ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.4(2015/05/30〜31) B
【5月31日、ほおのき平駐車場】
ほおのき平駐車場 |
こちらは取材2日目の5月31日(日)、早朝6時のほおのき平駐車場。
岐阜県側のシャトルバス乗り換え駐車場は、かつては平湯温泉から車で約5分、徒歩で約8分のところにあるあかんだな駐車場(有料)も利用可能でした。しかし、最近はシャトルバスの始発が、あかんだな駐車場ではなく、平湯温泉からの運行となってしまいましたので、乗り換え駐車場としては、実質的にはこちらのほおのき平駐車場(無料)のみとなっています。
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雲が低くなったり高くなったりを繰り返す |
先ほどまで降っていた雨は収まり、曇り空となっていますが、ご覧のように雲が低くなったり高くなったりを繰り返す状況ではっきりしない天候です。
シャトルバス乗り場は閑散 | 雲間に青空 |
そのため、シャトルバス乗り場は閑散とした状態、それでも上空の雲間に青空がのぞき始めて、少し期待が持てそうな雰囲気になりつつあります。
畳平の天候 − 今日はAダイヤで運行 |
6時の畳平の天候は雨・霧で気温4℃。風速7メートル程度あって、乗鞍スカイラインはバス・タクシーの通行は可能なものの、視界不良のため自転車の通行は不可となりました。また、シャトルバスは通常時のAダイヤで、今日は休日のため、1時間に2本の運行です。シャトルバスのダイヤは天候に応じて、正常時のAダイヤと悪天候時のBダイヤがあります。前日の午後2時の時点の翌日6〜12時の降水確率が40%を超える場合はBダイヤが適用されます。
シャトルバス始発便が到着 |
そして、いつものように6時55分に始発便が到着。9名の乗客を乗せて畳平へと出発します。
【乗鞍スカイラインを行く】
平湯峠−ここから乗鞍スカイライン、マイカー規制 |
それでは、ここからは乗鞍スカイラインの様子をお伝えします。こちらは乗鞍スカイライン基点の平湯峠。ほおのき平駐車場から約6kmほど進んだ所にあり、この先は2003年からマイカー規制の対象区間とされ、バス・タクシーや自転車など限られた車両のみの通行となります。
平湯峠まではマイカーの走行は可能ですが、ここにはシャトルバスのバス停はありません。畳平へ向かうにはほおのき平駐車場に戻る必要があります。
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昨年の平湯峠付近 2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2014/05/31〜06/01) B |
今週の平湯峠付近 昨年より緑が濃い |
標高1684mの平湯峠ゲートでも、新緑のまぶしい季節がやってきています。昨年と比べると、明らかに今年のほうが緑が濃いことがわかります。雪解けが早い分、新緑も早く進んでいます。
乗鞍スカイラインは全線濃霧 − 以下の画像は午後に撮影したものを使用 |
今日はこの先、ご覧のような濃霧に包まれ、周囲の様子が全く見えません。それどころか、対向車すら間近に来ないとわからないほどです。そのため、このコーナーでご覧になる乗鞍スカイライン沿線の画像は、天候の回復した午後に撮影したものです。
昨年の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近) 2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2014/05/31〜06/01) B ↓ |
先週の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近) ノリクラ 雪渓カレンダーVol.3(2015/05/23〜24) @ ↓ |
週の乗鞍スカイライン(4kmポスト付近) 昨年より若干早い雪解け |
夫婦松駐車場を1kmほど進んだ4kmポスト付近の様子。積雪量は昨年より若干少ない状況。先週よりも雪解けスピードが遅くなっています。。
展望台に案内看板が設置されました |
さて、4kmポストの手前にご覧のような展望台があります。2003年のマイカー規制実施以降、立ち寄る方はほとんどなくなり、展望台中央の案内看板もなくなっていました。しかし、今週になってご覧のような周辺の山並みを紹介する案内看板が設置されました。シャトルバスでお越しになった場合は利用できませんが、タクシーや自転車でお越しの場合は、道路を挟んだ反対側に駐車スペースがありますので、こちらに車を止めて利用することが可能です。晴れた日はぜひご覧ください。
昨年の猫の小屋跡地 2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2014/05/31〜06/01) B ↓ |
先週の猫の小屋跡地 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.3(2015/05/23〜24) @ ↓ |
今週の猫の小屋跡地 昨年より1週間早い雪解け |
さらに進んで、こちらは標高2200m付近の猫の小屋跡地。道路の左側の積雪を見ると、昨年より明らかに少ない状況で、1週間程度早い雪解けです。先週よりも雪解けスピードが遅くなっています。
沿道にはたくさんのタンポポ | ほとんどが外来種のセイヨウタンポポ |
道路わきには数多くのタンポポが咲いているのを確認できます。しかし、その多くが外来植物のセイヨウタンポポ。ガクが外側に反り返っている(正確にはガクの下にある外総苞片(がいそうほうへん)が外側に反り返っている)ことから確認できます。繁殖力が旺盛で、在来種のニホンタンポポを駆逐してしまいます。そのため、ノリクラではセイヨウタンポポなどの外来種の除去作業が毎年行われています。
森林限界を超えるとロケーションが広がる |
9kmポストを過ぎて森林限界を迎えると周囲の風景は空の多くなってロケーションの広がりを感じさせてくれます。
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昨年の烏帽子岳 2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2014/05/31〜06/01) B |
今週の烏帽子岳 昨年より1週間早い雪解け |
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昨年の四ツ岳カーブ 2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2014/05/31〜06/01) B |
今週の四ッ岳カーブ 昨年よりも2週間早い雪解け |
上段が森林限界を超えて最初に見られる山で、23ある乗鞍の峰の一つである烏帽子岳(えぼしだけ標高2550m)。先週同様、昨年より1週間早い雪解けです。下段はその先にある乗鞍スカイラインの中でもっとも積雪量の多い箇所を通過する四ッ岳カーブ。先週同様、昨年より2週間早い雪解けです。
桔梗ヶ原 |
四ッ岳カーブを過ぎてさらに登って12kmポストを過ぎると、桔梗ヶ原にやってきます。このあたりから開放感あふれる雰囲気となり、長野県側の県道乗鞍岳線の位ヶ原に相当する場所です。位ヶ原からのロケーションは、主峰剣ヶ峰をはじめ、高天ヶ原や摩利支天岳を主体とする構成ですが、こちらからの眺めは剣ヶ峰から、富士見岳、魔王岳、大黒岳、恵比須岳、さらに振り返って、大丹生岳や烏帽子岳、四ツ岳など、権現ヶ池の外輪山以外の乗鞍23峰の数多くを眺めることができ、ノリクラの奥深さを感じることができます。
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昨年の鶴ヶ池雪渓 2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.4(2014/05/31〜06/01) B |
今週の鶴ヶ池雪渓 昨年より2週間早い雪解け =例年通りの6月下旬までの滑走はできない可能性が= |
畳平に到着する手前に鶴ヶ池雪渓が広まります。岐阜県側で唯一滑走が認められているエリアです。畳平から歩いてすぐの場所にあることから、初めてお越しになったスキーヤー・ボーダーの方にも安心してお勧めできる場所です。例年6月下旬まで滑走可能です。
先週同様、昨年と比べて2週間早い雪解けで、先週よりも雪解けスピードが遅くなっています。例年通りであれば6月下旬まで滑走可能ですが、それができない可能性がかなり高いです。鶴ヶ池雪渓での滑走ができなくなった場合は、長野県側の大雪渓に移動する必要があります。
畳平に到着 |
鶴ヶ池雪渓を過ぎると、乗鞍スカイライン終点の畳平に到着です。
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