ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.7(2015/06/19〜20) B

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(Update:2015/06/28)

 

【肩の小屋】

昨年の肩の小屋周辺
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2014/06/20〜21) A
今週の肩の小屋周辺

ここからは肩の小屋周辺の様子をお伝えします。

 

昨年の肩の小屋東側
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2014/06/20〜21) A
今週の肩の小屋東側
積雪量は昨年よりも3メートル以上少ない
昨年の肩の小屋西側
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2014/06/20〜21) A
今週の肩の小屋西側

他のエリアと同様にこの付近も積雪量が少なく、小屋の東側では昨年よりも3メートル以上少ない状況で、昨年の7月上旬と同じ状況です。また、小屋の西側は先週の段階で完全に雪解けが完了しました。おそらく、全エリアの中で、肩の小屋周辺は昨年との差が激しい個所です。

 

キバナシャクナゲが見頃を迎える

肩の小屋周辺では、多くのキバナシャクナゲが開花して見頃を迎えました。咲き始めは例年よりもやや早かったものの、全体が咲き揃うまでに時間がかかり、見頃は昨年より早いものの、例年よりも若干遅い状況です。

 

【稜線へ】

それでは肩の小屋から稜線に向けて出発します。

 

登山道脇のキバナシャクナゲ − 昨年より1週間早い

肩の小屋周辺だけでなく、先週はほとんど見られなかったキバナシャクナゲが一斉に咲き始めています。昨年より1週間早い状況です。

 

この先、朝日岳直下に到達するまで積雪はありません。

 

昨年の積雪開始箇所
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.6(2015/06/13〜14) D
今週の積雪開始箇所
先週より10メートルほど雪解け

そして、こちらが積雪開始箇所。先週と比べると雪解けにより、積雪開始場所が10メートルほど移動しています。

 

登山道上の積雪区間は先週の100メートルから85メートルへと短くなっています(赤線部分)。また、積雪区間を登った先では登山道のつづら折れ箇所が一部出ています。なお、画像中の丸印の狭小部分はまだつながっていますので、朝日岳から大雪渓への滑走はかろうじて可能です。

 

登山道のつづら折れ箇所は、一部が利用できる状況になりましたので、一段下の折り返し部分にトレースが先週付け替えられました。積雪区間は先ほど申し上げたように先週の100メートルから85メートルへと短くなりました。

なお、スキーヤーの場合は、ブーツで登山道を歩くのは困難なため、それまでと同様につづら折れ箇所の上端まで雪上を歩いたほうがよいでしょう(赤点線)。

 

なお、大雪渓へ滑り降り場合、途中の狭小部分には十分注意してください。スキー1台分の幅しかありませんので、おそらく数日以内にはバーンが途切れてしまいます。

 

昨年同時期の蚕玉岳〜朝日岳稜線
2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.7(2014/06/20〜21) B
先週の蚕玉岳〜朝日岳稜線
ノリクラ 雪渓カレンダーVol.6(2015/06/13〜14) D
今週の蚕玉岳〜朝日岳稜線
昨年より2週間以上早い雪解け

こちらが稜線部分。手前が朝日岳方面で、画像に写るなだらかなピークが蚕玉岳、それに続く奥のピークが主峰の剣ヶ峰です。左上は昨年同時期の画像。そして、右上は先週の画像。そして、下段は今週の画像です。先週の段階では昨年よりも2週間以上早い雪解けで、おそらく、今週も昨年より2週間以上早い状態かと思います。

 

昨年同時期の権現ヶ池
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2014/06/20〜21) B
先週の権現ヶ池
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2015/06/13〜14) D
今週の権現ヶ池
ほぼ昨年並みの雪解け

御岳の二ノ池に次いで国内2番目の標高に位置する権現ヶ池(ごんげんがいけ、標高2845m)。先ほどの稜線部分の3枚と同様に、左上が昨年同時期の画像、右上が先週の画像。そして、下段は今週の画像です。先週の段階では昨年よりも1週間早い雪解けでしたが、今週はほとんど雪解けがなく、ほぼ昨年並みの状況です。

 

昨年同時期の朝日岳
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2014/06/20〜21) B
先週の朝日岳
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2015/06/13〜14) D
今週の権現ヶ池
昨年より1週間早い雪解け

こちらが朝日岳山頂から続くバーンで、画像手前にある稜線は積雪がありませんので、滑走は稜線からこちらに移動する必要があります。左上が昨年同時期の画像、右上が先週の画像。そして、下段は今週の画像です。先週の段階では昨年よりも1週間以上早い雪解けでしたが、今週はほとんど雪解けがなく、昨年より1週間程度早い雪解け状況にとどまっていると考えられます。

 

【頂上小屋、越冬酒の搬出作業】

頂上小屋

こちらは乗鞍岳主峰 剣ヶ峰直下にある頂上小屋。

 

越冬させた清酒の蔵出し

昨年秋に運び込み、雪の中に寝かせておいた清酒の蔵出し作業が、昨日・今日の二日間で行われました。

 

低温熟成により味はまろやかに 背負子で下す

厳冬期はマイナス20℃を下回り、低温で熟成させると味がまろやかになるといわれています。1箱に720ml瓶(4合瓶)が24本梱包されていて、これを2箱背負います。

 

ずっしり40kg 高山市内の酒造店で販売予定

肩には40kgの重量がかかりますが、足取り軽く雪の上を駆け下りて行きます。頂上小屋の雪中酒は、高山市内の酒屋で7月中旬から販売されるとのことです。(問い合わせ先:舩坂酒造店 0577-32-0016)。

 

【剣ヶ峰〜蚕玉岳】

こちらは剣ヶ峰〜蚕玉岳(こだまだけ)稜線。

 

昨年蚕玉岳山頂付近
2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2014/06/20〜21) B
先週の蚕玉岳山頂付近
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2015/06/13〜14) D
今週の蚕玉岳山頂付近
昨年より1週間以上早い雪解け

蚕玉岳山頂付近の様子。左上は昨年同時期の画像。そして、右上は先週の画像です。そして、下段は今週の画像です。上端の位置は昨年よりも5メートル程度低くなっています。おそらく、昨年より1週間以上早い雪解けと推測されます。

 

途中で分断 − 滑走不可

上端から望むバーン。右の画像のとおり、途中で分断されていますので、滑走することはできません。

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