ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.7(2009/06/27〜28) @

Top-page > Index > Page: 1  2  3  4  5  6

(Update:2008/07/02)

 

【大雪渓】

今回の二日間も梅雨とはとても思えない天候に恵まれました。

27日(土)は雲ひとつない快晴の朝から始まり、早朝のすがすがしさを通り越して、日の出とともに日差しの強さがジリジリと肌に突き刺さる感覚を覚えるほど。雪渓の上に立っていても無風になった瞬間から首筋に汗が滲み、風が吹き始めても風そのものがかなりの気温を伴っています。そして、午後になって曇り空へと変わって行くものの、一日を通しても気温の高い状態が続きました。

二日目の28日(日)は曇り空から一日がスタートします。昨日ほどの高い気温ではなく、畳平周辺ではじーっとしていると肌寒さを感じる気候。雲にほとんど動きが見られず、雨の心配をさせるような天候の悪化を感じさせず、午後になって、上空の雲も抜けて青空が広がるようになって一日が終わって行きました。

この二日間は一粒の雨にも見舞われることなく、この調子だと梅雨の後半になって豪雨に見舞われるのではないかと心配してしまいます。特に22日(月)はかなり激しい雨が降り、その影響から大雪渓エリアも雪解けが激しい状況が見られ、今後も同じような天候が周期的に訪れれば、大雪渓の積雪状況だけでなく、道路などの落石・土砂災害の危険も考えられます。

それでは梅雨を完全に忘れてしまった二日間の様子をお伝えします。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【6月27日(土)、ほおのき平駐車場】        【乗鞍スカイライン】
Page-2 : 【畳平】       【畳平周辺】       【肩の小屋へ】
Page-3 : 【雪渓下部】       【春スキーバス】
Page-4 : 【肩の小屋 T】       【肩の小屋 U − 本日より営業開始】 
Page-5 : 【稜線を目指して】       【稜線】
Page-6 : 【剣ヶ峰〜蚕玉岳】       【鶴ヶ池雪渓 − モーグルコース】        【昨年の今ごろは?】       <編集後記>
 

  

 

【6月27日(土)、ほおのき平駐車場】

ほおのき平駐車場

早朝6時30分のほおのき平駐車場。今回も快晴の朝を迎え、雲ひとつない状況です。

 

ほおのき平駐車場の現在の気温は15℃。しかし、強い日差しに暑さを感じ始めます。そして、畳平の気温は7℃ですが、こちらも日がさすにつれてどんどん上昇して行きます。

 

来月から始発便は一時間早く運行されます

始発のシャトルバスに乗車しようとされる方が続々と集まってきます。始発便はそれほどたくさんの方が集まらないものの、今日は少しばかり列ができ始めています。

6月までの始発便は6時55分(平湯温泉 6時40分発)ですが、7月からは一時間早い5時55分(平湯温泉 5時40分)から運行開始されます。また、ご来光バスも運行され、いよいよ夏のノリクラのシーズンへと進んでゆきます。

 

6時40分に平湯温泉を出発したシャトルバスの始発便が到着します。

 

いつものようにスキー板をトランクに収納し、乗車券を係の方へ手渡してバスに乗り込めば...

 

今日は40名の乗客を乗せて、シャトルバスは畳平へ出発します。

 

【乗鞍スカイライン】

乗鞍スカイライン、平湯峠ゲート

ここからは乗鞍スカイラインの様子をお伝えします。

 

今週の乗鞍スカイライン(4Kmポスト付近)
この付近にはもう積雪は完全にありません
今週の猫の小屋(跡地)
この付近にはもう積雪は完全にありません

乗鞍スカイラインも山麓部分ではもう完全に積雪はなく、森林限界近くまで進まないと雪を見ることはできません。

 

針葉樹と広葉樹の緑のトーンの違いが楽しい

広葉樹の緑も明るい萌黄色から少しずつ緑が濃くなってきていますが、それでも針葉樹の深い緑からすればまだまだ明るい状態で、緑のトーンの違いを楽しむことができます。

 

青空でも遠景は確認できません 笠ヶ岳も少し霞む

猫の小屋(跡地)を過ぎて8kmポスト付近から先には一面を青空が支配する森林限界に達します。今日は気温が高いこともあって、綺麗な青空が広がるものの、遠景の様子を見ることができません。本来なら、左の画像では奥に白山が浮かんでいるはず。そして、右の画像のように近景の笠ヶ岳ですら、ご覧のように霞んでいます。

 

昨年の烏帽子岳
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2008/06/28〜29) @

今週の烏帽子岳
昨年よりやや早い雪解け

昨年の四ッ岳カーブ
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2008/06/28〜29) @

今週の四ッ岳カーブ
昨年よりやや早い雪解け

こちらの二組の画像は昨年と今週の烏帽子岳と四ッ岳カーブを比較したもの。先週はさほど雪解けが進みませんでしたが、今週は雪解けのスピードがやや早くなっています。それでも昨年との比較では、先週の状況とほぼ同じで、昨年よりやや早い雪解けとなっています。

 

今週の鶴ヶ池雪渓
昨年よりやや多い − 今シーズンの滑走は6月28日(日)まで

先週の鶴ヶ池雪渓
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.6(2009/06/19〜20) @

昨年の鶴ヶ池雪渓
2008ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.7(2008/06/28〜29) @

桔梗ヶ原を過ぎて畳平に到着する少し手前に岐阜県側で唯一スキー滑走指定地とされている鶴ヶ池雪渓があります。先週と比べて全体的に雪解けがかなり進んでいることがわかります。それでも昨年と比べるとやや多い状態です。

先週もお伝えしたように滑走エリア上にハイマツ帯が出現すると、自然保護の観点から滑走禁止の措置が取られます。そして、今年は6月28日(日)夕方を持って立ち入り禁止とされることが決まり、鶴ヶ池雪渓での今シーズンの滑走はこの週末が最後となります。昨年も同じく6月28日(土)夕方を持って立ち入り禁止となりました。

 

そして、真っ青な畳平に到着です。なお、乗鞍スカイラインの状況をお伝えするのは今回が最後となります。次週からは長野県側の県道乗鞍岳線のシャトルバスの様子をお伝えします。 Next

 

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会

 Top || Next>>