ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.17(2010/09/04〜05) A
【大雪渓に到着】
9月に入り、始発便で大雪渓に訪れる方も少なくなります。
それでも欠かさずノリクラ通いをされているこちらのスキーヤーの方。この一週間の雪解けが非常に激しく、先週まで滑走していたコブラインが滑走できない状態は、大雪渓入口からでも確認できるほど。
今日はどこを滑ろうか少しばかり思案していましたが、とりあえず、現地まで向わないことには何も始まりません。雪渓上部左側の様子は、【雪渓上部 V − モーグルコース】 のコーナーでお伝えしますが、かなりハードな状況で、初めての方の滑走は危険を伴いますので、ご遠慮くださるようお願いいたします。
全日本マウンテンサイクリングin乗鞍のヒルクライム大会が先週終了し、それまでは出場する選手の方々が駆け上がってゆく様子ばかりでした。しかし、今日はのんびりとヒルクライムを楽しむ方が増えてきているように感じます。これからの季節は紅葉はもちろんのこと、遠景の山並みもくっきりとしてきます。そして、気候も秋のさわやかな空気に包まれてきますので、夏場よりもこれからのシーズンの方がヒルクライム向きといっても良いかもしれません。ただ、夕方の冷え込みが急激に来ますので、下山時の防寒対策は忘れないようにご注意ください。
所々のビューポイントで自転車を停めて記念撮影されているこちらの方々...
昔は一緒に大雪渓に夏スキーに来たんですよ... | あそこでスキーやってるよ! |
昔は良く大雪渓にスキーにお越しになったそうです。それも30年以上も前のことで、当時の道路は未舗装で、しばしばオイルパーンを割ってしまったものだったとのこと。指差す雪渓で当時と変わらずスキーをやっている姿を見つけると、懐かしそうにその当時の思い出を語ってくださいました。
スキートレーニングの一環で始められた自転車。マイカー規制前と同じように今度は自転車でノリクラにお越しになり、「こんなに山がくっきりと見られたのは初めてだ!」と、その様子に感動されていました。
【雪渓下部 T】
ここからは雪渓下部の様子をお伝えします。
昨年同時期より一週間早い大雪渓入口 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.16(2009/08/28〜30) A ↓ |
昨年同時期の大雪渓入口 2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.17(2009/09/05〜06) A ↓ |
先週は昨年より一週間以上遅い状況でしたが、今週は雪解けスピードが速くなり、昨年よりやや遅い程度になっています。
スキーヤー専用道 | ウラジロナナカマド − 先端から赤くなる |
こちらは雪渓上部に向かうスキーヤー専用道。先週まではあまり変化が見られませんでしたが、少しずつ先端から赤くなってきました。ほぼ、昨年並みの推移です。
今週の大雪渓入口 大雪渓入口まで76メートル |
幅は44メートル − 昨年より一週間遅い雪解け |
左の画像は雪渓下端から大雪渓入口方面を見たところ。距離は76メートルで先週と同じですが、下端位置が雪解けに伴い、右方向(北方向)に移動して大雪渓入口に近くなったことから、長さに変動が見られない状態となっています。昨年はほぼ完全に雪解けが完了しましたので比較できません。
右の画像は下端部分にはは車道沿いの入口付近より一段上に上がった帯状に広がる平坦な岩場を撮影したもの。その横幅は約44メートルと先週の26メートルから大幅に長くなっています。昨年より一週間遅い雪解け状況です。
先週まではほとんど一つの雪渓でしたが、ご覧のように二分割し、先週の段階では残っていた右下部分が完全になくなったため、前述の右側画像の箇所の雪渓までの距離が26メートルから44メートルへと大幅に長くなったわけです。
分割された雪渓下部を合わせた横幅は27メートルで、こちらに関しても昨年より一週間遅い雪解けです。
長さは10メートル。おそらく次週には完全に雪解けが完了していると考えられます。(→ Next)
■ご注意■
今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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