ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
番外編<真冬のノリクラサミット>
(2015/12/26〜27) @
当WebSiteの主要コーナーである「ノリクラ雪渓カレンダー」は、春スキーシーズンの「プレリリース版」と、グリーンシーズンの「正式版」を合わせて、3月下旬から10月末まで毎週連載しておりますが、冬季に関してはトップページの速報のみの更新です。そのため、速報のみではツアーコースを中心とした冬季の様子を十分伝えられません。
そのため、シーズン初めのこの時期、ツアーコースの概要・状況をお伝えするため、ノリクラサミット開催に合わせて「ノリクラ雪渓カレンダー番外編」を毎年掲載しております。昨年のようにシーズン当初からハイシーズン並みの積雪量に恵まれることありますが、この時期はまだ安定した積雪量に恵まれず、スキーでの滑走が不可能なことが多く、シールを装着した単なる登攀用具に過ぎず、登りも下りも延々と全山登行の苦行のシーズンもあります。
今年は近年まれにみる雪不足が続き、Mt乗鞍スキー場も、例年なら天然雪で全コースがオープンしているこの時期に、人工降雪で2コースのみの状況。そのため、ツアーコースに向かうリフトも運行されず、重い荷物を背負って全山登行となりました。今回で6回目となるノリクラサミットは、冬の常連メンバー中心に位ヶ原山荘へ向かうツアーですが、参加メンバーは強者揃いで、率先してボッカしたいという「Mな」方々ばかりだったのが幸いでした。
それでは、ツアーコースから位ヶ原山荘までの様子をご覧ください。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【12月26日(土)、観光センター前駐車場、恵みの雪が降り始めた】
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観光センター前 |
こちらは早朝7時の観光センター前。夜明け前から降り始めた雪でうっすらと白くなり始めています。気温はマイナス2℃、この時期としてはそれほど低い状態ではありません。今年は全国的に暖冬・雪不足の天候がみられ、ここノリクラにおいても同様な状況。
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昨年の観光センター前 −
左側には雪壁が出ている |
こちらは昨年同時期の観光センター前駐車場の様子。定期的に除雪作業が行われるため、路面の積雪はほとんどありませんが、よく見ると、左側に雪の壁ができているところにお気づきでしょうか?昨年は例年よりも積雪の多い年で、12月下旬に厳冬期並みの状況したが、今年は例年よりも積雪が少なく、昨年との差を非常に感じるところです。
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観光センターは冬季閉鎖中 | 屋外の公衆トイレは利用可能 |
観光センターはシャトルバスの発着など、グリーンシーズンのベースエリアとしての機能がありました。しかし、10月末でシャトルバスの運行が終わると、観光センターも冬季閉鎖に入ります。現在はスキーのレンタルショップとアウトドアツアーを企画する会社の事務所が入居していて、グリーンシーズンに見られた売店・食堂はありませんのでご注意ください。なお、屋外の公衆トイレは利用可能で、グリーンシーズンと同様に定期的にメンテナンスも行われています。
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Mt乗鞍スキー場(ベースエリア) |
観光センターから数百メートル進むとMt乗鞍スキー場のベースエリアがあります。
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コース整備が始まる | 雪不足で2コースしか営業できない |
今日も営業開始に向けて朝一番から圧雪作業が行われています。先ほど申し上げたように、雪不足が続き、Mt乗鞍も左の画像に見られる山麓リフトと、中腹のやまぼうしリフトの2本のみ。やまぼうしリフトがかかるパラダイスゲレンデは、すでに営業から数週間が経過して、かなり安定した状況ですが、こちらの山麓リフト付近はまだ雪不足のため、夜間にスノーマシーンで作った雪で何とかしのいでいる状況です。
今週あたりから年末年始の連休という方も多く、これから来場者が増えてくる時期ですが、年末でリフト営業が2本のみという状況は近年まれにみることです。
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第3駐車場 | 本来ならここからスタート |
当WebSiteのウインターシーズンは、主にツアーコースを主体とするバックカントリーの様子をお伝えしていて、一般的にツアーコースに向かうには、こちらの第3駐車場からリフトを3本乗り継ぎます。ツアーコース入口は、3本目のかもしかリフトを降りたところにありますので、そこから登行スタートとなります。
【休暇村にメンバー集合】
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休暇村 − こちらからスタート |
Mt乗鞍第3駐車場からさらに進んで、こちらは休暇村。車で通行できるのはここまでで、この先は冬季閉鎖中です。ツアーコースに向かうリフト(夢の平クワッドリフトとかもしかリフト)が運行されていなければ、休暇村ゲレンデから歩くこととなります。
休暇村からツアーコース入口までは、通常、1時間30分〜2時間ほどかかりますので、リフトが利用できない場合は、登り・下り合わせて2時間以上早く出発する必要があります。
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本日のサミットメンバーが集合 |
冒頭のまえがき部分でも触れましたが、今日はノリクラサミット開催の日。冬の常連スキーヤー・ボーダーの方々が毎年この時期に位ヶ原山荘に集うものです。「サミット」なんて名前がついていますが、特別な議論をするわけではありません。フィールドで何度も会う中から顔なじみになり、さらに親睦を深めてノリクラの良さを共有することが一つの目的といってよいかと思います。
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久しぶりの再会 | 初参加のメンバー |
左の方々は今日が今シーズンの初入山という常連の方。そして、右の方は今回初参加のお二人...今春からノリクラに通い始め、春スキーのシーズンが終わっても、さらに夏スキーのコブの常連に交じって練習を重ねてきました。10月のグリーンシーズンが終わりには、「来シーズンまたお会いしましょうね。」と再会の約束を交わしたものの、12月からはツアーコースへ毎週入山...「ホント、ノリクラっていいところですね。一年中楽しめます。」と、今回のサミット参加を楽しみにされていました。
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サミット会議に必要な荷物をパッキング |
今晩は位ヶ原山荘に宿泊するため、サミット会議に必要な荷物などをそれぞれ分担してボッカします。体格・体力に個人差がありますので、荷物配分もそれぞれ異なっています。そんな中、今年もこちらの常連の方は背負子でご参加くださり、本当に感謝いたします。
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ツアーコースに向けて出発 − 休暇村から全山登行 |
時刻は9時、夜明け頃と比べると雪の降り方がひどくなってきました。雪の降り方が強くなればなるほど、目がキラキラと輝く常連の面々。「良い天気になってきましたねぇ〜〜(笑)」と、いう一言が吹雪の日の挨拶になっているほど...また、「リフトが使えなければ、全山登行なんて当たり前!」と、思っている方々ばかりですから、頼もしいの一言です。
それでは、ツアーコースに向けて出発です。
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■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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