ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.2(2013/03/30) @
いよいよ、3月もこの週末で最後となりました。季節が変化して行くのが早くなり、一気に春モードの雰囲気が広がり、厳冬期の辛かった思い出をすっかり忘れさせてくれるようになってきました。
3月30日(土)は、天気予報に反して雲が低く垂れ込めるどんよりとした天候の朝から始まりました。それでも、急速に雲間から青空が広がるようになり、8時前には快晴無風のまたとないコンディションになってきました。日差しの暖かさをしっかりと感じさせるようになると、額に汗を滲ませ日陰を探して休憩する様子がツアーコースのあちこちで見られ、もちろん、アウターなんて着ていられる状況ではなくなってきます。バーンは適度に緩んで比較的滑走しやすいコンディション。まさに春スキーの楽しさが今日一日でしっかりと体験でき、春スキーの醍醐味が十二分に味わえたといってもよい状態で、初めてツアーコースにお越しになった方には、またとないノリクラでビューが果たせたのではないでしょうか?
それでは、春スキーの楽しさが少しでもお伝えできたらと思います。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【3月30日(土)、観光センター前駐車場】
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観光センター前駐車場 |
こちらは早朝7時過ぎの観光センター前駐車場。
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晴マークの並んだ天気予報とは裏腹に、どんよりとした曇り空 |
気温はプラス2℃。ご覧の通りの曇り空の朝です。朝日もノリクラの峰々も雲にすっぽりと隠れています。天気予報では晴マークが並んでいただけに、ちょっとガッカリさせられます。
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どんよりと低く垂れ込める雲 − 気温以上に寒さを感じる(まだ冬物が必要です) |
観光センター周辺の里山をも飲み込んでしまうほど、雲は低く垂れてこめていて、プラスの気温にもかかわらず、若干肌寒さを感じさせます。それでも、厳冬期の厳しい冷たさはなく、空気の感覚は和らいできていることを実感します。
しかし、標高1500メートルの高地にある乗鞍高原は、ゴールデンウィークくらいまでは、ストーブを使うことが普通のことで、観光にお越しなる場合は、冬物の防寒着を必ず用意されることをオススメします。
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観光センター前の様子 − 雪解けが一気に進む |
観光センター周辺の積雪は、この1週間で激減していて、白一色だった光景から雪解けの終わった地面の方が圧倒的に多くなってきて、日差しを蓄熱するアスファルトが姿をあらわすと、さらに雪解けスピードが加速します。
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観光センター隣には、日帰り温泉施設「湯けむり館」 |
さて、話が少し変わりますが、観光センターの東隣に公共の日帰り温泉施設「湯けむり館」があります。
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湯けむり館は築20年経過 − 老朽化で3月31日閉館 |
湯けむり館は、旧安曇村が1990年に開いてから20年以上が経過し、硫黄泉から発生する硫化水素ガスや湿気による設備の老朽化のため、新築されることになりました。現在の湯けむり館は、3月31日(日)に閉館され、新しい湯けむり館はゴールデンウィーク初日の4月27日(土)にオープンされる予定です。
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湯けむり館駐車場に新しい湯けむり館が |
湯けむり館の駐車場は、現在の湯けむり館から車道をはさんだ反対側にあります。新しい湯けむり館は駐車場の奥に建設が進んでいます。
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新「湯けむり館」は4月27日(土)オープン予定 |
昨年9月より工事が着工し、開業まであと1ヶ月ほどですが、連日工事が続けられています。現在と同じ木造平屋建てで、延べ床面積は585.20平方メートルから約700平方メートルへと拡大し、現在と同じく男女別の内湯・露天風呂が設けられるほか、新たにレストランや足湯も併設されます。また、現在は男性露天風呂からしか乗鞍岳の展望が楽しめなかったものの、新しい湯けむり館では、女性露天風呂からも乗鞍岳の眺望を楽しむことができるようになります。
湯けむり館に限らず、乗鞍温泉を引湯している旅館・民宿は、硫黄の蒸気(硫化水素)による腐食は悩みの種になっていて、温泉部分を別棟や外湯にしていても、屋内の電化製品などは腐食してすぐに故障してしまうほどです。また、引湯のパイプは硫黄が堆積して詰まってしまうために定期的な清掃が必要です。
乗鞍温泉は掛け流しですから、維持費があまりかからないと思われがちですが、メンテナンスにはかなりの労力が必要なようです。
【第3駐車場から】
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第3駐車場(Mt.乗鞍) |
こちらは観光センターから約1kmほど先にある、Mt.乗鞍(マウント乗鞍−旧乗鞍高原温泉スキー場)の第3駐車場です。スキー場の駐車場の中では最も大きなもので、土日祝日には松本駅からの無料シャトルバスが第3駐車場まで運行されます。(今シーズンは3月20日で運行終了しました。)
無料シャトルバスは松本駅を出発すると、途中、スノースマイルエリアのりくら(旧いがやスキー場)、観光センター前、Mt.乗鞍事務所前に停留し、終点の第3駐車場に到着します。雪道のマイカー運転に自信のないスキーヤー・ボーダーの方はもとより、湯けむり館などの温泉を楽しむ方などの利用もあるようで、電車・路線バスを利用して乗鞍までやってくる運賃などを考えると、このようなサービスはありがたいものですね。
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雲が一気に抜けて快晴の青空に |
先ほどまで低く垂れ込めていた雲は、8時前から徐々に抜け始めて、雲ひとつない快晴の青空にノリクラの峰々が聳え立つ状態になり、天気予報どおりの晴天になってきました。
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第3駐車場では準備を進めるスキーヤーの姿が |
第3駐車場では、スキーヤー・ボーダーの方々が出発の準備を始める様子があります。ご覧のように駐車場内にも積雪はもうありません。しかし、路面が未舗装のため足元はドロドロ状態で、むしろ雪に覆われていた冬場のほうが始末が良かったともいえます。
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チケットセンター |
こちらはチケットセンター。こちらでチケットを購入してスキー場最上部までリフトを乗り継いで、ツアーコース入口に向かいます。
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ツアーコース入口まで1回券×3枚必要 | リフト営業は4月7日(日)まで |
第3駐車場からツアーコース入口に向かうには、やまぼうしリフト → 夢の平クワッドリフト → かもしかリフト の3本を乗り継ぎます。また、休暇村ゲレンデからは、休暇村第1トリプルリフト → 休暇村第2ペアリフト → かもしかリフト を乗り継ぎます。
Mt.乗鞍の営業は4月7日(日)まで続けられますが、鳥居尾根クワッドリフトと休暇村ゲレンデのリフトは、明日の3月31日(日)で営業を終了します。
そのため翌週からは、休暇村ゲレンデからリフトを乗り継いでスキー場最上部に向かうことができなくなりますので、第3駐車場からリフトを利用されるようにご注意ください。(→ Next)
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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