ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.24(2009/10/24〜25) D

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(Update:2009/10/29)

 

【雪渓上部】

雪渓上部全景

雪渓下部では日当たりのよい場所は、17日(土)の新雪の雪解けが進んでしまいましたが、雪渓上部では、比較的多く残っています。

 

雪渓上部左側 

こちらは雪渓上部左側。大雪渓の中でも急斜面のバーンが広がり、シーズン終盤まで積雪の残るエリアです。

このエリアは30度近い斜度があり、雪渓の下端部分は岩場で構成されています。初めてノリクラにお越しになる方は、危険を伴うことが予測されますので、雪渓上部右側など比較的緩やかなバーンでの滑走をお願いします。

 

雪渓上部左側下端 17日(土)の降雪で面積が大きくなっています

周辺は17日(土)の降雪がかなり残り、雪渓の面積も大きくなっています。

 

雪渓表面を覆う新雪はさほど残っていません

雪渓周辺では15センチ程度の積雪が見られますが、雪渓表面を覆う新雪はさほど残っていない様子。

 

モーグルコース − 新雪が埋まってほぼフラット

こちらはモーグルコースですが、溝の部分は完全に埋まって、ほとんどフラットに近い状態です。

 

先週の上端付近(モーグルコーススタート地点)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2009/10/17〜18) B

今週の上端付近(モーグルコーススタート地点)

先週の上端付近(モーグルコーススタート地点左)
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2009/10/17〜18) B
今週の上端付近(モーグルコーススタート地点左)

 先週あたりから雪解けが進まなくなり、今週も同様に雪解けが見られません。降雪した分だけ積雪が増えています。

 

先週の上端
ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.23(2009/10/17〜18) B
週の上端

元々積雪量の少ない上端部分も、降雪した分だけ積雪が増えていますが、先週と変わらない状況。積雪量の少ないエリアでも、その面積がほとんど変わらないことから、ほぼ完全に融雪がとまっていることがわかります。

 

上端から − 下端部分まで74メートル

下端部分に積雪があって、どこまでが雪渓なのか判別しにくい状況ですが、長さは74メートルで、先週よりも微増しています。

 

あと一ヶ月もすれば真っ白な世界へ

あと、一ヶ月もすれば、大雪渓エリアはすべてのものが真っ白に覆い尽くされます。雪着きの悪い山頂直下の岩場以外は、ここに見えているものは本当にまったくなくなります。夏のノリクラしかお越しになったことのない夏スキーヤーの方々にとっては信じられない一面の銀世界まであと少しです。

昨年の年末の速報で大雪渓エリアの画像があります(→ 速報2008年12月29日)。本当に何もかもが雪で覆われている世界となってしまいます。

肩の小屋からの登山道

大雪渓北側にある肩の小屋からの登山道より、山頂方面から下山されてきた方に出会います。

最後のノリクラ登山 − 今年もよく通いました

先週、今シーズン最後のノリクラにお越しになる予定でしたが、降雪でシャトルバスが運休となり、日を改めてお越しになりました。毎年、春スキーバスの運行される時期から晩秋のこの時期まで、10回程度もノリクラに通われています。

始発のシャトルバスで向かい、大雪渓に到着した頃は、雲海の上の綺麗な青空が広がっていたとのこと。最後の最後に綺麗なノリクラにめぐり合えて、シーズンを締められることができたようです。

 

今年の無事を感謝して下山のシャトルバスへ

午後には山頂方面から激しく霧が流れるようになります。今年も無事にノリクラ通いができたことを感謝しながら、下山のシャトルバスに乗り込みます。

 

来シーズンに思いをはせて...

来シーズンのノリクラに思いをはせて...それでもノリクラはシーズンを通して色々な表情を絶えず見せてくれます。

 

【昨年の今ごろは?】

2008ノリクラ雪渓カレンダーVol.24(2008/10/25〜26)

比較的暖かな日が続いていて、雪景色を見ないままシーズンが終わってしまうかと思うほどの10月の気候が続きました。しかし、最終週になって、ようやく寒さが訪れ始め、25日(土)の朝はさほどの寒さはなかったものの、午後になるにつれて、徐々に冷え込み始め、26日(日)早朝からは、雪が降り始めます。
この降雪は比較的降り方が強く、降り始めから1〜2時間程度で県道乗鞍岳線は、中腹の魔利支天バス停付近から上部は完全に真っ白。その後の大雪渓付近は吹雪と濃霧の一日となり、周辺は完全に冬景色のモノトーンの世界。ノリクラシーズン最終週にふさわしい光景となりました。

 

<編集後記>

今回のノリクラ雪渓カレンダーの掲載を持って、今シーズンの連載は終了となります。

3月末から開始したプレリリース版の連載を含めると7ヶ月にも及び、30回の連載を重ねました。今年も多くの方々と出会うことができ、現地でお声をかけていただいたり、メールで感想をいただくことが、連載を続ける糧となったことは間違いありません。

毎年を毎週欠かさず続けるということは、大変な労力が必要です。しばらくは休養して、また新たなシーズンに向けて取り組んで行きたいと考えています。

WebSiteは、来年で10年を迎えます。これからもご愛読のほど、よろしくお願いいたします。なお、来シーズンの活動の参考に、WebSiteのご感想などお寄せいただけたら幸いです。(E(:mail  WebMaster@norikura.org

最後に今シーズンの総まとめのあとがきへ続きますので、ぜひご覧ください。(→ あとがき

【来シーズンの速報、及び、ノリクラ雪渓カレンダーの連載再開の予定】 
今回のノリクラ雪渓カレンダーをもって 今シーズンの連載を終了させていただきます。連載再開予定は以下の通りですが、変更の可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
<速報>
2009年11月はお休みさせていただく予定です。ただ、ツアーコースなどの降雪状況によっては一時的にお届けする可能性もあります。
2009年12月から2010年3月までのウインターシーズンについては、週末に速報をお届けする予定です。ただし、天候状況などにより、掲載を実施しない週もあります。
2010年4月以降の春夏秋シーズンは、ノリクラ雪渓カレンダー(プレリリース版・正式版)の取材日に合わせて実施する予定です。
<ノリクラ雪渓カレンダー>
ノリクラ雪渓カレンダープレリリース版は2010年3月下旬頃から再開を予定し、ノリクラ雪渓カレンダー正式版は2010年5月中旬頃を予定しております。


■ご注意■

今回の大雪渓関連の記事はノリクラ初心者の方を対象にしておりません。ノリクラデビューをお考えの方は来年の夏シーズンをご検討ください。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。今後、大雪渓に新雪が降った場合でも、急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。

 

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