ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.19(2013/09/14〜15) B
【雪渓下部 T】
それではここから雪渓下部の様子をお伝えします。
昨年の大雪渓入口 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2012/09/15〜16) B ↓ |
先週の大雪渓入口 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2013/09/07〜08) A ↓ |
今週の大雪渓入口 先週とあまり変わらず |
昨年は実質的には一週間前の段階で積雪がなくなっていました。今年はご覧のようにまだ残っていて、先週と比べて大きさに変化があまり感じられません。
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先週の大雪渓入口 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2013/09/07〜08) A |
今週の大雪渓入口 昨年より3週間遅い雪解け |
こちらは雪渓下端部分から車道方面を見たところ。雪渓下端から車道までの距離は76メートルで、先週からの変化はあまりありません。そのため、昨年より3週間遅い雪解けです。
スキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド | 実がまだ青い − 先週と変わらず |
スキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマドは、先週からの変化はほとんどなく、実はまだ青いままです。昨年は同じ時期に実が赤くなりましたので、進捗が遅い様子が見られます。
登山道入口 |
大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。
車道と雪渓の間は51メートル、昨年より3週間遅い雪解け |
登山道入口付近の車道と雪渓との間は51メートルで、こちらも先週からの変化がほとんどありません。そのため、昨年より3週間遅い雪解けで、2007年以降もっとも積雪量の多い状況が続いています。
長さ24メートル×横幅31メートル |
雪渓下部の大きさは長さ24メートル×横幅31メートル。先週は長さ31メートル×横幅38メートルでしたから、ほとんど変化がないことがこちらでもわかります。昨年より3週間遅い雪解けで、過去最高の大きさとなっています。
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先週の上端部分 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2013/09/07〜08) B |
今週の上端部分 |
上端部分の雪解けは、1週間で50センチから1メートルあります。全体的に見て、この箇所はもっとも雪解けスピードが速いところで、ほとんど雪解けの進んでいない箇所も見られます。
来週はかなり小さくなるはず |
来週になると、おそらく「猫の額」に近い状態まで小さくなっていることと思います。
【雪渓下部 U】
石碑の岩 |
モーグルコースの岩から南へ約100mほどのところに、大雪渓で二番目に姿をあらわす岩があります。周辺の雪解けは完全に終り、変化の乏しい状況となってきました。
チングルマ | 綿毛状態が1ヶ月も続く |
変化が乏しいといえば、いつもお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。綿毛状態になってからすでに1ヶ月を経過しました。この状態から綿毛が飛び散って行くのですが、これほどまで綿毛状態が続くことは過去にはありません。
雪渓上部下端 |
石碑の岩の東側にあるスキーヤー専用道を進むと、雪渓上部の下端に達します。
昨年同時期より4週間早い雪渓上部下端 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2012/08/16〜19) C ↓ |
先週の雪渓上部下端 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2013/09/07〜08) B ↓ |
今週の雪渓上部下端 昨年より1ヶ月遅い雪解け |
左上の画像は昨年同時期より4週間早い時期の様子、右上は先週の様子です。下端の位置は先週より18メートルほど上昇していて、右上の画像とほぼ同じですから、昨年よりも1ヶ月ほど遅い雪解け状態を示しています。
昨年と1ヶ月も積雪状態が異なることは過去にも例がありません。
昨年同時期より4週間早い雪渓上部下端 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.15(2012/08/16〜19) C ↓ |
先週の雪渓上部下端 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2013/09/07〜08) B ↓ |
今週の雪渓上部下端 昨年より1ヶ月以上遅い雪解け |
こちらは下端付近にある同じ岩の様子。左上は昨年同時期より4週間早いもの、右上は先週の様子。この1週間で50センチ程度の雪解けしかなく、左上の画像より積雪量が多いことから、今週は昨年よりも1ヶ月以上雪解けが遅いことがわかります。
【雪渓中段】
雪渓中段全景 |
雪渓下部の北端のモーグルコースの岩と南端の石碑の岩の間を上がったエリアで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。
昨年の雪渓中段 2012ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.19(2012/09/15〜16) B ↓ |
先週の雪渓中段 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.18(2013/09/07〜08) B ↓ |
今週の雪渓中段 積雪が完全になくなる |
先週の段階で、ほぼ昨年並みの状況となりました。そのため、今週も昨年と同じように、完全に積雪がなくなりました。
雪渓中段 − 過去二番目に積雪量が多かった |
2002年までさかのぼってみると、同一週で積雪の残っていたのは、2006年の長さ3メートル×幅2メートルで、、過去10年間で二番目に積雪量の多かった(雪解けの遅かった)シーズンであったと言えます。(→ Next)
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