ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版
番外編<真冬のノリクラサミット>
(2018/12/22〜23) A
【リフトに乗ってかもしかゲレンデへ】
休暇村ゲレンデに到着 | 休暇村第一ペアリフト |
こちらは休暇村ゲレンデ。前のページでもお伝えしたように、すぐ目の前にあるのが休暇村第一ペアリフトの乗場です。Mt.乗鞍エリアではやまぼうしリフトは乗場まで歩いて降りる必要がありますが、こちらは乗場が目の前ですから、滑走用具を持たない登山者はこちらの方がよいでしょう。
雪面には雨水の流れた跡が − 昨晩はまとまった雨量が降った |
リフト線下の様子をよく見ると、雪面に雨水が流れた跡がはっきり残っています。まとまった雨量だったことを物語っています。
山頂方面が見えてきた | 休暇村第二リフト |
そして、天候は回復傾向を示し、山頂方面の姿が見られるようになってきました。二本目の休暇村第二リフトの先がかもしかです。
休暇村第二ペアリフトを降りたところでシール装着 |
通常であれば、休暇村第二ペアリフトを降りると、かもしかペアリフトに乗車してツアーコース入口に向かいますが、かもしかペアリフトはまだ運行されていませんので、ここでシールを装着して登攀の準備を始めます。
ツアーコースで大雪渓・山頂方面に向かう場合、ツアーコース内は雪が柔らかいため、シールもしくはスノーシュー・わかんなど深雪に対応した登攀用具が必要で、さらにそれより上部では硬く締まった雪に対応するため、アイゼンが必要となり、状況に応じた用具を使い分けることが大事です。
かもしかゲレンデからスタート |
それではかもしかゲレンデをのぼってツアーコースに向かいます。
【かもしかゲレンデからツアーコースへ】
新雪が20センチほど降り積もる |
かもしかゲレンデはまだ営業開始前のため、圧雪されてなく、硬い下地が30センチほど積もった上に今週降った新雪が20センチほど乗っている状態です。
天候はすっかり回復へ | 暑い! アウターを脱ぐ |
天候はすっかり回復し、気温もぐんぐん上昇し10℃にまで達しています。かもしかゲレンデを一段登ったところで、アウターを脱いで一休み..。厳冬期は寒いというイメージがあるかもしれませんが、寒気が緩んで晴れた日などは小春日和といってもよい状態で、おそらく、行動している最中であれば、気温が0℃を超えたあたりから暑さを感じるはずです。厳冬期は暑さにも寒さにも対応できるウェアが必要です。
まだまだ道のりは長い |
やはり山頂が見えるようになると気分も晴れるもの〜。まだまだ道のりは長いですが、疲れないように焦らず行きましょう。
【ツアーコース入口、ここからが本番!】
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先週のツアーコース入口 (2018/12/15) |
今回のツアーコース入口 この1週間で積雪増加 |
こちらはツアーコース入口。かもしかゲレンデの最上部に当たります。標高2000メートルのツアーコース入口から先は、スキー場の管理区域外の山岳エリアとなり、冬山装備が必要なエリアになります。
なお、右は今回の画像、左は先週の様子で、この1週間でかなり積雪が増加し、下半分のクマザサが埋まっていることがわかります。
ツアーコースから先はスキー場管理外エリア 遭難救助要請は警察へ(110番) |
スキー場内エリアでの怪我などは、スキー場のパトロールに要請できますが、ツアーコースなどスキー場外エリアでの怪我などは、警察(山岳救助隊)への要請となります。警察への救助要請の場合、すべてが無料というわけではなく、救助内容によって、民間ヘリコプターや地元遭対協などが救助出動した場合は、高額な実費が発生します。そのため、ツアーコースに入山する場合は、山岳保険加入をお勧めします。また、登山届も忘れずに...(登山届ポストはMt.乗鞍スノーリゾート事務所前にあります)
降雪30〜50センチ − クマザサが埋まり問題なく歩くことができるようになる |
この1週間の降雪は30〜50センチあり、背の高さほどまで生い茂るクマザサをほぼ完全に覆い尽くすことができ、問題なく歩くことができる状態になりました。
今回のツアーコース入口急斜面 ↓ |
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2016年のツアーコース入口急斜面 2016ノリクラ 雪渓カレンダー プレリリース版 番外編 Vol.1(2015/12/26〜27) A |
2017年のツアーコース入口急斜面 2017ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版 番外編 Vol.1(2016/12/24〜25) B |
2018年のツアーコース入口急斜面 2018ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版 番外編 Vol.1(2017/12/23〜24) A |
入口から真正面に見られる入口急斜面の積雪は、かなり積雪が増えて来ましたが、それでも昨年・一昨年と比べるとかなり少ないことがわかります。なお、三年前の2016年は近年まれに見る少なさと、その時の記事に記載しましたが、今年はそれを上回る少なさです。
おそらく、例年の12月上旬頃の積雪量と思われます。
登ることは可能だが滑走は難しい積雪状況 |
所々にまだクマザサが残っているものの、登るためのルートを確保するのが難しいほどひどい状態ではありません。ただ、この状態では滑走はかなり困難で、しばらくの間は登り専用で、下りは歩いて降りるか、ツアーコース最上端の位ヶ原急斜面まで登り切り、そこで合流する車道(県道乗鞍岳線)を滑って降りてくることになります。(注:県道乗鞍岳線は来年6月30日まで冬季閉鎖中。積雪のためバス・タクシーなどの通行はできません)
昨日の雨で凍ってシールが滑りやすい |
新雪は30〜50センチ降り積もっているものの、昨日の雨でバーン表面がやや凍っていてシールが滑りやすいコンディション。思いもよらないところで転倒してしまいます。更にバーンは30〜50センチの新雪ですから、もがけばもがくほど埋まっていく最悪の状態。
苦笑い〜 | 益々パワフルになる常連スキーヤー |
「今日は荷物が重いから転倒してしまった〜」と苦笑い。歳を重ねるごとに益々パワフルになる常連スキーヤーも、「猿も木から落ちる」こともあります〜(笑)
入口急斜面の最上部 | クマザサが埋まって問題なく登攀可能 |
こちらが入口急斜面の最上部。先週まではクマザサが上端部分を覆っていて、それを乗り越えることができずに断念せざるを得ない状況でしたが、完全に覆いつくされて、ほぼ問題なく登攀可能になりました。
■ご注意■
今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)
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