あたりは見頃を迎えるのではないかと思います。
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一の瀬園地 |
そして、こちらは観光センターから白樺峠に向かう上高地乗鞍スーパー林道A線を1.5kmほど進んだところの一の瀬園地。
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紅葉が見頃に |
一の瀬もビューポイントが数多くあり、シラカバが若干落葉が目立ちますが見頃を迎えています。
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乗鞍の山並みを一望 |
一帯は乗鞍の山並みをバックに雄大な高原が広がっていて、一日中散策しても飽きの来ないエリアです。画像では、遠景の乗鞍の山並みと、手前の一の瀬園地の間に、黄色く色づき始めた丘陵地帯が見られます。この付近が善五郎の滝や夜鳴峠付近で、黄色く色づき始めたのは、先ほど善五郎の滝 駐車場付近で紹介したミズナラの紅葉です。
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一の瀬の大カエデ − 真紅の色合いまであと少し |
そして、一の瀬でもっとも気になるのが大カエデ。頭頂部から紅葉が始まり、ほぼ全身が色づき始めました。真紅の色合いまで、あと数日といったところでしょうか?
<参考 − 過去三年間の同時期の状況>
●2010年 − 掲載ありません
●2009年 − 2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2009/10/10〜11) F【紅葉情報 − 乗鞍高原】★色づき始めました(昨年より一週間遅い)★
●2008年 − 2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2008/10/11〜12) F【紅葉情報−乗鞍高原】★見頃です(昨年より1週間早い)★
【昨年の今ごろは?】
10月9日(土)は、深夜から降り始めた雨が終日続く一日。上部エリアの大雪渓付近は視界100メートルを切る濃霧に絶えず覆われ、一時的に小降りになるときがあるものの、やんだ時間帯は全くありませんでした。久しぶりの雨の週末で、いつも以上に億劫な気分にさせられたものです。それでもいつものように大雪渓には常連のスキーヤーが起こしになっています。しかし、スキーブーツでは登ることができず、スキー板を履いたままエッジを効かせて上って行くしか方法はなく、バーンは雪ではなく、透明な氷の部分もあるほどです。
10月10日(日)は、昨晩には一旦やんだ雨が早朝に再び降り始め、今日も雨の一日かと思いましたが、次第に青空が広がり始め、まずまずの天候の一日が始まりました。ただ、岐阜県側の乗鞍スカイラインは連続雨量規制のため、通行止めの措置がとられ、乗鞍高原からのシャトルバスは肩の小屋口バス停での折返し運転となりました。山麓の乗鞍高原から見る山頂方面は雲に覆われ、その様子をうかがい知ることができませんが、上部エリアは綺麗に晴れていて、かかっている雲も次第に抜けて、綺麗な青空の下で紅葉を楽しむ方々が、車道を散策する様子がいつも以上に多く、三連休を思い思いに過ごされています。乗鞍スカイラインの通行止めは10時30分に解除され、11時便より通常運行となります。しかし、正午ごろから雲行きが怪しくなり、雨が降り始めると同時に気温が急激に下がって行きます。そのため、一斉に下山を開始した方々への対応にシャトルバスの運行が追いつかず、途中のバス停では乗車できない方々が続出する様子も見られたほどでした。
そして、連休最終日の10月11日(月)は、早朝から快晴となり、シャトルバス始発便の一時間前から長蛇の列ができ、観光センター前駐車場も7時ごろには満車となり、これまでにない賑わいとなりました。お昼ごろになると山頂付近に雲がかかるものの、暑すぎるくらいの天候となりました。
シャトルバスは始発便から7台も運行され、9時便にいたっては10台。そのため、この日の乗客数は2002名と今シーズン最高の乗客数を記録しました。
上部エリアの大雪渓・位ヶ原から中腹の冷泉小屋・摩利支天付近まで見頃を迎え、大雪渓エリアでは、ウラジロナナカマドがさらに色づき、3日(日)には綺麗な色合いとなってきました。ダケカンバも同様で、3日(日)にはピークに近い状態まで深まりました。また、中腹の冷泉小屋・摩利支天付近も綺麗な色合いととなり、ボリューム感的にもしばらく楽しめそうに感じます。
<編集後記>
「今年の紅葉はダメだねぇ〜」
紅葉シーズンに入って、出会う方の多くが挨拶がわりに口にされる言葉です。確かにコンディションのよい木々がほとんどない状態で、森林限界を超えた大雪渓・位ヶ原エリアは、壊滅的だったといってもよいかもしれません。
そんなことが影響しているのかもしれませんが、今年は沿道を紅葉散策しながら下山する姿が少なく、また、これからの時期は剣ヶ峰登山に訪れる方が少なくなって行くものの、この三連休を中心に例年よりも多い傾向が見られました。
人出の動向を読むことは、なかなか難しいものがあり、天候に恵まれた連休を迎えても、数日前の週間予報で雨マークが出ていたりすると、思ったほどの人出とならないこともあります。また、三連休であれば連休中日がもっとも混雑するものですが、連休初日・中日の天候が悪かった場合は、最終日であっても天候が回復すれば、そのシーズン一番の人出となることもあります。
天候・紅葉と人出...訪れる観光客やカメラマンにとっても、そして、受け入れる宿泊施設の方々にとっても、これらの予測が的確にできれば、苦労せずにすむものですが、そんな状況に一喜一憂するのも、紅葉シーズンを盛り上げる材料になっているのかもしれませんね。
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