ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2018/09/29) B
【雪渓上部】
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雪渓上部全景 |
現在積雪が残っているのは雪渓上部左側のみ。雪渓上部右側は4週間前に雪解けが完了しました。
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昨年の雪渓上部左側 2017ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2017/09/30) B |
今回の雪渓上部左側 昨年10月末よりも小さくなっている |
こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。
大雪渓エリアの中でも最も遠方に位置することから、他のエリアが滑走可能なこの時期は訪れる方は少ない状況です。しかし、今後、他のエリアが滑走できなくなって、雪渓上部左側しか滑走できなくなる8月下旬頃になると、冷え込みの影響からバーンは硬くなってきて、スプーンカットのほか、大きな氷の柱が一面に現れ、初心者の滑走は困難な状況になって行きます。さらに、雪渓上部左側は他のエリアよりも急斜面であることに加え、バーン下部は全面岩場であるため、滑落すれば大怪我となる可能性もあります。
昨年と比べると、かなり小さくなっていることがわかり、すでに昨年10月末よりも小さくなっています。
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落書きの岩−雪渓下端まで88メートル |
落書きの岩から雪渓下端までの距離は80メートル。すでに昨年10月末よりも長くなっていています。
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2016年の雪渓下端(9月上旬、84m) 2016ノリクラ 雪渓カレンダーVol.17(2016/09/03〜04) C |
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2011年の雪渓下端(10月上旬、72m) 2011ノリクラ雪渓カレンダーVol.22(2011/10/08〜09) B |
2012年の雪渓下端(10月下旬、72m) 2012ノリクラ 雪渓カレンダーVol.24(2012/10/20〜19) B |
一昨年2016年は今年よりもさらに積雪が少なく、今週の状況と2016年の9月上旬の状況が近似しています。また、2011年と2012も積雪の少ない年でしたが、これらの年はその後降雪により積雪が増えてしまい、これ以上の積雪減少はありませんでした。そのため、過去10年間では、今年は2016年に次いで積雪の少ない年となっています。また、過去20年間で見た場合、1999年に完全に積雪がなくなり、2004年は2016年よりも積雪が少ない状況で、結構、積雪の少ない年が散見しています。
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北寄りのエリア | 長さが17メートル −滑走できるレベルではない |
こちらは北寄りのエリア。長さが17メートル程度しかありませんので、もう滑走できるレベルではありません。
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こちらは上端部分。
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上端部分 | 上端から下端まで25メートル すでに昨年の10月末よりも短くなった |
上端から下端までの距離は25メートルで、すでに昨年の10月末よりも短くなっています。
2017年は95メートル、2016年は測定箇所の積雪が消滅し、2015年は115メートル、2014年は85メートル、2013年は102メートル、2012年は47メートル、2011年は32メートル、2010年は濃霧で測定不能、2009年は77メートル、2008年は90メートル、2007年は56メートルでした。
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南寄り部分 |
こちらは南寄り部分。冷え込みがまだありませんので、下端部分の凍結はほとんどありません。
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コブ − 9コブ×31メートル |
先週は見られなかったコブが作成されています。9コブ×31メートルほどです。
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先週の上端部分 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.20(2018/09/22) B |
今回の上端部分 先週とほとんど変わっていない |
雪解けスピードが遅くなってきて、上端部分の位置は先週からほとんど変わっていません。
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上端から下端まで38メートル |
上端から下端まで38メートルで、先週とほとんど変わりありません。大雨などが降らない限り、今後は雪解けスピードがかなり遅くなってくるはずです。
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