ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.14(2010/08/13〜15) A

Top-page > Index > Page:   1  2  3  4  5  6  7

(Update:2010/08/19)

 

【大雪渓に到着】

大雪渓入口に到着すると...

 

気温12℃、濃霧が立ち込める

いつものように出発の準備。このときの気温は12℃。周辺は濃霧が立ち込めて直近にある雪渓下部の様子もわからないほどの状況です。

 

雪渓上部に向かうは歩きやすいシューズで...

歩きなれてしまえば雪渓上部まで大した距離ではありませんが、スキーヤー専用道は登山道と変わらない状況ですので、スキーブーツを履いて登るには困難な状況です。したがって、足元は登山靴など歩き易いシューズをお勧めします。

 

スキー板をザックに取り付けたほうが楽...

スキー板はザックに三角にして取り付けるのが一般的。歩行中、スキー板が周囲と干渉することが少ないと考えられます。

 

雪渓上部へ出発

ただ、ザック側面にもスキーを取り付けるためのバンドがあらかじめ装着されているタイプである必要があり、ザックそのものもある程度の大きさがないとバランスよくスキー板を取り付けることができません。

 

今日のご来光は本当に一瞬でした − その後濃霧に...

さて、こちらの方々、一年を通して定期的にノリクラにお越しになっていて、久しぶりの再会です。今日はご来光バスでお越しになりました。日の出までは綺麗な天候でご来光や朝焼けを拝むことができましたが、その直後、すぐに濃霧に見舞われ、このような天候となってしまったとのこと...

今日はこれから下山されるとのことでしたが、時刻はまだ7時を過ぎたところ...このまま下山してしまうのはもったいないので、シャトルバスで畳平へ向かい、周辺の山々を歩いてみることをお勧めしました。

一度、肩の小屋口で下車した場合でも、シャトルバスの往復券を購入されている場合、三本滝〜畳平間は途中下車可能です。

 

大雪渓駐車場の避難小屋

シャトルバスの到着時刻まで時間があり、しばらく大雪渓駐車場にある避難小屋で待つことにします。

 

今日もここでスキーの準備を − 避難小屋は様々な方の接点の場

そして、今日もシャトルバス始発便でお越しになったこちらの方がスキーの準備に...登山に向かう方。そして、スキーに向かう方、それぞれジャンルの異なる方々の接点の場としても大雪渓の避難小屋は重要な役割を果たしているとも言えます。

 

【雪渓下部 T】

ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。

 

昨年同時期より一週間早い大雪渓入口
2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2009/08/08〜09) A
昨年同時期の大雪渓入口
2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2009/08/08〜09) A

今回の大雪渓入口
昨年より一週間以上遅い雪解け

大雪渓入口から見た雪渓下部の様子を昨年の画像と比較します。右上は昨年と同時期のもので明らかに今年のほうが多く、左上はその一週間前のもので今年よりやや少ない状態であることがわかります。そのため、今年は昨年よりも一週間以上遅い雪解けの推移を見せていることがわかります。

 

昨年の大雪渓入口
2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2009/08/08〜09) A
今週の大雪渓入口
大雪渓入口まで71メートル − 昨年よりやや遅い雪解け

雪渓下端から大雪渓入口まで距離は71メートル。昨年は75メートルで、先週と同様、昨年よりもやや遅い雪解けの推移を見せています。

 

幅は16メートル − 昨年より一週間遅い雪解け

下端部分にはは車道沿いの入口付近より一段上に上がった帯状に広がる平坦な岩場があり、その横幅は約16メートルで昨年の20メートルより狭く、、昨年より一週間遅い雪解けです。

 

スキーヤー専用道 − ウラジロナナカマド

こちらは大雪渓入口付近のスキーヤー専用道沿いのウラジロナナカマド。

 

実の先端が赤くなり始める

先週は実ができた様子をお伝えしましたが、今週はその実の先端が星型に窪んで赤く変化している様子が見られます。昨年よりも一週間ほど早い推移です。また、先端が星型に窪むところもウラジロナナカマドの特徴です。

 

登山道入口 車道との間は34メートル − 昨年より遅い雪解け

大雪渓入口から北へ50メートルほどの所に肩の小屋への登山道入口があります。雪渓の下端部分から車道までの距離は、先週の28メートルから34メートルに広がっています。昨年同時期より一週間早い段階で34メートルでしたので、先週よりもさらに雪解けは遅くなり、昨年よりも一週間遅い雪解けとなっています。(昨年同時期は38メートル)

 

先週の登山道入口
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2010/08/07〜08) A
今週の登山道入口
先週から雪解けがあまり進んでいない

登山道入口付近から雪渓下部の右端部分の様子を比較すると、それほど大きく位置が変化していないことがわかります。先週と同様、今週も雪解けが進んでいないようです。

 

先週の登山道(積雪箇所)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.13(2010/08/07〜08) A
今週の登山道(積雪箇所)

モーグルコースの岩付近に積雪箇所が残っていましたが、ご覧のように今週は大半の部分の雪解けが終わっています。

 

まだ積雪が残る − 今年は2006年よりもさらに積雪が多い

しかし、ご覧のようにまだ数メートルだけ残っていて、積雪の多かった2006年以上の残雪状況です。

 

山頂登山 − お孫さんの一歳になられたのを記念して...

大雪渓から肩の小屋へ向かう登山道は、雪渓を間近に眺めながら進んでゆくロケーションが広がります。多くの方が畳平から山頂に向かうと思いますが、肩の小屋口バス停を下車してここからスタートするのも良いでしょう。

今日はお孫さんが一歳になられたのを記念して、皆さんで剣ヶ峰山頂登山です。

 

登山道は高山植物が見頃を迎える

そして、この登山道はごらんのように間近に高山植物が咲き誇っているのも特徴。雪解けの早いエリアでは、そろそろ高山植物の花期のピークが過ぎて行きますが、雪解けの遅い大雪渓エリアは、お盆のこの時期が花期のピークを迎えます。

 

ですから、道中の高山植物を楽しむことを主体とした登山には欠かせないルートとなっています。

 

高山植物の特徴をガイドしながら... − 花の好きな人にはうってつけの登山道

それぞれの高山植物の特徴をノートにメモしながらの登山...花が好きな人にとって、この登山道はなかなか次に進めないほど、色々な高山植物が咲き誇っています。 Next

 

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会

Top ||   <<Back  1  2  3  4  5  6  7  Next>>