ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版

Vol.6(2024/10/12〜13) @

 

 

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(Update:2024/10/17)

 

先週は大雪渓・位ヶ原の上部エリアから位ヶ原山荘〜28号カーブ付近までの中腹エリアが見頃でしたが、今週は上部エリアは終了し中腹エリアで見頃を続いている状態です。本来であれば、10月中旬となれば、山麓の乗鞍高原へ見頃が映ってくる時期ですが、遅れています。

今回は10月12日(土)に山頂付近に降雪が見られましたので、その様子も合わせてお伝えします。

なお、これから示す情報は、10月12日(土)時点の状況に基づくもので、今後の気候・天候によって大きく変わる可能性がありますのでご注意下さい(最新の情報はトップページの速報をご覧ください)。


◎ 今回の目次

●Page-1 :  
【10月12(土)三連休初日。午前中の快晴から午後は急な降雪〜初雪】
【10月13(日)三連休中日。終日快晴が続き、青空に白銀の乗鞍が浮かぶ】
●Page-2 :  
【地図 − GoogleMap【乗鞍大雪渓WebSite】乗鞍紅葉状況(2024/10/12〜13時点)】
【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500〜2600m付近)】
【紅葉情報−位ヶ原付近(標高2500m付近)】
【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】
●Page-3 :  
【紅葉情報−摩利支天〜三本滝(標高2000〜1800m付近)】
【紅葉情報−乗鞍高原、一の瀬園地(標高1500m付近)】
【まとめ】

●参考資料●
(見頃の時期) −過去8年間の見頃の時期(大雪渓・位ヶ原エリア (Page-1)
(紅葉情報) − 紅葉総合INDEX

 

 

GoogleMap上に今回の撮影ポイントを表示してあります。また、県道乗鞍岳線のカーブ番号も合わせて表示させておりますので参考になさってください。(撮影ポイントとカーブ番号は別レイヤーにしてありますので、表示を切り替えることが可能です)

 

 

県道乗鞍岳線のカーブ番号とバス停だけの地図も用意しております。

 

 

【10月12(土)三連休初日。午前中の快晴から午後は急な降雪〜初雪】

快晴の朝

三連休初日の10月12日(土)は快晴無風の朝を迎えます。朝7時の乗鞍高原の気温は8℃、今週に入ってようやく冷え込むようになってきて、10月10日(木)には畳平の鶴ヶ池で初氷を観測しました。昨年より1日遅く、10年間平均日より18日遅い記録でした。また、過去10年間の中で2016年に並んで最も遅い記録であったことも合わせて記しておきます。

 

10時ごろには雲が広がる −それでも天候の激変を感じさせるものではない

やはり山の天気は変わりやすいもので、10時ごろには雲が多くなってきました。それでもほぼ無風で、天候の激変を感じさせるようなものではなく、ヒルクライマーも数多くお越しになりました。この日の自転車入山数は午前が196台に対して、午後はわずか9台(→その理由はこの後わかります)。

 

大雪渓の積雪は昨年に引き続き完全になくなりました 正午の気温は8℃、時間とともに低下

そして、大雪渓の積雪が完全になくなりました。昨年2023年引き続いての消滅で、近年の消滅年度を順番に並べると、2016年→2020年→2023年→2024年となり、その間隔は4年(2016〜2020)→3年(2020〜2023→1年(2023〜2024)と短くなっていて、これからは毎年消滅する状況となる可能性があります。

正午の大雪渓の気温は8℃、10時の時点では12℃でしたので、気温がどんどん下がってきました。そして、雨具は必要としない程度ですが、パラパラと雨が降り始めます。

 

そして、午後からツイッターでもお知らせしたように、14時ごろから大雪渓付近では雨〜みぞれが降り始め、山頂方面は稜線付近が白くなってきました。自転車でお越しの方も想定外の天候変化で、下山走行は相当寒かった模様でした。

みぞれ交じりの雨は17時頃まで続く 初雪 − 稜線付近は冠雪

みぞれ交じりの雨は17時近くまで続き、山頂方面は初雪となりました。ただ、乗鞍の初雪の記録は、畳平での観測に基づいていて、この日は畳平では雨だったため、初雪の記録とはなりませんでした。

移動性の高気圧に覆われて、天候に心配のない状況でしたが、日本海付近は高気圧と高気圧の間にある気圧の谷間に位置して風の収束し、上空には北からの寒気が流入する状態であったため、大気の状態が不安定となり、天候の急変へと結びついた模様です。

 

【10月13(日)三連休中日。終日快晴が続き青空に白銀の乗鞍が浮かぶ】

シャトルバス始発便を待つ長蛇の列

そして、翌日の10月13日(日)。三連休中日をとなった今日は昨日以上の人出となりました。これはシャトルバス始発便を待つ行列ですが、公衆トイレの奥まで列が伸び、全長100メートル以上に達しているはず。そして、昨日の降雪による路面凍結が懸念されましたがその影響もなく、始発便は9台運行されました。

乗鞍のシャトルバスが最も混雑するのは、山の日の三連休から始まるお盆期間中と、このスポーツの日の三連休となっています。

 

三段紅葉

現在、紅葉は標高2000〜2350mの中腹エリアで見頃となっていて、快晴の青空、紅葉の赤や黄色、そして、白銀に輝く山頂付近が折り重なる三段紅葉となりました。

 

 9時の大雪渓付近の気温は10℃。澄んだ空気に包まれ、全てのものがくっきりときらびやかに目に映ります。

 

肩の小屋(今期の営業は終了しています) 山頂登山道へ
周辺には積雪が残る 登山道上にはほとんどない

シャトルバスでお越しになった方の大半が山頂登山へ。積雪は肩の小屋から先より始まりますが、登山道上の積雪はそれほど気にすることはありません。ただし、10月半ばを過ぎると、天候状況によっては、前日の積雪凍結が消えずに残り、状況によってはアイゼンが必要な場合もあります。

 

稜線上は雪がやや多い 気温7℃
頂上小屋(10月末まで営業予定) 頂上小屋からは渋滞、積雪も多くなる

晴れれば気温は10℃以上に上昇しますが、少し陰ると気温は急激に低下し、この日の稜線付近の気温は7℃。動いている分には薄着でも大丈夫ですが、休憩等で体を休めると急激に寒さを感じますので、防寒着は必須です。

主峰剣ヶ峰の手前にある頂上小屋から渋滞となり、僅か数百メートルですが15分以上もかかる状況でした。

 

 剣ヶ峰山頂は360度のパノラマが広がる世界。

 

剣ヶ峰頂上(長野県側) 剣ヶ峰頂上(岐阜県側)
権現ヶ池 大日岳(手前)と御嶽山(左奥)

剣ヶ峰山頂は押すな押すなの人だかり。

 

今シーズン初の新雪スキー(日本国内初かもしれない)

そして、雪が降ったら黙っていられないのがスキーヤーの性。積雪はわずか3〜5センチですが、今シーズン最初の新雪スキーに挑みます。おそらく、日本国内で最も早い新雪スキーの記録となったと思います。

 

 

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