ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.19(2014/09/13〜14) D

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(Update:2014/09/18)

 

【9月14日(日)、三連休中日は久しぶりの賑わいに】

きれいな青空 早朝5時には完全に満車

取材二日目、三連休中日の9月14日は朝からきれいな青空が広がります。5時の乗鞍高原の気温は6℃。かなり冷え込んだ朝を迎えました。観光センター前駐車場は5時時点で200台ものマイカーがお越しになり、この時点で完全に満車です。

 

隣の駐車場へ誘導 こちらも8時に満車

そのため、車道をはさんで反対側の駐車場へ警備員が誘導しますが、こちらも8時前に満車...そのため、観光センター周辺で車を止める場所はほぼなくなってしまいました。シャトルバス乗り換えということであれば、このほかに、2km先のすずらん橋駐車場(乗り換えバス停:すずらん橋)、7km先の三本滝レストハウス前駐車場(乗り換えバス停:三本滝)がありますので問題ありません。

 

シャトルバスを待つ長い列 タクシーも出払っています

駐車場が混雑しているということはシャトルバスもそれなりに混雑するわけですが、観光センター周辺の駐車場がすでに満車状態ですから、ここでは思ったほどの混み具合は見られませんでした。また、シャトルバスは天候や混雑状況を予測して稼働台数を増減させて対応しますので、よほどのことがない限り、乗車できないということはありません。混雑により補助席になることはあっても、左右に大きくゆれる山岳路線ですから、市街地の路線バスのような「立ち席乗車」は絶対にありません。

右の画像はタクシー乗り場。タクシーもフル稼働で乗り場には1台もありません。

 

すずらん橋駐車場、今日はこちらからの利用が多い

観光センターから2km先のすずらん橋駐車場。
駐車場にはすずらん橋停留所がありますので、シャトルバスへの乗換えが可能です。前述のとおり、観光センター前駐車場が満車となり、マイカーはこちらの駐車場へ誘導され、ご覧のようにシャトルバスを待つ方々の列が長くなっています。こちらには売店はありませんがトイレはありますので、乗り換え駐車場としては十分かと思います。

すずらん橋駐車場は、観光センター前駐車場のサブ的な位置づけですが、観光センター前駐車場の2倍の収容台数があります。現在の利用状況から考えると、2箇所とも満車になることはないでしょう。

 

繁忙期は何台も連なって運行 − 特に下り便乗車には時間に余裕を持って...

シャトルバスのもっとも混雑する時間帯は上りは8〜9時便で、下りはそのときの天候によって左右されますが天気がよければ14〜16時便が混雑します。また、下り便はこの時間帯に一極集中する傾向が強いため、上り便以上に運行台数を増やして対応することもあります。ただ、どうしても乗車できない場合は1時間後の次便となることもしばしばありますので、時間に余裕を持って行動されるようお願いいたします。

 

ヒルクライマーは午前中で147台、今期最高

8月は天候不順ばかりで9月に入ってようやく安定した天候に恵まれるようになって来ました。例年は、9月第一日曜日開催の全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が終わると、訪れるヒルクライマーは少なくなりますが、今日は、大会前以上のヒルクライマーが訪れ、午前中で147もの自転車が県道乗鞍岳線を登って行きました。もちろん、今期最高の台数です。

 

木々の変化を直接感じる

シャトルバスやタクシーなどの速い乗り物では見落としてしまうような、ちょっとした木々の変化を直接感じることができるのも、ヒルクライムのよさでしょう。

 

日差しがなくなると一気に冷え込む − 夏から秋への季節の変化を感じる

今日はお昼前から雲量が多くなってきて、山頂にも雲が掛かるようなコンディションに...日差しがなくなると一気に冷え込む様子も、夏から秋へと季節が移り変わって来た証拠...

 

夏雲ももうそろそろ終りに

夏のようなモクモクとした雲と秋の爽やかな空気のせめぎあいもそろそろ終りに近づいています。本格的な秋はもうそこまで来ています。

さて、9月14日(日)の速報でもお伝えしましたが、下山走行中に道路外に落車(滑落)する単独事故が発生しました。スピードの出しすぎや無理なブレーキ操作をしない防衛運転に努めることはもちろんのこと、ブレーキやタイヤの傷・空気圧のチェックなどの自転車整備は出発前に毎回チェックするようお願いいたします。また、下山後も同様にチェックすることをオススメします。特にロードバイクの細身のタイヤでは鉄粉のような小片が刺さっているだけでもパンクの原因になります。

毎回掲載しておりますが、下記のアドバイス・お願いを今一度ご確認のう上、安全なヒルクライムを楽しんでください。

【ヒルクライマーへのアドバイス・お願い(レインウェアの持参、自転車の点検整備、熱中症と水分補給可能場所、走行上の注意点)】

レインウェア(防寒着)の持参−天候の急変と下山時の寒さを防ぐため

本格的にヒルクライムシーズンが始まり、晴れていれば下りでも全く寒さを感じない状態となってきました。しかし、天候状況によっては防寒着が必要となることが多く、軽量化のために荷物を減らしたとしても、レインウェア・フルフィンガーのグローブなどの装備は必ず持参して下さい。特に9月以降は登りでも寒さを感じるほどです。

自転車の点検整備と修理道具の携行

走行前は必ず自転車の点検をお願いします。ブレーキとタイヤの傷・ヒビ・異物・空気圧のチェックは走行前には毎回チェックして下さい。また、パンク修理のためのキットと携帯ポンプは必ず持参して下さい。

熊鈴の携行

8月から9月にかけて、熊の出没が頻繁になる時期を迎えます。熊は森林の中だけでなく、道路上にも出没します。そのため、自動車のような走行音のしないヒルクライムは鉢合わせする危険性がありますので、熊鈴を鳴らしながら走行することをオススメします。

熊だけでなく、野生の猿も確認されています。

熱中症予防と水分補給などの可能な場所

気温が低くても、熱中症には十分注意してください。特に水分補給が十分でない場合は途中で補給するようにしてください。

場所(観光センターからの距離、標高)

飲料水

売店(スポーツドリンクなど)

トイレ

三本滝レストハウス(7km地点、標高1800m) ○ (営業時間内) ○ (営業時間内) ○ (公衆トイレ)
位ヶ原山荘(15km地点、標高2350m) ○ (営業時間内) ○ (営業時間内)
大雪渓(18km地点、標高2600m) △ (沢水) × ○ (公衆トイレ)
終点畳平(20km地点、標高2702m) ○ (営業時間内) ○ (営業時間内) ○ (公衆トイレ)

持参したボトルがいつも以上に少なくなったときは、安全のため、上記の場所で水分補給をして下さい。上記の場所については、ノリクラガイドマップ県道乗鞍岳線カーブ番号版 を参照して下さい。

めまい、失神、早い脈、筋肉の痙攣など、体調不良を感じたらムリに下山せず、周囲の走行者、バス・タクシーなどに救助を求めて下さい。(下山走行中に体調悪化して転倒事故の可能性あり。)

走行上の注意点

<前を良く見て走行してください。(特に登り走行時)>

ヒルクライムで、下を向いたままべダルをこぐ様子が良く見られます。その場合、対向車の存在に気付くことが遅れて、正面衝突する危険性があります。必ず前を見て走行してください。

<並走禁止(横並び走行)>

横に並んだ並走走行は道路交通法でも規制されています。友人同士でおしゃべりしながら並んで走行するのは楽しいものですが、県道乗鞍岳線は狭小区間が多く、後ろから来た自動車が追い抜くことができません。また、対向する車両との接触の危険性もありますので、絶対に並走しないようお願いたします。

<下山時はスピードを落として、カーブミラーもしっかりと確認>

スピードを乗せたダウンヒルは楽しいものですが、大会などでコース規制がされた状態ではありませんので、すぐに止まれるスピードで走行してください。また、カーブミラーでヘアピンカーブの先の状況もよく確認してください。カーブミラーの確認をすると姿勢が不安定になるという方もいらっしゃるかと思いますが、すでにその状態がスピードを出しすぎている証拠です。しっかりとカーブミラーが確認できる速度までスピードダウンしてください。

<防衛運転に徹すること>

他の車両との事故の場合、過失の問題が生じますが、いずれにしても、ダメージが大きいのは自転車の方です。必ず防衛運転に徹するようお願いいたします。

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