ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.22(2010/10/09〜10) B

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(Update:2010/10/14)

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部左側下端

ここからは雪渓上部の様子をお伝えします。今日はご覧のようにひどい濃霧で視界が50メートルほどしかない状態ですので、定点撮影、および、測量できませんでしたので、ご了承ください。

 

雪渓上部左側下端 モーグルコース − ラインがわずかに残る

こちらは雪渓下端から見たところ、かなり岩の頭が多くなり、滑走できる状況とはいえません。また、右の画像はモーグルコースですが、わずかにコブのラインが残っている程度で、ほとんど氷結状態のバーンで、これを整備するにはかなりの労力が必要となります。

 

昨年同時期より三週間遅い雪渓上端
2009 ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.24(2009/10/24〜25) D
今週の雪渓上端
先週より雪解けスピードがさらに増す

こちらは上端部分。昨年同時期より三週間遅い画像よりも雪解けが進んでいて、先週は昨年よりも二週間早い雪解け推移でしたが、雪解けスピードがさらに増していることがわかります。

 

先週の雪渓上端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2010/10/02〜03) B
今週の雪渓上端

先週と同じ箇所からの画像を撮影していますが、ご覧の濃霧でほとんど比較になりません。

 

先週の雪渓上端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.21(2010/10/02〜03) B
今週の雪渓上端
上端の位置は2メートル下がる

こちらも同じく先週との比較。こちらの画像からは上端部分が先週よりも2メートルほど下方に移動していることがわかります。

 

上端から

この濃霧のため、上端から下端までの距離を測定することができませんでしたが、おそらく先週よりも数メートルほど短くなっているはずです。大雪渓の雪解けは10月に入っても進み、おそらく、10月中旬ごろまでは雪解けが続くと考えられます。

 

【雪渓上部 U − ジュニアレーシング】

氷結状態

まだまだ雪解けが見られるものの、バーン表面は10月ともなれば、天候にかかわらず完全な氷結状態となってしまいます。

 

ブーツでは歯が立たず、スキーを履いて登る

そのため、訪れたジュニアレーシングのメンバーもスキーブーツで登ることができず、スキー板をはいて登って行きます。

 

スキーでの登行は体力のないジュニアには厳しい

雪上でのトレーニングで、上から下に滑走する練習は幾度となく繰り返しますが、スキーで下から上に登って行くことはめったにありません。体力のないジュニアにとって、重いスキー板をつけて登って行くことはかなりの重労働で次の一歩がなかなか出ません。

 

メンバーのところにたどり着き、キックターンを...

ようやく、メンバーの集まるところまでたどり着き、キックターンで方向を変更しようとした瞬間...

 

転倒滑落...氷上では板を履くのもままならない状況

硬い氷に食いつかせるエッジングが緩んで滑落...氷の上ではスキー板を履くこともままならず、コーチに板を持ってもらってビンディングをセットします。

 

この状況でも最後まで指導

「このような硬いバーンも大会では時折見られ、こんな環境でもしっかりとエッジングできるようにしなければいけないんだ!」と、今シーズン最後の指導が行われます。

 

今シーズン最後の練習も無事終了!

「長年、大雪渓に通い続けているが、これほどまで硬いバーンは初めてだ...」と、コーチがおっしゃるほどの状況。そのため、練習も早々に切り上げて、今シーズンのジュニアレーシングの練習が終了しました。

 

長かったノリクラシーズンをようやく乗り切る

乗鞍スカイラインの開通と同時に雪渓での練習が始まり、お盆を過ぎて訪れるスキーヤーが徐々に少なくなる中でも、始発のシャトルバスでやってきて、硬いバーンを整備しながら練習を続けてきました。

 

みんなで支えあって来たからこそ乗り切れました

これからはスキー本番のウインターシーズンに向けて更なるトレーニングが続きます。そして、次の乗鞍シーズン開幕時にはさらに強くなったメンバーにお会いできることを楽しみにしております。 Next


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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