ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
Vol.3(2017/04/15) A
【休暇村ゲレンデを出発、三本滝レストハウス前駐車場】
休暇村ゲレンデ ツアーコース入口まで直線距離2km・標高差400m |
それでは休暇村ゲレンデを出発します。それでは休暇村ゲレンデを登って三本滝レストハウスに向かいます。休暇村からかもしかゲレンデ(三本滝レストハウス)までは直線距離で約1.3km、標高差200mで、かもしかゲレンデからツアーコース入口までは、直線距離0.7km、標高差200mです。つまり、リフトを利用できた先週までと比べて、直線距離2km、標高差400mだけ余分に歩くことになります。
ご覧のように、積雪量は十分にあります。右の画像の場所は休暇村ゲレンデの中でも最も早く雪解けが進むところで、昨年は全く積雪がなくなっていましたが、今年はその心配はありません。
ウェアはゴアテックが良いが グローブはゴム手袋が良い |
進むにつれて雨から霙に |
天気予報通り、8時30分ごろから雨が降り始めました。そして、休暇村ゲレンデ上部付近から霙(みぞれ)へと変わってきました。厳冬期は上から降るものが雪ですから、濡れる心配はほとんどありません。しかし、冬以外の季節は雨ですから、濡れない対策が必要です。
バックカントリーを含めたアウトドアの世界では、濡れることは絶対に避けなければいけません。濡れることによって低体温になる危険があるからです。濡れるという現象は雨などによる外部からのものと、発汗による内部からのものがあり、ゴアテックスなどの透湿素材が使われるのは内部からの発汗を放出させるために必要です。
そのため、登山用のレインウェアは必ず透湿性のある防水素材でできています。ただ、グローブに関しては、ゴアテックス製であっても、雨などで濡れますので、作業用のゴム手袋の中に厚手のウールのグローブを使うのもよいでしょう。ただし、汗で内部から濡れて冷えますので、ゴム手袋の替えを持っていくことをオススメします。
そして、休暇村ゲレンデを登り切ると...
県道乗鞍岳線 |
県道乗鞍岳線と交差します。この上は三本滝レストハウスとかもしかゲレンデがあります。
板を外して歩いて渡る |
道路はすでに除雪が終わっていて、休暇村ゲレンデとかもしかゲレンデは分断されていますので、板を外して移動します。切り通しは結構な高さがありますので、下に降りやすい場所を探してください。
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昨年の三本滝レストハウス付近 2016ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.4(2016/04/09) A |
今回の三本滝レストハウス付近 積雪2メートル − 例年より多い |
三本滝レストハウス付近の積雪は2メートルほど。画像では2.5メートルほどの高さに見えますが、除雪で盛り上げられています。それでも、例年は1.2〜1.5メートル程度の高さですから、例年より積雪量は多い状態です。
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昨年の三本滝レストハウス前駐車場
− 積雪わずか 2016ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.4(2016/04/09) A |
今回の三本滝レストハウス前駐車場 この後、一部が除雪され、17日の開通には間に合った |
こちらは三本滝レストハウス前駐車場。昨年はほとんど積雪が残っていない状態でしたが、今年はかなり残っています。駐車場内の除雪作業は始まっていますが、こちらの駐車場は乗鞍岳春山バスの乗換駐車場という位置づけのため、春山バスの運行開始に間に合うように作業が進められているとのことでした。そのため、29日(土)に間に合うような作業スケジュールで進められていると考えられます。
しかし、この翌日には一部が除雪され、17日(月)の休暇村〜三本滝間開通に間に合いました。
三本滝レストハウス前駐車場 | 三本滝ゲート −マイカーはここまで |
右は三本滝ゲート。現在は山麓側の休暇村ゲートが閉じられていますので、こちらは開いた状態になっていますが、4月17日以降、こちらのゲートは閉鎖されます。
三本滝ゲートの冬季閉鎖解除は7月1日で県境までの全線開通されます。ただし、三本滝ゲートから先はマイカー規制区間のため、バス・タクシー・自転車・許可車両のみの通行です。そして、この先は本格的な山岳道路となりますから、7月の全線開通が自転車の本格的なヒルクライムシーズン開幕となります。
【かもしかゲレンデ】
かもしかゲレンデ |
それでは、かもしかゲレンデをさらに登ってツアーコースを目指します。かもしかゲレンデも豊富な積雪量があって、現時点ではバーンコンディションに全く問題はありません。
県道乗鞍岳線(除雪箇所切り通し) |
かもしかゲレンデには県道乗鞍岳線が横切っていて、ご覧のように除雪の切り通しができています。
除雪作業中 | 「先端は摩利支天まで行っているよ〜雪の量は例年並だね」 |
そこにやって来たの除雪作業車。「先端は摩利支天まで行っているよ〜! 雪の量? そうだね〜例年と変わりないよ。」 除雪の進捗状況もほぼ例年並みとのことで、三本滝ゲート以降の除雪開始がいつもより1週間程度遅かった割には早いペースといってもよいでしょう。
乗鞍岳春山バスの運行開始日は、この除雪作業の進捗状況に左右されますが、春山バスの終点である位ヶ原山荘に到達するのが例年4月20日前後で、積雪量だけでなく雪の硬さによっても、作業進捗が変わってくるとのことです。
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昨年の切り通し箇所(高さ1.6メートル) 2016ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.4(2016/04/09) B |
今回の切り通し箇所(高さ2.5メートル) =昨年より多いが格段に多いわけではない= |
雪の壁の高さは2.5メートル。昨年と比べると多い状態ですが。4メートルにも及ぶ年もありますから、格段に多いとは言えません。先ほどの除雪担当者のおっしゃる内容を裏付ける形となっています。
このまま、ゲレンデを直登してもよいですが、車道を登ってヘアピンカーブを回った先にある上部ゲレンデと向かいます。
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昨年のヘアピンカーブ(35号カーブ) 2016ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.4(2016/04/09) B |
今回のヘアピンカーブ(35号カーブ) |
こちらがヘアピンカーブ(35号カーブ)。昨年との差は一目瞭然ですが、格段に多いという状態ではありません。
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昨年のかもしかゲレンデ上部付近 2016ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.4(2016/04/09) B |
今回のかもしかゲレンデ上部付近 | |
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昨年のかもしかゲレンデ上部付近(高さ1メートルほど) 2016ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版Vol.4(2016/04/09) B |
今回のかもしかゲレンデ上部付近(高さ1.7メートルほど) =格段に多いわけではない= |
ヘアピンカーブを回って、こちらは上部のゲレンデへの登り口です。高さは1.7メートル。多いと2メートルほどありますから、こちらも格段に多いとは言えません。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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