ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2012/10/13〜14) A
【大雪渓までの沿道の風景 U】
三本滝ゲート−10月からの開門時間は7時 |
観光センターから約7kmほどのところにある三本滝ゲート。マイカー規制はここから実施されます。9月までは開門が6時からですが、10月からは開門時間が1時間遅くなり、7時からとなります。
早朝パトロール − 「今朝は凍ってませんでしたよ」 |
県道乗鞍岳線の終点の畳平(標高2702メートル)では、今朝の気温はマイナス3.5℃でした。毎朝、開門前に早朝パトロールをされているこちらの方々にお聞きすると、路面上に水が流れている箇所があっても、それが凍っている様子はなく、さほどの冷え込みではなかったとのこと。
夏場だと、山麓の乗鞍高原と山頂付近の畳平では早朝の気温差が10℃にも上ることがあります。しかし、今朝の乗鞍高原は0℃でしたから、気温差は3.5℃しかなく、冷え込み方としては山麓のほうが厳しかったとも言えます。
かもしかゲレンデ |
三本滝ゲートをさらに進むと、県道乗鞍岳線はかもしかゲレンデを縫うように横切ります。
イタドリ(雌株) | 実が残る |
こちらはイタドリの雌株。葉は完全に枯れ落ちて、現在見られるのは実が残った房だけ。
一際大きいのはヤマウド | ウドの実 |
大半のものが枯れ落ちた中で、一際大きく目立つのはヤマウド。こちらも実が黒く熟している様子が見られます。「ウドの大木」という言葉があるように大きく生育いたしますが、ウドは木(木本)ではなく草(草本)です。そのため、このまま越冬することはなく、地上部分は枯れ落ちてしまいます。そして、ウドは多年草ですから、春になれば地下に残った部分から再び大きく生育を始めます。
かもしかゲレンデの草刈りはそろそろ着手されるはず |
ここに見られる大半の山野草は多年草で、冬が訪れれば地上部分は枯れ落ちてしまいます。しかし、ここはゲレンデの一部ですから、枯れ落ちる前に、シーズンインの準備の一環として草刈りが行われます。すでに山麓側のゲレンデコースは草刈りが完了していて、かもしかゲレンデもそろそろ着手されるはずです。
摩利支天周辺 − この付近から紅葉が見頃に |
紅葉前線が徐々に山麓へと下山を開始していて、現在見頃のエリアは摩利支天(標高200メートル)付近まで到達しています。
摩利支天周辺 − 山頂方面を眺望 |
三本滝ゲートを越えたマイカー規制区間の中で、摩利支天付近は山頂から最も離れた場所に位置しています。そのため、山頂方面を眺望するには適当な距離感を得ることができる撮影ポイントとも言えます。
紅葉シーズン真っ只中 − 3週連続でノリクラ入り |
「写真の腕は未熟ですが、乗鞍で撮るのは大好きです。」とおっしゃるこちらの方。年に何度もノリクラにお越しになり、9月下旬に紅葉が見頃を迎えてからは、3週連続でノリクラ入りされているとのこと。
また、ご家族・友人の方などをお連れして、ノリクラをご案内されることも多いとのこと...
ノリクラ好きの方がノリクラをガイドするということは、単にノリクラを知っている人がガイドすることとは全く別物です。知っていることを伝えることと、魅力を伝えることには大きな違いがあり、案内する方がノリクラを本当に魅力あるものだと心底感じていなければ、訪れた方の満足度もおのずと異なることものです。
これからもノリクラの魅力を探求され続ける様子が拝見できればと思います。
「紅葉も、WebSiteも、すばらしいですねぇ〜」 |
摩利支天から荒田沢橋までの区間は、道路の勾配は比較的なだらかですが、それでも息の上がる状態には変わりありません。そんな中、「WebSiteをいつも見てるけどすばらしいねぇ〜、いや〜ホントに...」と、声をかけてくださいます。それも、一言二言の短い会話でなく、今年の紅葉の状況など次々と...
登るだけでも大変な状況の中、このように声をかけてくださることは本当にうれしいものです。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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