ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2017/09/30) B
【雪渓下部、雪渓中段】
雪渓下部 | 雪渓中段 |
それではここからは雪渓の積雪状況をお伝えします。5週間前まで残っていた雪渓下部の積雪はご覧のとおり完全に雪解けが終了しました。また、雪渓中段も3週間前に積雪はなくなりました。
石碑の岩 |
チングルマが真紅に紅葉 |
石碑の岩のチングルマ、ご覧のように完全に真紅の発色になりました。ウラジロナナカマドも、かつてはこれくらい赤く発色したものが多かったと記憶しておりますが、最近は赤くなる前に枯れてしまう現象が頻発しています。
ミヤマクロスゲが黄金色なって草紅葉 | 大雪渓のチングルマはどれも真っ赤 |
もう積雪のない大雪渓エリア...でも、チングルマは真っ赤に染まり、ミヤマクロスゲは黄金色に輝き始めました。
【雪渓上部、モーグルコース】
雪渓上部全景 | 雪渓上部左側 |
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。
大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。
したがって、8月下旬以降になって雪渓上部左側しか滑走エリアがなくなるとノリクラデビューは出来ませんので、初めての方は雪渓下部や雪渓上部右側が滑走できる8月中旬までにお越しになったほうが良いでしょう。
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=落書きの岩から雪渓下端まで30メートル= | 2014年の雪渓下端 2014ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.22(2014/10/04〜05) C |
こちらは下端部分。下端部分は落書きの岩の上方30メートルのところにあり、先週と変わりありません。そのため、先週は2014年ととほぼ同水準でしたが、今週は2014年より1週間遅い雪解け状況です。なお、2016年は極端に雪不足の年のため比較できず、2015年はシーズン終了の10月末の段階でも、落書きの岩の上方10メートルまでしか雪解けが進みませんでした。
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先週のモーグルコース ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2017/09/23) B |
今週のモーグルコース 積雪は1メートル程度減少するも 下端の位置は変わらず |
確かに下端の位置は先週と変わらないことがわかりますが、積雪は1メートル近く減少しています。今回もモーグルコースは2本です。
まだまだ滑走可能 |
まだまだ滑走可能ですが、週を追うごとに訪れるモーグラーの数が少なくなっていくのがちょっと寂しい所。
右側のレーン − 17コブ×60メートル |
こちらは右側(上から見て左側)のレーンは、17コブ×60メートル(ピッチ:3.5メートル)
左側のレーン − 12コブ×53メートル |
こちらは左側(上から見て右側)のレーンは、12コブ×53メートル(ピッチ:4.4メートル)です。
ショートポールを設置 |
その隣でショートポールを設置しての練習が行われていました。
日が陰ると一気にバーンが硬くなる − 遅くても15時には練習終了 |
日が陰ると一気にバーンが硬くなってきました。夏場には見られなかった現象です。14時を回ると一気に日が傾きますので、遅くても15時には練習を終了せざるを得ない状況です。
上端部分 2014年寄り1週間遅く、2015年より2週間遅い雪解 |
こちらは上端部分。
2014年とほぼ同じ、2015年より1週間早い雪解け |
積雪量が少なくなって上端の位置が一気に変化し始めました。先週までは2014年より1週間遅く、2015年より2週間遅い雪解け状況でしたが、今週は2014年とほぼ同じとなり、2015年より1週間早い雪解け状況となりました。
上端から下端まで95メートル、例年よりやや長い |
雪渓上部左側の上端から下端までの距離は95メートル。2016年は測定箇所の積雪が消滅し、2015年は115メートル、2014年は92メートル、2013年は108メートルです。2014年は85メートル。2013年は102メートルです。2012年は47メートル。2011年は32メートル、2010年は濃霧で測定不能、2009年は77メートル、2008年は90メートル、2007年は56メートルでした。例年よりやや長い状況です。
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