ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.11(2005/07/24) E

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(Update:2005/07/28)

 

【雪渓上部 U】

雪渓上部左側

今週から雪渓上部左側にもたくさんの人が訪れるようになって来ています。これまでのノリクラ雪渓カレンダーでもお伝えしておりますが、雪渓上部左側は他のエリア比べ急斜面ですから、雪渓での滑走に慣れていないスキーヤー・ボーダーはここでの滑走は危険を伴います。おそらくお盆くらいまでは隣の雪渓上部右側などが滑走できると思いますので、そちらでの滑走をお勧めします。

 

モーグルコース

先週まではほとんど人影がなかった雪渓上部左側は、モーグラーの方々でにぎわっております。右の画像の左寄りにコブライン、右寄りにエア台がそれぞれ1つずつあります。

 

コブライン作成中...

こちらはコブライン作成中の模様。いつもの管理人が整備に取り掛かっています。

 

硬いバーンに悪戦苦闘

日差しのない大雪渓のバーンは固く締まり、なかなか思うように掘り進むことができません。悪戦苦闘の連続です。

 

フォールラインを確かめながら次のコブの位置を決めて... スコップの柄でコブの間隔を測ります。

この作業、適当な位置に溝を掘ればよいというものではなく、斜度や雪の状況に応じてコブの間隔やターン弧の深さを決めていきます。もちろんフォールラインにズレがなく、コブとコブの間隔が一定にするように作らなければなりません。また、コブから次のコブへのつながりが非常に大事で、ある程度の経験がないとなかなかうまく作れないもののようです。

 

後はみんなで滑ってきれいな形に整えます

スコップで形ができたら、後は実際に滑ってきれいな形に整えます。

 

コブラインは大繁盛!

レーシングキャンプや大学のスキー部などと異なり、ノリクラにこれだけのモーグラーの方がそろうのもそうめったにあることではありません。今回はおそらく総勢30名以上のモーグラーの方々が集まっているかと思います。

 

硬いバーンをものともせずに...

バーンはだいぶ硬めですが、そんな状態をものともせず、駆け下りていきます。

 

コブラインメンテナンスは定期的に...

バーンが硬くて掘れにくいといえども、これだけの人数のモーグラーの方々がすべると、結構バーンも荒れてきます。コブの状態を見ながら定期的に、コブの形を修正します。コブ作りも大変ですが、お越しになっている皆さんのために、常にバーンをよい状態に保持していくことはなかなかできません。ご苦労様です。

 

転倒!

バーンをきれいに整備しても、バーンの硬さまでは変えられません。ちょっとバランスを崩すと即転倒です。ただ、雪渓上部左側は結構急斜面ですので、転倒の仕方によっては制動が効かず、そのまま下の岩場に激突することもあります。特に今日のような固めのバーンで、合羽など滑りやすいウェアを着ていると、加速しながら滑落していきます。
転倒して滑落し始めたら、意識的に頭を上に(山側に)持ってくるように体の向きを調整しなければなりません。そのまま滑落していくと必ず、頭が下になり、何もできない状態で岩場に突っ込んでしまいます。

 

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