ノリクラ 雪渓カレンダープレリリース版

番外編<真冬のノリクラサミット>
(2018/12/22〜23) B

 

 

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(Update:2018/12/27)

 

【ツアーコース−1番標識〜6番標識】

入口急斜面を登り切ると

入口急斜面を登り切ると、最後の位ヶ原急斜面までは比較的なだらかなルートが続きます。

 

先週の1番標識手前
(2015/12/15)
今回の1番標識手前
劇的にバーン状態がよくなっている

こちらは1番標識手前の箇所。左側の先週の画像と比べると劇的にバーン状態がよくなっていることがわかります。

 

でも、まだまだブッシュが多い − 滑走困難

しかし、まだまだブッシュが多く、登ることができても下山滑走は困難な状態です。

 

昨年の1番標識付近
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 番外編 Vol.1(2017/12/23〜24) B

今回の入り番標識付近

こちらが1番標識付近の様子。昨年はブッシュが完全になくなっていましたが、今年はご覧のような状況で、ルート以外は歩くことが難しいほどの状況です。また、昨年、1番標識の看板が外れて不明になっています。

 

ここで一旦休憩 新雪をワイルドに喰らいつく〜

時刻は12時30分を過ぎ、ここで一旦休憩です。ストックの先端にあるリングで新雪をすくってワイルドに喰らいつく〜。ゲレンデや街中の雪ではこのように口に付けることはが、人家に汚染されていないツアーコースだから可能ですね。

 

再び出発

本来ならもう少し先まで進んでいる時間帯ですが、今回はリフト運行開始が遅れたため、予定よりも1時間近くずれ込んでしまいました。今回のような不測の事態にも対応できるよう余裕を持ったスケジュールが良いでしょう。

 

昨年の3番標識付近
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 番外編 
Vol.1(2017/12/23〜24) B

今回の3番標識付近
=積雪量85センチ=
昨年より15センチ多い

こちらはツアーコース中間付近にある3番標識。標高2235メートルで積雪量は85センチ、昨年より5センチ多く1月上旬並ですが、測定場所の積雪が盛り上がっていますので、実際には昨年よりも少ないと考えられます。もう少し全体の積雪が増えてくると、平坦に収まって来るはずです。

 

1番標識過ぎから表面がパック

先ほどの1番標識を過ぎたあたりから、バーン表面がパックされ始めて来ました。昨晩の雨で湿った表面が冷え込んで硬くなってきたためです。おそらく「パック」という状態は登山の方にはほとんど影響はなく、もっとも恐れるのはスキーヤーで、ボーダーの方は砕氷船のごとくバリバリと砕いて滑って行きます。

 

昨年の5番標識付近
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 番外編 
Vol.1(2017/12/23〜24) B

今回の5番標識付近
=積雪量50センチ=
昨年より40センチ多い

こちらはツアーコース上部付近の5番標識。標高2305メートルで積雪量は50センチ。昨年より40センチも少なく、ここ数年で最も少ない状態です。

 

6番付近の谷

こちらは6番標識付近の谷。谷が完全に埋まるのは2月以降のことで、特にシーズン初めは登ることも困難なほど深い状況です。

 

谷の縁を回るように進む

ただ、谷の一番深い所を避け、縁を回るように進めば問題はなく、谷を通過する際のアップダウンもそれほどキツイものではないため、ツボ足ではなくシールで十分登って行ける状態でした。

 

そして、6番標識を過ぎれば、ツアーコース最後の位ヶ原急斜面へと向かいます。

 

【位ヶ原急斜面から位ヶ原山荘へ】

位ヶ原急斜面

こちらはツアーコース最後の位ヶ原急斜面。これまで樹林帯を切りとおしてコースが作られていましたが、この付近からはオープンバーンとなってきます。

 

2017年の位ヶ原急斜面
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 番外編 Vol.1(2016/12/24〜25) C
2018年の位ヶ原急斜面
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 番外編 Vol.1(2017/12/23〜24) B
上端の木々が確認できない視界不良時はここで引き返す=

昨年・一昨年の様子と比べると、ブッシュが多いことがわかります。また、例年でもこのバーンを中央から突き切ることは不可能で、入口急斜面と同様に、ツアーコースの難所の一つです。

位ヶ原急斜面を登り切ると、目印が乏しくなりますので、吹雪・濃霧による視界不良の場合の進退は、ここで判断するようにお願いいたします。目安としては斜面上端の木々が確認できない視界状態なら、位ヶ原急斜面より先は進まないことが賢明です。

 

右側にルートがある 内部はブッシュが多くうねりがひどい

そのため、ブッシュが多い時期は、左の画像のように右側ルートがありますので、そちらから登って行くことをオススメします。ブッシュの内部はまだ、地形のうねりがひどく、強引に登って行くのも困難な状態です。

 

位ヶ原山荘の看板
本日12月22日より年末年始営業開始(1月14日まで)

右側のルートを進むとご覧のような看板が立てられています。本日12月22日(土)より年末年始営業が始まった位ヶ原山荘へ進むための案内看板です。ルートは位ヶ原急斜面の右の樹林帯を横に突き進むと車道(県道乗鞍岳線)に出ますので、そこから車道で位ヶ原山荘に向かうルートで、スキーヤーであれば、30〜40分程度、登山者でも1時間ほどで到着できると考えられます。

また、ツアーコース位ヶ原急斜面をそのまま登り位ヶ原の台地に出たのち北へ進んで、屋根板経由で山荘に下山するコースもありますが、これは天気が良く、位ヶ原での視界が確保された時のみです。天候が悪いと位ヶ原でホワイトアウトとなり、行く方向を見失います。

 

赤布に沿って行けば車道に辿りつく

林の中には短い間隔で赤布が付けてありますので、手前の赤布を通過する時は、一つ先の赤布を確認してから進むようにしてください。

車道から滑って山荘へ ひどいパックでターンできない

車道は完全に積雪に覆われ、スキーで山荘まで下山が可能ですが、ひどいパックでターンはかなり困難な状態。

 

遠方には雲海が山肌をpゆっくりと流れている

遠方には雲海が山肌をゆっくりと流れる様子があり、銀世界がひろがる遠景の様子をじーっと眺めていると時間がたつのを忘れさせてくれます。

 

そして、15時、位ヶ原山荘に到着です。

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■ご注意■

今回の取材記事は、バックカントリースキー・ボードの経験のある方を対象としたもので、初めての方へのイントロダクションという位置づけの内容ではありません。
初めてツアーコースなどにトライしてみたい方は、経験者と同行するか、ガイドツアーに参加されることをお勧めします。(乗鞍高原などにはガイドが同行するツアーを企画する会社がありますのでお問い合わせください。)

 

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