ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.19(2014/09/13〜14) B
【雪渓下部】
それでは、ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。
昨年の大雪渓入口 2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2013/09/14〜15) B |
先週の大雪渓入口 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2014/09/05〜06) A ↓ |
今週の大雪渓入口 雪解けが完全に終了 |
先週は5メートル×10メートル程度の大きさになってしまいましたので、今週は完全に雪解けが完了しました。
残雪跡 − 若干湿潤しているので雪解け完了直後 |
画像では良くわかりませんが、一部湿潤している箇所が見られますので、雪解けが終わってからそれほど時間はたっていない模様です。昨年の雪渓下部の雪解け終了は今年よりも3週間遅く、2012年は今年と同じ週に完了し、2011年・2010年は今年より1週間早く雪解けが完了し、2009円は今年より2週間早く雪解けが完了しました。そのため、例年並みかやや遅い雪解けで雪渓下部の今シーズンは終了しました。
登山道入口 | まだまだ高山植物が楽しめる |
さて、大雪渓から肩の小屋に向かう登山道は7〜8月は数多くの高山植物が見られますが、9月中旬になってもまだまだ高山植物を楽しむことができます。今回はその一例をお伝えします。
コウメバチソウ | ミヤマアキノキリンソウ | ウサギギク |
左からコウメバチソウ、ミヤマアキノキリンソウ、ウサギギクです。すべて高山植物です。平地に咲く山野草が高山帯の環境に適合したものもあって、コウメバチソウの母種はウメバチソウで仮雄しべの裂ける数に違いがあります。また、ミヤマアキノキリンソウとアキノキリンソウも同様ですが、高山型のミヤマアキノキリンソウは頭頂部に花が集中しますが、アキノキリンソウは、総状花序で茎の上から下まで数多く付いているのが特徴であることは1ページ目でご案内したとおりです。
モミジカラマツ | ヨツバシオガマ |
また、モミジカラマツやヨツバシオガマもまだまだ頑張っています。
石碑の岩 |
さて、大雪渓では雪解けと共に最も早く頭を出すのはモーグルコースの岩ですが、こちらは南側に100メートルにある石碑の岩、モーグルコースに続いて2番目に頭を出す岩です。先週の段階で雪解けが完了しましたので、雪解け状況をお伝えするわけではありませんが、大雪渓内の一つのランドマークとしてご紹介します。
チングルマ − 一部紅葉が見られる |
石碑の岩のチングルマの綿毛は今週も残っています。これで3週間同じ状態です。ただ、葉の方を見ると少し赤くなって紅葉が始まりました。昨年よりも赤くなるのが遅い状況。
雪渓上部下端部分 |
ここからは雪渓上部の下端部分についてお伝えします。石碑の岩の南側には雪渓上部へとつながるスキーヤー専用道があります。
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先週の雪渓上部下端部分 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2014/09/05〜06) B |
今週の雪渓上部下端部分 昨年より3週間早い雪解け |
雪渓上部の下端部分は先週より6メートルほど上昇し、昨年より3週間ほど早い雪解けです。
雪渓上部下端部分 − ごくわずかに残る | 畳の岩周辺 |
かなり雪解けが進んでいて、くぼみにわずかに残っている程度に過ぎません。
2012年の雪渓上部下端の畳の岩 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2012/09/01〜02) B |
2013年の雪渓上部下端の畳の岩 2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2013/09/28〜29) B |
=今週の畳の岩と同じ状態の時期をピックアップ= |
今週の岩周辺と同じ雪解状態の昨年・一昨年の画像をピックアップします。
左は今週より2週間早い一昨年の状況、右は今週より2週間遅い昨年の様子。このことから昨年よりも雪解けが2週間早く、例年よりも2週間遅い状況が確認できます。
【雪渓上部 T】
雪渓上部全景 |
それでは雪渓上部の様子をお伝えします。
昨年の雪渓上部右側 2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2013/09/14〜15) C ↓ |
先週の雪渓上部右側 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2014/09/05〜06) B ↓ |
今週の雪渓上部右側 |
雪渓上部右側の積雪はなくなったように見えますが...
まだ残っています(上下2箇所) |
その下に雪渓が残っていて、上下の二つに分かれています。先週まではさらに上部にも積雪部分がありましたが、そちらは完全に雪解けが完了しています。
昨年の鉄塔土台 2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2013/09/14〜15) C ↓ |
先週の鉄塔土台 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2014/09/05〜06) B ↓ |
今週の鉄塔土台 雪渓から土台まで53メートル |
雪渓上部右側エリアの下部、ちょうど雪渓中段につながる位置にある鉄塔土台です。雪渓から土台までの距離は先週と同じく53メートルで、昨年より3週間早い雪解けであることがわかります。
長さ30メートル×横幅10メートル − 昨年より2〜3週間早い雪解け |
2つの雪渓を足しても長さ30メートル×横幅10メートルで、もう滑走することは不可能です。昨年より2〜3週間早い雪解けです。
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