ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
番外編<真冬のノリクラサミット>
(2018/12/22〜23) @
今回のノリクラ雪渓カレンダーは番外編という扱いになっております。トップページの速報でも記しているように、ウインターシーズンはノリクラ雪渓カレンダーの連載は行っておりません。厳冬期の厳しい環境の中、ノリクラ雪渓カレンダーを掲載するための取材量を確保することができないのが大きな理由ですが、毎年12月末に開催するノリクラサミットの様子だけは臨時で掲載しております。
ノリクラサミットは常連メンバーを中心に親睦を図ることを目的としたもので、参加を毎年楽しみにしてくださる方も多く、和気藹々した雰囲気が今回の記事からも伝わってくると思います。そんな雰囲気をお届けしたいという想いもあって、番外編として編集させてもらいました。それと同時に、初冬のツアーコースの状況をお伝えする意味合いも兼ねております。
メンバーと一緒に位ヶ原山荘に向かう様子をお伝えしながら、厳冬期のツアーコースの状況をご覧下さい。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
【12月22日(土)、観光センター前駐車場】
<観光センター前駐車場 − プラス2℃と暖かな朝 |
早朝7時の観光センター前駐車場。昨晩の雨が収まり、雲間に青空が見えてきました。気温はプラス2℃、12月末でプラスの気温はかなり暖かい朝です。
除雪の雪山 − 今週になって本格的に雪が降り始めた |
ご覧のように駐車場の除雪でできた雪の山がうずたかくなっています。今年の冬は暖かな日が続き、11月下旬〜12月上旬でも雨が降り、ゲレンデはもちろん、山頂方面でも雪がほとんどない状態が続いていました。しかし、16日(日)あたりから、断続的に雪が降り始め、20日(木)にはまとまった降雪となり、冬らしい銀世界がようやくやって来たところです。
観光センターは冬季閉鎖 − 駐車場とトイレは利用可 |
観光センターはグリーンシーズンが終了した11月よりゴールデンウィークが始まる4月下旬まで冬季閉鎖となりますが、駐車場とトイレは通年利用可能です。
観光センターまでは路面積雪凍結なし | 更に上部は積雪 |
★この時期は国道から先の乗鞍方面は常に積雪凍結があるという認識で★ |
これからの時期は道路の路面状況が刻々と変化します。今朝はプラスの気温で、観光センターまでの道路は左の画像のように積雪凍結が全くありません。しかし、その先のMt乗鞍第三駐車場や休暇村方面は右の画像のように積雪が見られます。
今日のように気温の高い状態でこのような路面状況ですので、県道乗鞍岳線の起点にあたる国道158号線の前川渡交差点から先の乗鞍方面は、常に路面凍結積雪があるものだという認識が必要で、冬用タイヤ・タイヤチェーンが必需品です。なお、前川渡交差点から観光センターまで約10kmです。
【今日はノリクラサミット開催、ツアーコースで位ヶ原山荘へ】
ウインターシーズンの速報は、Mt.乗鞍のゲレンデトップから始まるバックカントリーエリアのツアーコースの様子をお伝えすることを主眼に行っております。スキー場からリフトを乗り継いで標高2000メートルのツアーコース入口から、シールやスノーシューといった新雪用の登攀用具を使って、標高2500メートルの位ヶ原まで目指します。状況が許せば、その先の大雪渓・すべり台・富士見沢といったパウダーエリアに向かいます。
ツアーコースから大雪渓・すべり台・富士見沢などのバックカントリーエリアの地図は、ノリクラガイドマップ 冬スキー 版<対象時期:12月末〜4月末> をご覧ください。なお、雪崩多発地帯も合わせて掲載しておりますので、入山される際にはぜひ参考になさってください。
Mt.乗鞍第三駐車場 | 駐車場はアイスバーン状態 |
観光センターから2km登るとMt.乗鞍スノーリゾートの第三駐車場があります。収容台数400台と大きく、Mt.乗鞍のメイン駐車場という位置づけです。そして、一昨日までの積雪が残る中、昨晩の雨が冷えて固まり、駐車場はアイスバーン状態。
ノリクラサミット参加のメンバーの方々 |
その駐車場の奥には、今回のノリクラサミットに参加されるメンバーが集まっています。今回は初めて参加の方もいらっしゃり、まずは自己紹介から始まります。
皆さん、職業や山スキーの経歴もそれぞれですが、今日の目的は山スキーでも登山でもなく、皆さんで仲良く楽しい時間を過ごすことであることを十分承知で、今日のようにバックカントリースキーとしては芳しくないコンディションでも、何のためらいもなく、この場に参加してくださいました。
みんなで手分けしてボッカ | こんなもの持ってきちゃったよ〜 |
親睦を図るために欠かせない物品をメンバーで手分けしてボッカします。「ザックが重たい〜!」と言いながらも、それも楽しいサミットにするためには欠かせないものですから致し方ありません〜(笑)
もちろん、バックカントリーに必要なビーコン・ゾンデ棒・スコップ・アイゼンなどの装備に加えてのボッカですから、背負った時にはずっしりと重みが来ることは間違いありません。
チケットセンターへ | 整備のため夢の平と休暇村はもう少し時間がかかります |
準備ができたら、チケットセンターに向かいます。本日より夢の平クワッドリフトの営業が開始される予定でしたが、昨晩の雨の影響でゲレンデコンディション悪化し、整備のためリフト営業開始が11時にずれ込むとのこと..。また、21日よりオープンした休暇村ゲレンデも、整備の都合から運行開始が遅れているとのこと..
ギリギリのコンディションでオープンしておりますので、昨日のような雨に見舞われると大きな影響を受けてしまいます。
レストハウスへ |
仕方なく、リフト営業が始まるまでレストハウスで待機します。
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リフト運行開始まで待機 |
もちろん、リフトが動かなければ歩いて行くという選択肢もあります。ただ、今日は荷物が多いため、できることならリフトを使いたいわけです。そうはいうものの、11時まで待機というのは、かなりもったいない時間の使い方です。
休暇村が運行開始 − 再びチケットセンターへ |
そして、10時前から休暇村のリフトが動き出したという情報が入り、再びチケットセンターへ..。
こちらはスキー場のゲレンデマップ。リフトを3本利用するとツアーコース入口まで歩かずに向かうことが可能です。やまぼうしリフト→夢の平クワッドリフト→かもしかリフトの順番です(青線ルート)。例年、この時期(12月下旬)は、すべてのリフトが運行されてないことが多いです。
また、休暇村第一ペアリフト→休暇村第二ペアリフト→かもしかリフトの黄色線ルートも利用可能です。スキーやボードのような滑走用具を持たない登山者は休暇村ゲレンデから登る黄色線ルートをオススメします。前述の青線ルートはチケットセンターから最初のリフト乗り場まで、ゲレンデを滑り降りる必要があるからです。
今回はリフト2本のみ、1回券2枚を購入 |
今回は休暇村ゲレンデで稼働するリフト2本しか乗車しませんので、購入した1回券は2枚で十分です。チケットを購入したら休暇村ゲレンデに移動します。第三駐車場のチケットセンターと休暇村ゲレンデは、200〜300メートル程度しか離れてなく、鈴蘭橋を渡ったらすぐですので、さほど苦労せずに行き来できると思います。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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