ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
Vol.7(2015/04/28〜29) @
ゴールデンウィーク前半が始まりました。期間中の天候もよく、行楽日和が続きます。さて、道路除雪が間に合わない都合から運行開始が延期されていた乗鞍岳春山バスが、4月29日(祝)より始まりました。春山バスの運行が始まると、一気ににぎやかなシーズンを迎え、新たな空気がノリクラに流れ始めます。
また、運行開始に先立って安全に運行ができるよう、関係機関やバス会社による試運転がおこなわれましたが、今回は試運転の様子から運行初日の様子までをお伝えいたします。
なお、3月19日より連載してきましたノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は、春のツアーコースの様子を中心にお届けしてきましたが、今回のVol.7をもって終了いたします。それに代わって、ノリクラ雪渓カレンダー正式版はゴールデンウィークが開けた5月9日(土)より開始いたします。なお、来週の5月2日(土)取材分は速報のみですが、下山滑走の可否に関するツアーコースの積雪情報など重要情報は、トップページの速報に掲載いたしますのでご覧ください。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【4月28日(火)、観光センター前】
観光センター前駐車場 |
早朝6時の観光センター前駐車場。ご覧のとおり、雲一つない快晴の朝を迎えます。気温は7℃、小鳥のさえずりが心地よく耳に流れ込んできます。
⇒ 拡大 |
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高天ヶ原(左)と剣ヶ峰(右) | 雷鳥の雪形 |
観光センターから望む高天ヶ原(左)と剣ヶ峰(右)。乗鞍高原のいたるところでこの二つの山容は目にすることができます。さて、雪解けとともに山肌にはいろいろな雪形が現れ、剣ヶ峰と蚕玉岳の間の赤丸の岩場には雷鳥の雪形が現れています。冬の真っ白な雷鳥から黒い夏毛に生え変わる頃の雷鳥の姿が雪形で表現され、ちょうど今の時期の雷鳥に似ていますね。
木々にも変化 | 新緑の芽吹きが始まる |
そして、観光センター周辺の山肌にも変化が表れ始めています。山全体がぼーっと緑っぽくなっていて、よく見ると木々の芽吹きが始まっています。春は変化の激しい季節で、あっという間に風景が変わってしまうもので、それが春の楽しみでもあります。
自然保護センターの桜の開花はまだまだ |
そして、こちらは観光センター隣にある自然保護センターの桜の木。松本市街地の桜は、2週間ほど前に見頃・満開を迎え、すでに終了していますが、こちらでは開花すら見られません。
3km下の番所では満開 |
しかし、観光センターから少し山麓にある番所(ばんどころ)では、ご覧のように満開状態を迎えています。観光センターがある鈴蘭地区と番所は直線距離で約3km、標高差200mですから、自然保護センターの桜の開花も間近に迫っていると考えられます。
さて、観光センターに地元の方々が集まってきました。
春山バス運行に先立ってツアーコース誘導ロープ設置 |
乗鞍岳春山バスの運行が始まると、多くのスキーヤー・ボーダーの方々がツアーコースを下山滑走されます。
春山バスが運行されるまでは、ツアーコースを登って行く必要があります。そのため、登ったところをそのまま降りればよく、ルート間違いは比較的少ないものの、春山バスでお越しの方の中には、ツアーコースをよくご存じでない方もいらっしゃるため、これまで以上に道間違いを起こす可能性があります。
そのため、春山バスの運行に先立って、ツアーコース上部から伊奈川や前川といった隣の谷に誤って進入しないよう、誘導ロープの設置が毎年行われます。(誘導ロープの設置状況は6ページ目でご覧になれます。)
【乗鞍高原 水芭蕉が見頃に】
宮の原 水芭蕉群生地へ(観光センターから約4km、大野川小中学校前) |
乗鞍岳春山バスは、ノリクラの春を代表する一大イベントですが、ノリクラの春を代表する花といえば、やはり水芭蕉でしょうか?こちらは観光センターから約4km山麓方面に下ったところにある標高1200mの宮の原地区。道路を挟んで大野川小中学校の反対側の路地を入って行くと、水芭蕉群生地があります。この付近は水芭蕉が群生している場所がいくつもありますので、それを歩いて巡るものよいでしょう。
宮の原水芭蕉群生地 |
路地を入って数百メートルほど行くと水芭蕉群生地です。道路の反対側には民家があり、水芭蕉の時期が過ぎてしまうと、こんな見事な場所がすぐ近くにあることすらわからないほどです。
今が見頃 − 水辺の輝きが清らかさを際立たせる |
ご覧のようにきれいな水が絶えず流れ続けていて、この周辺ではこんな原風景があちこちに点在しています。水辺のキラキラとした輝きが清らかさを際立たせてくれます。宮の原地区の水芭蕉はちょうど今が見頃です。
一の瀬園地 | どじょう池 |
そして、もう一つの水芭蕉スポットといえば、標高1450mの一の瀬園地。遊歩道を歩いて奥に進むと、大きな群生地があり、さらに進むとオソメジッケと呼ばれる場所があり、少し神秘的な雰囲気さえ漂わせてくれます。
しかし、もっと手軽に行けるのが車道のすぐわきにあるどじょう池。
水芭蕉 − まだこれから |
ノリクラをバックに水芭蕉が撮影できるビューポイントですが、ご覧のとおり、開花しているものは数少ない状態です。
ゴールデンウィーク後半には見頃へ |
おそらく、ゴールデンウィーク後半あたりには見頃を迎えると思いますので、ぜひとも連休中に足を運んでみてはいかがでしょうか?
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