ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.21(2014/09/27〜28) E

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(Update:2014/10/02)

 

【紅葉情報−大雪渓付近(標高2600〜2700m付近)】
★見頃・ピークを迎えました(例年の見頃:9月20日前後〜9月下旬)★

大雪渓付近

ノリクラの紅葉は9月中下旬から始まりますが、それに先立ち、9月よりノリクラ雪渓カレンダーにて紅葉情報を始めています。紅葉関連の情報は下記のページをご参照ください。9月21日(日)は、畳平鶴ヶ池で初氷が観測され、冷え込んだ朝を迎えた影響から、霜枯れが発生した模様です。しかし、23日(火)には霜枯れを免れた部分が綺麗に発色して、この週末は完全にピークを迎え、昨年より1週間早い状況です。

 

<紅葉関連情報>

■ ノリクラの紅葉の概要 −  乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  
■ ビューポイント(地図) − ノリクラガイドマップ紅葉上部エリア版(大雪渓〜摩利支天)   ノリクラガイドマップ紅葉下部エリア版(三本滝〜乗鞍高原・一の瀬エリア)

 

昨年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2013/09/28〜29) E
先週の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2014/09/20〜21) F
今週の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)
きれいに発色 − 昨年より1週間早い

こちらは大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)の様子。畳平鶴ヶ池で初氷が観測された9月21日(日)に霜枯れした箇所が見られ、その部分は復活することなく枯れてしまったものの、それ以外はきれいに発色しました。

 

どれも完全にピークの色合い(大雪渓入口)

こちらは大雪渓入口付近。先週あたりから色づき始めて、今週は完全にピークの色合いです。昨年より1週間早い状況です。

 

昨年の大雪渓周辺
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2013/09/28〜29) E
先週の大雪渓周辺
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2014/09/20〜21) F
今週の大雪渓周辺
早期から色付いた箇所は落葉

こちらは比較的早期に色付く箇所ですが、すでに落葉が始まっています。ただ、全体から占める割合は昨年と比べて少ないため、目立っていないのが現状です。

 

大雪渓全景 − ハイマツ帯を縁取るウラジロナナカマドの紅葉

ハイマツ帯を縁取るウラジロナナカマドの紅葉。これが大雪渓の紅葉の大きな特徴です。

 

大雪渓の紅葉は、ハイマツの緑にウラジロナナカマドの真紅のコントラストが特徴

標高2600〜2700メートルの大雪渓と、標高2500メートル前後の位ヶ原は、どちらも森林限界を超えたエリアで気候的にもよく似ていますが、位ヶ原はダケカンバとウラジロナナカマドの二つの種類が紅葉し、それ以外にハイマツとオオシラビソの常緑樹が分布しているのに対し、大雪渓はウラジロナナカマドとハイマツの単調な構成です。そのため、大雪渓での二種類の分布は非常にシンプルで、先ほどのようにハイマツ帯を縁取るようにウラジロナナカマドが分布しています。

ご覧のように、大雪渓エリアの紅葉は、この二日間(27日(土)〜28日(日))あたりにピークを迎えました。また、ピークを迎えると、賞味期限が非常に短くなってしまい、例年であれば、ピークを迎えてから最長でも1週間程度、短ければ数日程度ですから、お早めにお越しください。

 

【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500m付近) T】
★見頃・ピークを迎えました(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

位ヶ原 − 宝徳霊神バス停付近

標高2500メートル付近の位ヶ原エリアでも、ほぼピークの色合いを見せてくれました。こちらの画像は、取材二日目の9月28日(日)のものですが、前日の9月27日(土)はダケカンバがまだ明るい黄色であったのに対し、二日目は色合いが濃くなって黄金色に近い状態になりました。

昨年の位ヶ原 − 今年は昨年より1週間早くピークを迎えた
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2013/09/28〜29) E

こちらは昨年の画像。昨年はまだ色付き始めの状態で、今年の位ヶ原エリアは大雪渓エリアと同様に、昨年より1週間早い進捗状況です。

 

昨年の富士見沢・鶴ヶ沢
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2013/09/28〜29) E
今週の富士見沢・鶴ヶ沢
昨年とほぼ同じか、やや早い

こちらは富士見沢・鶴ヶ沢。ダケカンバについてはかなりよい色合いとなり、ウラジロナナカマドについてはあと一歩といったところで、昨年とほぼ同じか やや早い状況。

 

富士見沢のウラジロナナカマド − 霜枯れが目立つ

今年の富士見沢はダケカンバの霜枯れがやや多く、残っているものが次週末にきれいな発色になるかどうか微妙な状況です。

 

ここからは標高2500メートル前後の位ヶ原の車道沿いの様子をお伝えします。

 

昨年のウラジロナナカマド(位ヶ原)
2013ノリクラ 雪渓カレンダー
 Vol.21(2013/09/28〜29) F
先週のウラジロナナカマド(位ヶ原)
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2014/09/20〜21) F
今週のウラジロナナカマド(位ヶ原)
霜枯れしているが何とか温存

9月21日(日)に霜枯れに見舞われ、先週の段階で枯れてしまいましたが、落葉せずに残っています。左上の昨年の状態と比べれば、状態も思ったほど悪くはなく、全体画像の中の一部であれば、紅葉の一役を担うには十分です。

 

宝徳霊神バス停前 − 手前部分は完全に枯れる

同じような場所が他にもあります(宝徳霊神バス停前)。奥のウラジロナナカマドはきれいに発色していますが、手前は枯れています。

 

先週の宝徳霊神バス停前−先週の段階で枯れる兆候はない

こちらは先週の画像。どちらも同じような状態で、手前のものが枯れることを予測できる要素は見出せません。ただ、こちらのウラジロナナカマドは毎年、同じように手前のものが枯れ落ちてしまいます。

 

位ヶ原お花畑 − 完全にピークの色合い

位ヶ原お花畑は、完全にピークの色合いです。右の画像のウラジロナナカマドはここ数年の中で、もっとも発色のよい状態です。ただ、左の画像のウラジロナナカマドの盆栽は少し枯れかけていますので、この付近の賞味期限は長くはないと考えられます。

 

昨年の位ヶ原お花畑 − 今年は昨年より1週間早くピークを迎えた
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2013/09/28〜29) F

こちらは昨年の位ヶ原お花畑。全く色付いていないといってもよい状態ですが、この1週間後にはピークを迎えましたので、今年は昨年より1週間早い進捗状況です。

 

ダケカンバとウラジロナナカマドが点在−山岳紅葉らしい風景 三本滝から登って三本滝へ下山 − 全部徒歩で

位ヶ原お花畑の隣は高天ヶ原と剣ヶ峰の鞍部から広がるハイマツ帯の中にダケカンバとウラジロナナカマドが点在する光景が見られ、間近に見る紅葉とは別のスケール感があります。そこで再会したこちらの方。今日は三本滝から登山道を登り、下りは車道沿いを紅葉を楽しみながら下山されるとのこと。単調になりがちな登山も、今日ばかりは、飽きることなく1日が過ごせます。

 

位ヶ原11号カーブ、ツアーコース入口 − ピークの輝きが続く

さらに下ってこちらは11号カーブ、厳冬期のツアーコースの入口です。左の画像のウラジロナナカマドは若干枯れ始めていますが、右の画像のものは、今週に入っていろづき、ピークの輝きを放っています。

 

昨年の位ヶ原11号カーブ、ツアーコース入口 − 今年は昨年よりも1週間早い状況
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2013/09/28〜29) F

こちらは昨年の11号カーブの様子。この1週間後にはピークを迎えましたので、今年は昨年よりも1週間早い状況です。

 

昨年の11号カーブのウラジロナナカマド
2013ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2013/09/28〜29) F
先週の11号カーブのウラジロナナカマド
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2014/09/20〜21) F
今週の11号カーブのウラジロナナカマド − 完全に枯れる
昨年より1週間早い

先週の段階で霜の影響から枯れ始めましたので、今週は完全に枯れましたが、画像ではそれほどはっきりとはわかりません。紅葉のピークが昨年より1週間早いということは、枯れるのも1週間早いということですから、昨年よりも計画を前倒ししてノリクラにお越し下さい。

 

位ヶ原はダケカンバの黄色も加わり、色彩豊か

大雪渓エリアの紅葉と比べるとダケカンバの黄色が加わって、色彩豊かになります。森林限界を超えていますので空の面積が広く、その青空に照らされると、紅葉は輝きに一段の磨きが掛かります。

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