ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.20(2017/09/23) @
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台風18号が去って、本格的に秋らしい気候になってきました。今回は秋分の日が土曜日に重なってしまったため連休にはならず、普通の土日の週末と変わらない人出です。また、例年なら紅葉がピークを迎える時期ですが、今年は色づきが遅いためカメラマンの姿はまばらで、ヒルクライマーも100台程度と静かな状況でした。ただ、翌日の24日(日)は、2倍近い台数をカウントいたしましたので、まずまずの賑わいだった模様です。
肝心の紅葉ですが、大雪渓・位ヶ原エリアは色づきがはっきりと感じられるようになりました。おそらく、あと数日程度で見頃・ピークを迎えることと思います。また、中腹の冷泉小屋〜摩利支天は見頃となり、ぜひとも訪れてご覧になっていただきたいと思います。ノリクラの紅葉の賞味期限は1週間程度しかありませんので、大雪渓・位ヶ原エリアに関しては、次週末までにはお越しになったほうが賢明でしょう。
【9月23日(土)、観光センター前駐車場】
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観光センター前駐車場 |
朝6時の観光センター前駐車場。夜明け前まで降っていた雨が収まりました。
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ふだんの週末と変わらない状況 |
気温は12℃と比較的高めで路面も乾き始めてきました。お越しのマイカーは60台ほどで普段の週末とほとんど変わりありません。これが紅葉シーズン真っただ中になると、お盆並みの混雑となり、夜明け前から満車に近い状態となります。
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シャトルバス始発便 | タクシー乗り場 |
ご来光バスが先週の三連休で終了しましたので、シャトルバス始発便が本日最初のバスです(←ヘンな言い方ですが)。そのため、駐車場内はこの天候の割には朝一番からバタバタと忙しそうに賑やかでした。シャトルバス始発便は観光センターを6時10分に出発しますが、タクシーは三本滝ゲートの開門時間6時に合わせて出発することができますので、ざっと計算して5時50分頃に観光センターを出発することができ、ちょっとでも早く現地に向かいたい方は、タクシーを利用するケースがあります。
特に紅葉シーズンでいち早く大雪渓・位ヶ原エリアに行きたいというカメラマンにはそういうニーズがあるようです。
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濃霧が立ち込めてきた − こういう時は上部は雲海に |
先ほどまでは普通の曇り空でしたが、ちょうどシャトルバス始発便が観光センターに到着したあたりから、周辺に濃霧が立ち込めてきました。視界は50メートル程度と濃い霧です。ただ、こういう状態の場合は、上部エリアは雲海の上というケースがありますので、あきらめずに現地に向かうことをお勧めします。
【大雪渓までの沿道の風景 T(乗鞍高原、一の瀬大カエデ〜三本滝)】
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一の瀬園地 |
いつもはこのまま大雪渓に向かいますが、今日は寄り道して一の瀬園地へと足を延ばします。
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少しずつ色づきが |
この辺りも少しずつ色づきが始まっています。現在、色づいているのはヤマウルシやコナシなど。シラカバはまだ紅葉が始まっていません。
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一の瀬大カエデ |
今回訪れた理由は、一の瀬大カエデの紅葉状況を確認したかったため...10月中旬ごろからは全身を真っ赤に染め上げる姿が有名で、毎年、多くのカメラマンが訪れます。
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2015年の一の瀬大カエデ 2015ノリクラ 雪渓カレンダーVol.21(2015/09/26〜27) @ |
2016年の一の瀬大カエデ 2016ノリクラ 雪渓カレンダーVol.20(2016/09/24〜25) @ |
昨年も少し色づきが遅くピークもやや遅れましたが、今年も色づきがやや遅い傾向にあるようです。大雪渓など上部の紅葉は色づきがはっきりしてから数日でピークに達しますが、こちらの大カエデは色づきが始まってもしばらくは、くすんだ暗赤色状態が続き、その状態が1週間〜2週間続いたのち、見事な真紅の輝きを見せてくれます。
例年、10月20日前後はピークになりますので、もうしばらく時間が必要です。
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まだマツムシソウが咲き乱れている |
紅葉シーズンになると、その存在すら忘れてしまいますが、今年はまだマツムシソウが咲き乱れています。やはり今年は季節が少し遅れているようですね。
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それではここからは大雪渓に向かう沿道の様子をお伝えします。
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2014年の鈴蘭バス停のカエデ 2014ノリクラ雪渓カレンダー Vol.21(2014/09/27〜28) @ |
2015年の鈴蘭バス停のカエデ 2015ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2015/09/26〜27) @ |
2016年の鈴蘭バス停のカエデ 2016ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2016/09/24〜25) @ |
今回の鈴蘭バス停のカエデ 例年並みの色付きになって来た |
ノリクラで一番早く紅葉を始めるのは、鈴蘭バス停のカエデ。これまで色づきが遅れ気味でしたが、今週に入って例年並みの色付きになって来た模様です。
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善五郎の滝駐車場付近 =紅葉はまだ進んでない= |
善五郎の滝入口のヤマウルシ |
さらに進んで善五郎の滝駐車場付近。左の画像のように周辺の紅葉はまだ進んでいませんが、善五郎の滝入口にあるヤマウルシだけは真っ赤に染まっています。
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8月下旬からきれいに色づく − かぶれに注意 |
例年8月下旬ごろからきれいに色づきを見せてくれますが、かぶれますからむやみに触らないようにした方が良いでしょう。
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ミズナラの回廊 −色づきが増す |
善五郎の滝駐車場から休暇村に向かう間にあるミズナラの回廊。週を追うごとに色づきが増しています。上部エリアの紅葉と比べると進行がゆっくりですから、紅葉の見ごろは10月中旬ごろのはずです。
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ヒロハツリバナのl紅葉と裂けた実 |
先週もお伝えしたヒロハツリバナの紅葉。そして、開いた実を見つけることができましたので合わせてご覧ください。
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今回の鈴蘭橋 | 紅葉を迎えた鈴蘭橋(10月中旬) 2014ノリクラ 雪渓カレンダーVol.24(2014/10/18〜19) D |
ノリクラの紅葉エリアは標高2700メートルの大雪渓から標高1500〜1400メートルの乗鞍高原まで広がり、9月中旬の大雪渓から、10月末の乗鞍高原まで、1ヶ月半もの長期間楽しむことができます。しかし、各エリアの紅葉は長くて2週間、本当に良い状態のピーク期間は1週間もない状態。そのため、事前にいつが良いのかどこが良いのか下調べしておく必要があります。
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今回の休暇村〜三本滝間 | 紅葉を迎えた休暇村〜三本滝間(カラマツ、10月下旬) 2014ノリクラ雪渓カレンダーVol.25(2014/10/25〜26) D |
乗鞍の紅葉情報をまとめた 紅葉情報INDEX から当WebSiteのすべての紅葉情報へアクセスでき、その中に、乗鞍の紅葉を大まかに把握するには、乗鞍紅葉情報 は初めての方にお勧めです。
また、撮影ポイントについては、ノリクラガイドマップ(紅葉上部エリア版)、ノリクラガイドマップ(紅葉下部エリア) をご覧ください。県道乗鞍岳線沿線のビュースポットが地図上で把握できるようになっております。また、撮影当時のノリクラ雪渓カレンダーにもリンクされていますので詳細な状況の把握も可能です。紅葉撮影にお越しの際には一度ご確認ください。
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