ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.22(2019/10/05) D

 

 

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(Update:2019/10/10)

 

【紅葉情報−位ヶ原山荘付近(標高2350m付近)】
★見頃(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

先週の位ヶ原山荘付近
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2019/09/28) D
今回の位ヶ原山荘付近

」標高2350メートルの位ヶ原山荘付近は、ダケカンバとウラジロナナカマドの二種類の構成となりますが、ダケカンバの比率の方が多くなり、黄色から褐色のダケカンバの屏風にウラジロナナカマドの赤が点在する構成となります。先週よりも鮮やかな黄色となってきました。

 

昨年同期の1週間前(今年より進んでる)
=今年は1週間以上遅れている=
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2018/09/29) D

こちらは昨年同時期の1週間前の様子。今年よりもさらに色合いが進んでいて、今年は1週間以上遅れていることがわかります。来週は色合い的にはこの程度まで進むと思われますが、落葉も始まるのではないかと考えられます。

 

昨年の屋根板方面(大黒尾根・富士見沢)
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2018/09/29) D
今回の屋根板方面(大黒尾根・富士見沢)
来週には左画像のように上部落葉が始まるかも

左は昨年同時期の様子で、上部エリアでは落葉が始まっていることがわかります。つまり、左の昨年画像は今年の1週間後を予測するもので、来週には同じように上部の落葉が始まる可能性があります。

 

【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】

★見頃をやや過ぎました(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

冷泉

 こちらは標高2230メートルの冷泉。先週は見頃に達しましたが、それ以上の発色とはならず、今週は落葉が始まっています。

 

2014年の冷泉
2014ノリクラ雪渓カレンダー
Vol.23(2014/10/11〜12) D
2015年の冷泉
2015ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2015/10/10〜11) F
2016年の冷泉
2016ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2016/10/08〜10) F
2017年の冷泉
2017ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2017/10/07) D
2018年の冷泉
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2018/10/06) C

年によって異なっていますが、中腹エリアでも10月上旬にはピークを過ぎた状態となる考えられます。

 

暴風でダケカンバ・ウラジロナナカマドともに落葉が進む

ダケカンバはまだ青い部分が残っていますが、暴風雨の影響でかなり落葉が進んでいて、また、ウラジロナナカマドは良い部分がほとんどなくなってしまいました。

 

冷泉小屋〜魔利支天中間地点(28号カーブ)
落葉が始まる

冷泉小屋と魔利支天バス停の中間付近にあり、荒田橋(あれたばし)を少し下ったあたりの28号カーブ付近。先週はピークとなりましたが、残念ながら落葉が始まってしまいました。風雨の影響が一因になっていると思われます。

 

残っている箇所もあります

それでも残っている部分もあり、もうしばらくは楽しめそうです。

 

昨年の29号カーブ上の直線区間
2018ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.22(2018/10/06) C
今回の29号カーブ上の直線区間
まだ青々とした状態

更に下って29号カーブ上の直線区間。昨年はピークがやや過ぎた状態でしたが、今年はまだ青々した状態。ただ、風雨の影響で青いうちから落葉が始まっている点が気になります。

 

【紅葉情報−摩利支天〜三本滝(標高2000〜1800m付近)】
★見頃をやや過ぎた状態(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

摩利支天付近

先週から標高1900メートル付近の三本滝上まで紅葉が始まったのですが...

 

先週の摩利支天付近(色づき始め)
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.21(2019/09/28) D
今回の摩利支天付近
ピークに達することなく落葉

風雨の影響で見事に落葉してしまいました。ここまで一気に(急速に)落葉することはこれまでありませんでした。例年だと上部の大雪渓・位ヶ原や中腹の冷泉あたりの紅葉が終わっても、しばらく見頃が続くエリアで、山麓の乗鞍高原の紅葉が始まるまでの端境期を埋める役目をはたしていましたが、今年は上部よりも先に終了してしまいました。

 

かもしかゲレンデ −見頃はこれから

ただ、さらに下ったかもしかゲレンデ付近はまだこれからで、落葉もほとんどありませんので、例年通りの色付きが期待できそうです。

 

<編集後記>

「写真に撮るときれいに見える紅葉..」

大雪渓・位ヶ原のウラジロナナカマドは、本来なら真紅の色合いまで鮮やかになりますが、ここ最近は真紅になるものが少なくオレンジ系の発色が大半になっています。以前(10〜20年くらい前のこと)は、真紅になるものが数多くあって、紅葉が見頃を迎えても枯れた状態のものは少なかったように記憶します。

ただ、オレンジ系のウラジロナナカマドでも発色そのものは良く、鮮やかに紅葉しますので多くの方を魅了させてくれることは間違いありません。そして、ピークを少しでも過ぎると褐色系へと変化し、見た目にはちょっと残念な状態となってしまいます。

しかし、そんな状態でも写真にとれば、見た目ほどの残念さは感じられないのが不思議な所。ですから、ピークを過ぎたからといって、あきらめずにお越し下さい。十分に楽しめると思いますから...


 


 

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