ノリクラ 雪渓カレンダー
 
Vol.23(2012/10/13〜14) C

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(Update:2012/10/18)

 

【雪渓下部】

ここからは大雪渓下部の様子をお伝えします。

 

スキーヤー専用道

こちらは大雪渓入口から雪渓上部につながるスキーヤー専用道。

 

紅葉 − 完全に落葉してしまいました

先週まで見せていた見事な紅葉は見る影もありません。

 

石碑の岩

こちらは石碑の岩。雪渓下部の上端付近に位置しています。5月末付近から雪解けが進んで、モーグルコースの岩に次いで二番目に頭を出す岩です。

 

大雪渓エリアで唯一の真紅

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。やや枯れかけていますが、綺麗に赤く染まった先週の状態と遜色ない様子が残っています。大雪渓エリアの紅葉が完全に終了した中で、唯一の真紅と言えます。

 

石碑の岩の下部

石碑の岩の下部から見られる大雪渓周辺・位ヶ原。

 

先週の石碑の岩の下部
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2012/10/06〜07) C
今週の石碑の岩の下部
先週の面影は全くない

近年まれに見る美しさとなった今年の紅葉も、ご覧のように完全に終了しました。今週の画像にはその面影が全くなく、ニュース・新聞などで先週の乗鞍の紅葉をご覧になってお越しになった方は、「どこがそんなにすばらしい紅葉なの?」と、疑ってしまうほど激変振りです。

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景

それでは雪渓上部の様子をお伝えします。

 

雪渓上部左側 − 上級者のみ

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。

したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。

 

2010年の雪渓上部左側
2010ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2010/10/16〜17) B
2009年の雪渓上部左側
2009ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2009/10/17〜18) B
2008年の雪渓上部左側
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2008/10/18〜19) D
2007年の雪渓上部左側
2007ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2007/10/13〜14) E

2010年〜2008年までの各年の様子を比較します。2011年は濃霧のため撮影できませんでしたので画像がありません。2011年と2010年は今年と同様に左寄りにモーグルバーンが作成されていますが、2009年と2008年はまだ右寄りにモーグルバーンがあります。また、2007年はこの週から右側に移動しています。

また、今週の状況を見ると、下端部分の雪解けが進んでいる様子が顕著にあらわれています。

 

昨年の雪渓上部左側下端部分(落書きの岩)
 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2011/10/15〜16) B
先週の雪渓上部左側下端部分(落書きの岩)
ノリクラ 雪渓カレンダー  Vol.22(2012/10/06〜07) C
今週の雪渓上部左側下端部分(落書きの岩)

雪渓上部左側の右寄りの下端部分の下に落書きの岩があります。雪渓の下端部分と落書きの岩の間の距離は71メートル。先週より3メートルほど雪渓の下端部分が上昇しています。

昨年は濃霧のため測定不能でしたが、2007年は75メートルで、2008年は15メートルでかなりのばらつきがあります。

 

昨年の雪渓上端付近
 2011ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2011/10/15〜16) B
先週の雪渓上端付近
ノリクラ 雪渓カレンダー  Vol.22(2012/10/06〜07) C
今週の雪渓上端付近

こちらは上端付近。先週からの雪解けは10〜20センチほどと、今週はかなり雪解けスピード遅くなっています。そのため、昨年とは高さ1.5メートル近くも積雪量に開きが生じてきました。昨年よりも3週間から1ヶ月ほど遅い雪解けです。

 

先週の雪渓上端付近
ノリクラ 雪渓カレンダー  Vol.22(2012/10/06〜07) C
今週の雪渓上端付近
先週の雪渓上端付近
ノリクラ 雪渓カレンダー  Vol.22(2012/10/06〜07) C
今週の雪渓上端付近

 ただ、雪解けスピードが遅くなったといえども、上端部分はもともと積雪量が少なくなっていて、上端の位置は5メートル近く移動しています。

 

下端部分まで40メートル、例年より若干短い

雪渓上部左側下端までの距離は40メートル。2011年は濃霧で測定不能、2010年は55メートル、2009年は73メートル、2008年は90メートル、2007年は56メートルでした。例年よりも若干短い状態といえます。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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